大規模な国際シニア合唱祭に、磯子に縁のあるグループも出場!
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2014年4月15日取材 |
先日、横浜みなとみらいホール(西区)で開催されたシニア合唱祭を取材してきました。理由は2つ。
(1) 磯子区のコーラス・グループが出場してたから!
(2) 磯子区の某自治会長さんが所属する業界OB会のコーラス・グループが東京から遠征してたから!
それでは、大規模な合唱祭の模様をご覧ください! |
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出演者約3,000人。台湾やフランスの合唱団も参加
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この合唱祭の名称は「第6回 国際シニア合唱祭 ゴールデン ウェーブ in 横浜」です。シニア世代のアマチュア合唱団のための祭典で、50歳未満の人は出演できないという厳しい(?)参加条件があり(※)、開港150周年の2008年から行われています。
6回目となる今年は総出演者数が約3,000人で、約90グループ。4月14日(月)と15日(火)の2日間開催で、磯子マガジンが取材したのは2日目でした。
参加合唱団で地域的にいちばん多いのはやはり横浜・神奈川、そして関東圏ですが、それ以外にも長崎県、岩手県、福島県、三重県、滋賀県、長野県など各地から参加。さらに海外から、台湾とフランスの合唱団もはるばる横浜までやってきました。
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パンフレットによると、正式な参加資格は「最低年齢が50歳以上、平均年齢60歳以上、20名以上で構成される国内外の女声、男声、混声の合唱団」とのこと。 |
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取材当日はいいお天気でした。写真はJR桜木町駅前。
ここに来るたび、目の前に聳え立つビル群に感動し、ついついカメラを構えたくなります。 |
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客席からは見えないのですが、舞台裏では、連続出場のグループなどが表彰を受けます。 |
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ところで、上の表彰の写真で、表彰状を受け取っているのは、なんと大正13年生まれの吉田奈美子さん(開催委員会・副会長&実行委員会・委員長)。吉田さんの合唱にかける情熱が、この合唱祭開催の発端になったそうです。この日も新横浜の混声合唱団「しんよこコール」の一員として出演。磯子マガジンの取材に、「合唱は自分のことだけ考えてちゃだめで、皆で力を合わせなきゃできないところが魅力」と元気に話してくださいした。
そして、表彰状を渡しているのは、後ろ姿しか写っていませんが、元杉田劇場館長の中村牧さん。横浜みなとみらいホール総支配人として(開催委員会・副会長&実行委員会・顧問としても)、合唱祭の開催に尽力してきました。が、これが同ホールでの最後のお仕事になるのでしょうか、実は4月から再び杉田劇場の館長として、磯子区に戻って来られています。 |
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磯子と杉田で活動する2つの合唱団が合同出演
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さて、それでは、磯子区のコーラス・グループをご紹介しましょう。「エコール浜&さざなみ会」の皆さんです。 |
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1曲目は『ゴンドラの唄』、2曲目が『真っ赤な太陽』。後者のオリジナルは、もちろん磯子区出身の美空ひばりさん。 |
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指揮は、両方のグループを指導している村田悦子さん。 |
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出演後、エコール浜の勝村さん(左)、さざなみ会の落合さん(右)とともにロビーで。 |
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「エコール浜&さざなみ会」は、名前のとおり、「エコール浜」と「さざなみ会」という2つの合唱団の合同出演。普段は別々に活動していますが、ともに声楽家の村田悦子さんが指導をしていることもあり、この合唱祭には合同で出演しているそうです。
ステージが終わってから、村田さんとともに、エコール浜の勝村さん、さざなみ会の落合さんにお話しを伺いました。まずは、今日の感想をお聞きすると、「ちょっと間違ったけど楽しかった」「リハでは不安になったけど本番は良かった」と、おおむね納得いく出来だった様子。
村田さんの講評は・・・
「『ゴンドラの唄』はやわらかい感じがよく出ていましたね。強いて言えば、もっと伸びやかだと良かったかな。
『真っ赤な太陽』は歌い出しのタイミング、気合とも良かったです。自分たちの声がホールの壁に反射して聞こえてきたはずで、歌いながら、声がよく出ていたことがわかったのではないでしょうか。歌詞の間違いがなければパーフェクトでしたけど、間違いを恐れながら歌うよりは良かったと思います。どちらのグループも本番に強いんです」
追記:「エコール浜&さざなみ会」は、今回の合唱祭で「うるわし賞」を受賞したそうです! 書きそびれていてすみません。おめでとうございます!!!
そして、それぞれのグループの普段の活動についてもお聞きしたので、表にまとめてみました。
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エコール浜 |
さざなみ会 |
結成の時期ときっかけ |
27年前、浜中学校のPTAのメンバーで結成 |
50年以上前、浜幼稚園のPTAのメンバーで結成 |
練習日と練習場所 |
毎週火曜日 午後3時〜、浜中学の第3音楽室で |
毎週月曜日の午前10時〜、韓国綜合教育院(磯子3丁目)で |
主な発表の場 |
県立音楽堂、神奈川公会堂、浜中学PTA総会など |
県立音楽堂(来春定期演奏会を計画中)、みなとみらい小ホールなど |
特徴 |
・アットホームでわきあいあい。
・休憩が長い(笑)
・オーソドックスな女声合唱曲が多い。 |
・クールで自立している。
・休憩が短い、少ない。
・ミサ曲が多い。ジャズ・ミサにも挑戦中。 |
新規参加者 |
募集中!!
連絡は、磯子マガジンの問合せページからどうぞ |
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磯子区の自治会長さんも所属する「民放クラブ」という団体の合唱団
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続いて磯子マガジンが取材したのは、「関東民放クラブ合唱団」。民放クラブっていうのは、いわゆる“民放”、つまりNHKじゃない民間の放送局=テレビ局・ラジオ局(日本テレビ、TBSなどのキー局はもちろん、全国各地の地方局も)で働いていた人たちの、会社の垣根を越えたOB・OG会。違う会社の出身者が集まって団体を作っているのは、ほかの業界ではなかなか無いことだそうです。
そこでは、合唱や、散歩や、写真や、俳句などなど、地域ごとにさまざまな趣味のサークルがあって、リタイア後の生活を楽しんでいるとのこと。詳しくは、日本民放クラブの公式サイトでご覧ください。かつての民放のトピック、出来事を語るコラム・ページもあったりして、業界に関係ない人にとっても興味深い内容です。
で、磯子区の某自治会長さんが、ある地方局のご出身で、民放クラブの理事として活動しているということを以前から聞いていた磯子マガジン。ある日、この合唱祭のチラシをなんとはなしに見ていたときに、関東民放クラブの名前を発見し、取材させてもらうことにしたのでした。 |
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こちらが関東民放クラブ合唱団の皆さん。本拠地は東京都千代田区。ちなみに、磯子区の某自治会長さんは、関東民放クラブの理事ではありますが、この合唱団のメンバーではありません。 |
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曲目は、中島みゆきの『時代』と、最近、学校の合唱でよく歌われる『Believe』。合唱曲、唱歌、懐メロがほとんどの他グループに比べ、異色というか圧倒的に「若い!」ですよね。選曲の基準をお聞きしたところ、「再生と復活」をテーマに選んだそうです。東日本大震災のことも頭にあったとのこと。 |
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ステージを終えた「関東民放クラブ合唱団」の佐藤さんに、合唱団についてお話しを伺いました。
関東民放クラブ合唱団 |
結成の時期 |
2000年 |
練習場所 |
駒込教会、千代田区 九段生涯学習館 |
練習日 |
隔週火曜、午後2時〜 (発表が近づくと毎週) |
特徴 |
・易しい曲を仲良く歌う
・経験者はそれほど多くない。「初めてでも誰でもいらっしゃい!」
・オーソドックスな女声合唱曲が多い。 |
参加条件 |
関東民放クラブのメンバーであること。現在のメンバーの現役時代の職種は、ディレクターだったり、音楽プロデューサーだったり、技術者だったり、演出だったり、営業だったり、事務だったり、効果の専門家だったり、さまざまだそうです。 |
なお、来年のこの合唱祭(2015年4月13日〜15日の3日間開催予定)には、関西民放クラブの合唱団も参加する予定とのこと。
追記:関東民放クラブ合唱団、お話しを伺った方のお名前が間違っていました。正しくは上記のとおり佐藤さんです。申し訳ありませんでした。お詫びして訂正いたします。 |
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もうひとつ磯子ネタ。交流会のお料理は・・・
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最後にもうひとつ磯子ネタがあります。各日のステージ終了後に交流会が開催され、合唱団の代表者のほか、黒岩県知事なども出席して交流を深めたそうですが、そこで洋食のお料理を担当していたのが、新杉田のフランス料理店パレ・ド・バルブの宮内オーナーシェフ率いるバルブ・チーム。磯子マガジンは都合で交流会の前に帰らなければいけなかったので、料理写真は撮影できませんでしたが、忙しく準備している皆さんの写真をどうぞ。 |
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交流会会場には、横浜港が一望できるステキな眺めの部屋もありました。 |
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バルブが誇るイケメン・ツートップが会場準備中。最近長髪をバッサリ切った小谷さん(左)と、若き日のジミー・ペイジに似ている槇さん(右) |
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というわけで、来年は3日間開催で、さらに大規模になりそうな合唱祭。磯子区の人たちの関わりも今回以上に増えるかもしれません!
※今回取材できませんでしたが、1日目にも磯子区のグループ「すみれコーラス」が出演されました。 |
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