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ミッキー吉野×友金まゆみ

2012年1月14日取材
磯子区民にとっては夢の(?)競演、ミッキー吉野さんと友金まゆみさんのライブが1月14日(土)、関内のジャズ・ライブ・レストランBarBarBarで開催されました。
関内のジャズ・ライブ・レストランBarBarBar 関内のジャズ・ライブ・レストランBarBarBar
BarBarBarは、関内駅から徒歩5分。ベイスターズ通り(旧・関内仲通り)にあります。
ライブが行われたのは、この階段を昇った先。2階にあるレストラン・エリアです。
ミッキー吉野×友金まゆみ@BarBarBar BarBarBar
店の周囲に、ライブを告知するポスターが貼られていました。
ミッキー吉野×友金まゆみ@BarBarBar
友金まゆみさん(左)とミッキー吉野さん(右)、リハーサル中。ともに鍵盤楽器で相対しているという、印象的な光景です。
ミッキーさんと友金さんは、お二人とも磯子区出身・在住。

今さらながら改めて紹介すると、ミッキー吉野さんはグループ・サウンズのザ・ゴールデン・カップスに16歳(!)でキーボード奏者として加入。その後、ゴダイゴを結成し、1970年代後半から80年代初頭にかけてヒット曲を連発して一世を風靡。最近では矢口史靖監督の映画音楽を担当するなど、ロック・ポップスの世界にとどまらず幅広く活躍中です。

一方、ジャズ・ピアニストの友金まゆみさんは、バークリー音楽大学を卒業後、そのままアメリカで演奏活動。ジャズ・ドラムの巨匠アート・ブレイキーに叩かれながら(比喩ではなく実際に叩かれたそうです)、修行を重ね、テナー・サックス奏者のジョー・ヘンダーソンのバンドに参加したり、自身のリーダーバンドを結成したりと活躍。帰国後、子育てが落ち着いてきた近年は横浜・都内を中心に演奏活動を本格化しています。

お二人の交流は古く、友金さんがまだ中学生の頃から。既にプロのミュージシャンとして活躍していたミッキーさんと知り合うキッカケなどは以前に公開した友金さんのインタビューをご覧ください。

そんなお二人ですが、人前で共演するのはこの日が初めてとのこと。鍵盤奏者が二人、でもジャンルは「ロック」と「ジャズ」。滅多に体験できないライブのスタートです。
ミッキー吉野×友金まゆみ@BarBarBar
ミッキー吉野×友金まゆみ@BarBarBar
ミッキー吉野×友金まゆみ@BarBarBar ミッキー吉野×友金まゆみ@BarBarBar
キーボードはもちろん、ミッキー吉野さん。 >>公式サイト
ミッキー吉野×友金まゆみ@BarBarBar BarBarBar
ピアノはご存知、友金まゆみさん。 >>公式サイト
ミッキー吉野×友金まゆみ@BarBarBar BarBarBar
凄腕のベーシスト、グレッグ・リーさん。ジャズだけでなく、さまざまなジャンルの一流ミュージシャン、アーティストと共演しています。磯マガ的に気になるのは、一時期磯子区にも住んでいた矢沢永吉さんのバックを長年務めていること。使用ベースは通常より弦が2本多い6弦ベース。 >>公式サイト
ミッキー吉野×友金まゆみ@BarBarBar BarBarBar
ドラムスは二本松義史さん。ミッキーさん、友金さんと同じく、バークリー音楽大学卒。しかも洗足学園出身で、アメリカで長く活動していた点など、友金さんとの共通項多し。ちなみに、ゴダイゴの曲を初めて知ったのは、ドラマ『西遊記』の再放送だったそうです。 >>公式サイト
ミッキー吉野×友金まゆみ@BarBarBar BarBarBar
ゲスト参加のハーモニカ(ブルース・ハープ)&ボーカル、小林憂旗さん。友金さんが「発掘した」(友金さん談)期待のミュージシャン。 >>公式サイト
途中に休憩を挟んで2ステージ。基本的に演奏スタイルはジャズでした。本番の数日前になって友金さんから「ゴダイゴのヒット曲もやりたい」とミッキーさんに申し出があったそうで、そこから急いでミッキーさんが代表曲をジャズにアレンジ。ゴダイゴの『ビューティフル・ネーム』、『銀河鉄道999』、『ガンダーラ』、『モンキー・マジック』に加え、ミッキーさんの『The Earthmatics』も、特別なジャズ・アレンジで演奏されました。

ほかにも、『A列車で行こう(Take the A Train)』などジャズのスタンダード、友金さんがアメリカ時代にお世話になったピアニストのマッコイ・タイナーのために作ったオリジナル曲『Mr. T』、ジャコ・パストリアスで有名な『The Chicken』などが演奏されました。

スタンダード・ナンバーでは、ジャズバンドに限らずロックバンドでも演奏するような曲、例えば『Route 66』や『Everyday I have the Blues』も取り上げられたのが印象に残りました。

そしてとにかく、ミッキーさんと友金さんが同じステージで演奏している、それだけでも感動的なのに、2台の鍵盤楽器がメインという、普通はなかなか聴けない厚みのある演奏・アンサンブルで、大満足の一晩でした!
ミッキー吉野×友金まゆみ@BarBarBar ミッキー吉野×友金まゆみ@BarBarBar
メインMCは友金さんが担当し、ゴダイゴなどミッキーさんに関する曲は、ミッキーさんがひとこと解説する、というスタイルで進みました。
ミッキー吉野×友金まゆみ@BarBarBar BarBarBar
最後列のちびっ子が、ときおり椅子の上に立ってステージを見つめていました。微笑ましい風景です。
一方コチラは、小林さんをあたたかく見守るような表情で演奏するミッキーさん。
BarBarBar ミッキー吉野×友金まゆみ@BarBarBar
個人的に一番カッコ良かった『ガンダーラ』のボーカル・パートは友金さんがピアノで演奏。
『銀河鉄道999』と『モンキー・マジック』をサビだけ歌ったミッキーさん。
ミッキー吉野×友金まゆみ@BarBarBar ミッキー吉野×友金まゆみ@BarBarBar
BarBarBar BarBarBar
楽しい時間はあっという間に過ぎてしまうもの。今夜も気が付いたら終演です。なお、事前に「アンコールはナシ」と聞いていましたが、鳴り止まない拍手に押されて予定外の演奏。これぞ本当のアンコールですね。
ミッキー吉野×友金まゆみ@BarBarBar ミッキー吉野×友金まゆみ@BarBarBar
終演後に出演者全員で記念撮影。
最後に磯子トリオ(!)で記念撮影。
中央はBarBarBarの竹内支配人
こぼれ話
このライブが行われた1月14日は、ミッキーさんが音楽を担当した映画『ロボジー』(矢口史靖監督)の公開初日。午前中に六本木の映画館で行われた舞台挨拶に、ミッキーさんは参加してきたそうです。その際に撮影したチャンカワイさんとの2ショット写真が、1月14日付のゴダイゴオフィシャルtwitterアカウントからリンクを辿ると見られます。

なお、『ロボジー』の音楽は、磯子とみなとみらいで作られた、ということをミッキーさんに直接確認しました。ロボジーを誰かと見るときは、ぜひ「この映画の音楽は磯子で作られたんだぞ!」と自慢してください。
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