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霧笛楼の総料理長が、母校の屏風浦小で調理実習

2007年3月13日取材
屏風浦小学校・5年生の「総合的な学習の時間」で、調理実習が行われました。先生として招かれたのは、なんと元町・霧笛楼(むてきろう)の総料理長、今平茂シェフ(50)。というのも、今平シェフは屏風浦小学校OBなのです。(ちなみに中学は浜中。バリバリの磯子っこですね)

そんなわけで、名づけられたタイトルも「ようこそ先輩、ぼくもわたしも総料理長」。サポート役として、杉田「パレ・ド・バルブ」の宮内オーナー、屏風浦「酒菜処・夕凪」の江川大将も駆けつけた豪華な調理実習の模様をレポートします。

ひとりはみんなのために、みんなはひとりのために

3・4時間目、5年生全員が集まった多目的ホールに、いよいよ今平シェフが登場しました。かっこいい制服に身を包んだシェフに、あこがれの視線が注がれます。
ようこそ今平先輩 今平シェフ
皆で校歌を歌い(もちろん今平シェフも)、今回の調理実習にいたるエピソードが今平シェフから披露されます。それが今日の調理実習のテーマである「ひとりはみんなのために、みんなはひとりのために」にも繋がっています。

続いては、子どもたちからの質問タイム。
「シェフになったきっかけは?」
「シェフとして大切にしていることは?」
「想い出の料理は?」
などなど、たくさんの質問に、今平シェフはときに楽しそうに、ときにちょっと考えながら、真摯にお返事されていました。それを聞いている子どもたちはというと、じーっと興味深そうに、そして、とても真剣。これには今平シェフもたいへん感激されていました。
子どもたちに囲まれる今平シェフ 下ごしらえの打合せ
4時間目が終わっても、こんな感じですぐに子どもたちに囲まれてしまう、大人気の今平シェフ。
実習前に、下ごしらえのための打合せ中。

シェフを囲んで、にぎやかに給食

さて、午前中の授業が終わると、シェフを囲んでの給食タイム。霧笛楼の総料理長が、制服姿で小学校の給食を食べる姿は、なんともフシギな光景でした。

「給食も昔と違っておしゃれになったよね」と話す今平シェフ。確かに磯子マガジンが小学生の頃は、給食でフルーツなんて、見たことなかった気がします。
今平シェフと給食 宮内オーナー
今平シェフを囲んで給食の時間。
パレ・ド・バルブの宮内オーナーも給食を手にニッコリ。
コック帽 給食
今平シェフから、5年生の各組にひとつずつプレゼントされたコック帽。
こちらが本日の給食です。
ところで、今回の取材を通じて、5年3組の担任の西山先生にいろいろお話しを伺ったのですが、なかでも印象的だったのは、フランス料理と聞いたときの、子どもたちの反応。「キャビア」「フォアグラ」などの言葉が飛び出したとか。
もう、昔とはすっかり時代が変わり、小学生にもフレンチが浸透しているようです。磯子マガジンが子どもの頃には、フランス料理と言われてもエスカルゴ(かたつむり)くらいしか思い浮かばなかったのですが・・・。

いよいよ、実習開始。

さて、給食を食べ、今平シェフとの歓談が終わると、いよいよ午後の授業は調理実習。5年3組の生徒たちが今平シェフに教わりながら、じゃがいもと小松菜のスープ作りに挑戦します。ちなみに、横浜での小松菜の生産量は、全国でも3本の指に入るほどだそうです。そんな新鮮な地元の野菜を使った調理実習の模様をどうぞ。
料理の説明をする今平シェフ 料理の説明をする今平シェフ
まずは今平シェフのお手本です。シェフも真剣、子どもたちも真剣。
スープのお手本 調理スタート
お手本のスープ。おいしそう!
そして、グループに分かれて調理スタート!
今平シェフ 宮内さん
江川さん 最後の調整をする今平シェフ
調理実習になると、これまで柔和だった今平シェフの表情に、料理人の鋭さが加わりました。子どもたちを手伝って野菜の皮をむきかたを指導する、その手を動かしながら、ときおり顔を上げ、教室全体の進み具合をチェックする真剣な視線は、日ごろ職場で多くのスタッフを束ねている総料理長の、プロフェッショナルな姿を見た気がします。

スープのお味は・・・

そして実習は順調に進み、スープ作りは終盤に。「ひとりはみんなのために、みんなはひとりのために」のテーマそのままに、各グループで作ったスープをひとつの鍋に入れ、今平シェフが最後の味の調整をした上で、あらかじめ作ってきたというクルトンをトッピングしたところで、ついにみんなで作ったスープの完成です。
完成したスープ スープ試食中
ついにスープが完成! 今平シェフ自身の手で取り分けられ、みんなに配られます。
記念撮影 江川さん、今平さん、宮内さん
最後はみんなで記念撮影!
夕凪の江川さん(左)、霧笛楼の今平さん(中)、
パレ・ド・バルブの宮内さん(右)
スープのお味ですが・・・むちゃくちゃウマイ! いやほんとに! 試食した大人たちもその味に驚いて、「これ、本当に子どもたちが作ったの?」なんておっしゃる方もいるほどでした。

そして最後に全員集合して記念撮影をすると、とうとうお別れの時間です。シェフと過ごした素敵な時間は、子どもたちの胸にしっかりと刻まれたことと思います。もしかしたらこの中から将来、新世代のシェフが生まれるのかもしれません。



今回サポーター役で駆けつけた宮内さんと江川さんは、いずれも今平シェフと親交の厚いお二人。
宮内さんとは浜中の先輩・後輩の間柄にして、偶然にもともにフランス料理の道に進んだ料理人。横浜のフレンチ・シェフ集団「横浜シェフクラブ・リグレック」のメンバーでもあります。また、江川さんとはジャンルは違えどお互いの腕を認め合った間柄。屏風浦駅そばにある江川さんのお店「酒菜処・夕凪」では、仕事帰りの今平シェフがカウンターで食事をしていたりするのです。
地元の仲間が協力して行うこんな催しが、今後も学校で、地域で、どんどん実施されると嬉しいですね。
◆参考リンク
霧笛楼
パレ・ド・バルブ
酒菜処・夕凪
屏風浦小学校
屏風浦小、50周年(磯マガ取材記事)

イスも机もストーブも、変わってないんですね

ところで、取材中にちょっとビックリしたのが、小学校の机やイス、それにストーブも、形が昔と変わっていないこと。磯子マガジンが小学校に通っていたのは、優に四半世紀以上前なのですが・・・。というわけで、懐かしさのあまり、写真を撮ってしまいましたので、最後にご紹介いたします。

子どもたちからは、「なんでそんなの撮るの〜?」と不思議がられましたが、説明したところ納得してくれたようでした。
机とイス イス
ストーブ イス
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