ニュース番組ができるまで
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2009年5月20日取材 |
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杉田の「いそご地域活動ホームいぶき」の利用者が描いた「等身大の肖像画」をあしらったキャラクター・グッズが、tvk(テレビ神奈川)の夕方のニュース番組『NEWSハーバー』(月〜金 午後5:55〜6:30)の、5月20日(水)の放送で特集されました。
今回は運良く、tvkでの事前打合せや「いぶき」等で行われた撮影、そして本番当日の生放送の様子まで、約1週間に渡って密着(?)取材が実現したので、以下、「磯子の話題でニュース番組ができるまで」をレポートいたします。
それでは『Hi! 横濱編集局』に続く、tvk番組取材・第二弾をどうぞ。 |
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本番8日前 午前10:30 @tvk 打合せコーナー
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放送日の8日前、関内のtvk(中区)にて事前の打合せが行われました。
出席したのは「NEWSハーバー」水曜担当の石田雅洋ディレクター、肖像画グッズによる障がい者自立支援活動を行っているNPO法人「コミネット・ヨコハマ」のメンバーと、肖像画を描く現場である「いぶき」の職員の方たち。
この打合せでは、どんな内容の取材になるのか、いぶきでの取材は可能か、可能ならいつになるのか、そういった事柄が話し合われました。
そして、2日後、いぶきでの取材が可能との正式な判断が出て、肖像画グッズの特集が組まれることが決まりました。最初の取材日は5月16日(土)、いぶきでの「感謝祭」です。 |
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本番4日前 午前8:30 @地域活動ホームいぶき
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5月16日(土)、いぶきで開催された感謝祭で、等身大肖像画が展示されました。番組ではこの展示の様子もとりあげられることになり、撮影の第一弾となりました。
都合により、撮影は感謝祭の開場前に行われることになり、朝の8:30頃にいぶきに到着した石田ディレクター。1階ロビーにずらっと飾られた肖像画を、ハンディ・カメラで撮影していきます。 |
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これが番組でも紹介された、感謝祭での等身大肖像画の展示コーナー |
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肖像画が刺繍(ししゅう)されたトートバッグもできました |
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同日 午前10:30 @浜マーケット
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いぶきでの撮影が無事終了すると、石田ディレクターはその足で浜マーケットへ。
浜マーケットには、肖像画グッズのひとつであるエプロンを購入した商店主さんが3人いるので、その映像を収めるのが目的です。 |
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30分ほどで撮影は完了。この日の肖像画グッズ関連の撮影はこれで終わりです。お疲れ様でした。 |
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本番2日前 @地域活動ホームいぶき & NOB Design Room
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5月18日(月)、再び石田ディレクターが磯子区にやってきました。
この日、磯子マガジンは同行できませんでしたが、午前中は、いぶきで利用者の方たちが実際に等身大の肖像画を描いているところの撮影。午後からは肖像画グッズを発案したプロデューサーNOBさんへのインタビュー収録が、磯子のNOB Design Roomで行われました。 |
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本番当日 午後4:00 @tvk 打合せコーナー
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さぁ、いよいよ本番当日。磯子マガジンは関内のtvkに向かいます。到着してすぐに始まったのは、番組の制作スタッフによるミーティング。プロデューサー、ディレクター、アナウンサー、フロア・ディレクターが出席し、番組台本を元に今日の番組の内容の確認をする会議です。
と書いてはみたものの、「クッション」「尺調(尺長?)」「くう」などの専門用語と、暗号のような数字が飛び交い、半分ぐらいは何を言ってるのかわかりませんでした。
ただ、非常に効率よく、テンポ良く打合せは進みます。また、仲山アナウンサーが、進行の確認だけでなく、この肖像画グッズの持つ社会的な意義といったところまで突っ込んで話をされている真摯な姿勢が印象的でした。 |
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水曜のNEWSハーバーは仲山今日子アナウンサー(左)が担当。右がディレクターの石田さん。 |
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お天気コーナー担当の木島由利香さん(中央)が途中で参加。 |
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こちらのお二人はフロア・ディレクター。会議終了後、二人で細かい事項を確認中。 |
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最後の写真、「V合わせ」は、番組で使われるVTRを実際に流しながらナレーションをつけてみて、長さなどに問題がないか確認する作業です。この日は全く問題が無かったようで、いちど読んだだけでサクっと終了。 |
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同日 午後4:45 @tvk 副調整室
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続いて石田ディレクターは足早に「2スタ」の副調整室(通称:サブ)へ。ここで今度は技術スタッフとの打合せが行われます。
ここでの打合せは、制作打合せよりもさらに謎めいた用語ばかりが登場。「ラムダ出し」「V1」「2秒しゃべり」「キュー・カット」「ニー・ナナ・ヨン・ゴー」・・・というわけで、何が話されているのか、その内容はほとんどわかりませんでした。
が、恐らく、「このタイミングで、このVTRを流して・・・、肖像画グッズはどこそこに置いて、このタイミングでアップで撮る」というような感じだったのだと思います。 |
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技術打合せは、それぞれの持ち場に座って行われていました。 |
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同日 午後5:00 @tvk 出演者控え室
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技術打合せが終わると、今度はゲスト出演者との打合せ。石田ディレクター、大忙しです。
控え室に入ると、既にコミネット・ヨコハマの新井理事長が仲山アナウンサーと、簡単なリハーサルも兼ねた打合せを始めていました。 |
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本日のゲストは磯子区中原に本拠を置くコミネット・ヨコハマの新井理事長(左端)。 |
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その後、新井理事長はメイク室へ。照明の反射で顔がテカテカしないように、男性でも軽いメイクが必要だそうです。 |
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メイクも終わり、生放送を前に緊張しているかと思いきや、新井理事長はこの笑顔。余裕十分です。 |
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同日 午後5:50 @tvk 副調整室
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石田ディレクターから「もうすぐ放送が始まりますよ」と声がかかり、磯子マガジンは再び副調整室へ。 |
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前列中央が石田ディレクター。その後ろで笹原プロデューサーが睨みを(?)きかせます。 |
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オンエアの直前までは、時折冗談も出て場がなごみます。 |
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『宇宙戦艦ヤマト』でいうと、さしずめ石田ディレクターが古代進、笹原プロデューサーが沖田艦長。(たとえが古くてスミマセン) |
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同日 午後5:55 @tvk 副調整室 オン・エア開始!
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そして秒読みが始まり、ついに放送スタート。 |
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午後5時55分。前面パネルのON AIRランプが赤く灯りました。 |
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身振り手振りを交え、さまざまな指示を飛ばす石田ディレクター。 |
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隣ではタイムキーパーの方がストップウォッチを片手に時間を厳しくチェック。 |
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一番奥のVE(ビデオ・エンジニア)さんは、カメラの画質調整などを行うんだそうです。 |
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普段ぼんやりとニュース番組を見ていたときは、「大部分はアナウンサーが話す姿が写っていて、ときどきVTRが流れるだけ」なんていう、シンプルなイメージしか持っていませんでしたが、副調整室で放送の様子を見ていて、そんな単純なものではないことがわかりました。
カメラの切り替えやVTR・テロップ類の挿入、音声のミックス、スタジオへの指示、時刻の伝達などなど、実にいろいろな事が副調整室で行われています。スタッフの数は約20人。音声、カメラ、CGなどなど、さまざまな分野の専門家がここに集まり、石田ディレクターの舵取りの下、生放送を作っていきます。
番組の進行に合わせて、司令塔・石田ディレクターは時に手振りも交えながら絶えず指示を出し続けます。その作業の目まぐるしさは驚きです。
事前には大まかな流れしか決まっていない話の内容に合わせて、見事に画面を作っていく手腕に、磯子マガジンは感心しきり。ですが、石田ディレクターは「慣れですよ、慣れ」と謙遜していました。 |
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同日 午後6:08 @tvk 第2スタジオ
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さて、番組が始まって10分ほどでCMが挟まれ、いよいよ肖像画グッズの特集です。磯子マガジンは生放送中のスタジオ内へ。 |
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肖像画の実物と、肖像画グッズが並べられていました。 |
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5月16日(土) 午後6:30 @tvk 第2スタジオ
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そして午後6:30。生放送は無事、終了。後片付けもあっという間に終わり、スタジオはすぐにガランとなりました。 |
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お天気コーナーのセット。テレビで見ると、グリーンの部分に天気図が映ります。 |
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「放送が無事に終わると、あぁ〜終わったぁ〜っていう充実感があるんですけど、でも技術スタッフさんは次の番組があるから、大体すぐにいなくなっちゃうんですよね。ちょっと寂しい(笑)」と石田ディレクター。
お疲れ様でした! 今夜はおいしいお酒が飲めるでしょうか!?
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