戦争中の風景を記憶だけで生き生きと描いた絵画展
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2016年4月17日取材 |
以前、岡村公園のレストハウスで開催されていた写真展についてご紹介しましたが、現在、同所では、故・持田万福(もちだ・まとみ
1937−2007)さんの絵画展『あの時代を忘れないで 〜戦中・戦後の思い出〜』が開催されています。[観覧無料、4月30日(土)まで]
17日(日)には、展示された絵の中から厳選した15枚ほどに、奥様の八重子(やえこ)さんが語りをつけた紙芝居が上演されました。 |
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左が持田八重子さん。右が岡村公園の清水所長。そして、雨にもかかわらず、大勢のお客様 |
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戦中・戦後の思い出を紙芝居に。語りの文面は、もともとは万福さんとお孫さんが考えたものに、八重子さんとお友だちがアレンジを加えたものだそうです。 |
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これらの絵は、南区生まれで磯子区在住だった会社経営・持田万福さんが64歳のときに、お孫さんが戦争について学習しているのを見て、説明材料として描いた水彩画だそうです。
驚くのは、当時の写真を見ながらではなく、万福さんが自らの記憶だけを頼りに描いたということ。なのに、かなり細部まで描かれています。記憶力と絵心がないと生まれない作品です。
以前、磯子図書館で同様の絵画展が行われたときに来場者が書いていった感想ノートを見せて頂きましたが、戦争当時を知っている方が「絵を見ていたら、あの頃の事をいろいろ思い出しました」と自分の思い出も書き残したり、若い人からは「昔はこんなに大変だったんだ」という素直な感想が残されていました。
関連リンク
○岡村公園 公式サイト |
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最後に意外なつながりを。磯子マガジンに何度も登場している磯子のアパレル企画室NOB
Design RoomのNOBさんが、福田万福さんと同級生で、小学校から高校まで同じ学校だったんだそうです。万福を“まとみ”と読むのが子どもには難しかったので「まんぷく!」と呼んでいたというエピソードを教えてもらいました。
といわけで、紙芝居とは別の日ですが、NOBさんが会場を訪れ、八重子さんと面会を果たしたときの写真が右のものです。
関連リンク
○NOB Design Room |
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