「酒菜処・夕凪」開店１６周年記念の宴

２００７年１１月１日取材

屏風浦駅そば、白旗商店街の居酒屋「酒菜処・夕凪」は今年でオープン１６周年。その記念日を祝うスペシャル･イベントが１１月１日、同店で行われました。協力したのは、屏風浦小OBで、夕凪の常連でもある元町・霧笛楼の総料理長・今平茂さん。夕凪の大将・江川さんとともに厨房に立ち、フレンチと和食のコラボレーションをしてしまうという驚きの企画です。

イベントのきっかけは、今平さんが夕凪で、幼なじみの相原勝さんと食事をしていたときのこと。夕凪１６周年記念日と相原さんの誕生日が近いということもあり、「じゃあ、ここ夕凪でなんかやろうよ」という話が出ます。さらに、今年は相原さんが社長をつとめる岩井機械工業（株）の６０周年にあたり、磯子区制は８０周年。それなら、大勢の人を集めて、料理を作る人も食べる人も、みんなで一度に４つの記念をお祝いしようと、とうとうこの日を迎えました。

そいうわけで、常連の地元の仲間やレストラン・飲食店関係の知り合いの方たち、それにあのミュージシャンの方たちまで夕凪に一堂に会し、豪華な宴が行われたのでした。

のれんをくぐると・・・

午後８時ごろ、夕凪ののれんをくぐると、店内はいつもの落ち着いた雰囲気とはちょっと違い、まもなく始まるイベントを控え、そわそわ・ざわざわした空気が流れています。

屏風浦のヘア･ラウンジMINDの土屋さんはじめ、常連の方たちからお花の贈呈

磯子駅前のイタリア料理店ピアチェーレからのお花

コラボレーション・スタート！

ほどなく、霧笛楼での仕事を終えたばかりの今平総料理長が到着しました。まずはカウンターで、しばしお客様と談笑後、やおら霧笛楼のコック･コートに着替えた今平さん。いよいよコラボレーションが始まります。

今平さんと江川さん、厨房で和と仏の競演。

一品目が完成。タイトルはシンプルに『スズキの秋風』。見た目も、見事な曲線を描くフランス料理のソースを背景に、和風の添え物が乗り、まさにコラボレーション。

続いてはフォアグラと大根！題して『フォアグラのソテーと、大根のコンフィと、そのソース』。このフォアグラは、フランスのランド地方直送の、ラベル･ルージュという最高級、三ツ星クラスのものだそうです。

本日の主賓のおひとり、相原さん。素敵な笑顔です。お誕生日、おめでとうございます。

気が付くと、パレ･ド･バルブの宮内オーナーも厨房でお料理中。

今平総料理長のお話し
相原とは幼稚園のときからの付き合いで、屏風小、浜中とずっと一緒。幼稚園の頃かな、東京オリンピックか何かで（国道）１６号が使われたんだね。二人で見に行って、旗振ったことを覚えてますよ。そんな二人が今や社長と総料理長だからね。
今日は、食べる人も、飲む人も、作る人も、料理を運ぶ人も、みんなのコラボレーション。生まれ育った磯子区で、森でみんなで乾杯できる。素晴らしいですよ。
横浜元町・霧笛楼公式サイト

夕凪・江川大将からメッセージ
皆様のお陰を持ちまして何とか１６周年を迎える事ができました。今日は今平総料理長と一緒に自分の厨房に立つ事ができて光栄でした。そして、色々な方々が集まってくださり、誠にありがとうございました。
これからも日々勉強で、一つ一つ積み重ねて頑張っていきますので宜しくお願い致します。
酒菜処・夕凪公式サイト

お座敷にはジョー山中さん、李世福さん

ロック好きの江川大将が営む店だけあって、夕凪には普段から、ミュージシャンも多く訪れます。この日はお座敷にジョー山中さんと李世福さんがいらしていると聞き、失礼を承知でご挨拶させて頂きました。プライベートでお食事中にも関わらず、快く撮影にも応じて頂きました。ありがとうございました。

お座敷に・・・

ジョー山中さん（左）、李世福さん（右）

そして、ジョーさんが数年間、磯子区に住んでいたときのエピソードも教えて頂きました。そのときのジョーさんのおすまいは、ミッキー吉野さん（ゴールデンカップス、ゴダイゴ）のお家のすぐ近く。でも、お互いにそのことは知らずにいたある日、ジョーさんが家の近所を歩いていると、向こうからミッキーさんに良く似た人が歩いてきます。

「あれ？ミッキー？」

と声をかけると、やはりミッキーさんご本人。そんな偶然の出会いでお互いの家がとても近くだったことが判明し、それをきっかけに、ジョーさんのアルバム『W's』（２００１年）をミッキーさんがプロデュースすることになったんだそうです。

ということは『W's』は磯子区に非常に縁が深い作品だということですね。すごい。ちなみに、レコーディングは金沢区の海に面したスタジオで行われたそうです。

と、そんなお話を聞かせて頂いたあと、同席していた方から、ジョーさんのお隣に座っている女性二人を紹介して頂きました。磯裕子さんと古屋かおりさんです。磯さんはアルバムを２枚リリースしているシンガーソングライター。古屋さんは相模原市の観光親善大使にして、歌も歌っています。お二方とも、李世福さんも頻繁に出演している町田WESTVOXにて活躍中です。

磯裕子さん。

古屋かおりさん。

◆関連リンク
・ジョー山中さん公式サイト
・李世福コネクション公式サイト
・磯裕子さん公式サイト
・古屋かおりさん公式サイト
　FMさがみで毎金16時から放送されている『古屋かおりの金曜ハミング』はUSTREAMでも視聴できます。
・町田WEST VOX 公式サイト

夜は賑やかなまま更けてゆき

さて、ホールに戻ると、宴はますますヒートアップ。末吉町の牛鍋元祖太田なわのれんの佐藤料理長、中華街の老舗ジャズ・バーWindjammerの福士さん、杉田のパレ･ド･バルブの宮内オーナー、霧笛楼の高田シェフなど、多くの料理人も顔を揃えました。

そして、一夜限りのスペシャルなお料理がたくさん登場。磯子マガジンは、宴の混乱の中（というよりもちろん、取材という仕事中であったため）、すべてのお料理を頂くことはできませんでしたが、Windjammer特製ジャンボ・ハンバーガーはすごかったです。写真を撮りそこないたいへん申し訳ありませんが、その大きさはピザ並み。そしてさらにビックリしたのがそのお味。最高でした。この世にこんなおいしいハンバーガーがあるのかと。その場にいたツワモノ料理人たちも絶賛です。Windjammerにて食べることができますので、中華街へお越しの際は、ぜひ一度お試しください。

そしてそして、今平総料理長が用意した特製ケーキの登場！２個のケーキに「夕凪１６周年」「相原さんお誕生日」「岩井機械工業６０周年」「磯子区制８０周年」の４つのプレート付き。その場にいた皆さんで「ハッピー・バースデー」を歌ってお祝いです。

２つのケーキに４つのお祝いプレート

ハッピーバースデー♪

江川さんのお母さんを囲んで。

シェフクラブ・リグレックつながりのお三方。中央はWindjammerの福士さん。

ケーキを持った主役のお二人を囲んで記念撮影。今平さんは相原さんの後ろに隠れてしまいました。すみません。

というわけで、ますますニギヤカになっていく特別な一夜。磯子マガジンは翌朝の仕事に備え、ここで失礼しましたが、その後も宴は朝方まで続いたそうです。後日、江川さんが苦笑いしながら、でもとても嬉しそうに教えてくださいました。

江川さん、相原さん、おめでとうございました！！

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