トップ イベント
カレンダー
お出かけ
アドバイザー
根岸
タウンマップ
磯子
タウンマップ
杉田
タウンマップ
洋光台
タウンマップ
地元で働く!
求人情報

ありがとう 滝頭市場

2007年7月10日取材
7月10日(火)、とうとう、滝頭市場とお別れの日です。

4月の火災で大きな被害を受けた滝頭市場は、残念ながら諸事情により再建を断念せざるを得ず、この日、滝頭市場があったあの場所で、仮設テントによる最後の大売出し「ありがとうセール」が行われました。

当日は、市場とのお別れを惜しむように、雨がぱらつく空模様。にも関わらず、開店の午前10時になると、とてもたくさんのお客様が各店舗に訪れます。また、滝頭小学校の6年生・約100人が、職場体験として交代で、商品の販売や看板作りなどのお手伝いをしました。
滝頭市場ありがとうセール パネル展示
仮設テントで行われた「ありがとうセール」
入口脇には、滝頭市場の歴史を写真などで振り返るパネル展示
うさぎ屋 戸沢精肉店
お菓子のうさぎ屋
戸沢精肉店
日の出食品 蒔野青果店
日の出食品
蒔野青果店
小西生花店 手作りのお店
小西生花店
手作りのお店
今回のセールは、滝頭市場と地域の人たちのお別れの日でもあり、開店前には「うさぎ屋」の小松さん、滝頭岩瀬自治会の武藤会長によるあいさつがありました。また、11:30からはお別れセレモニーでは、滝頭小の児童代表、川村校長、滝頭地区連合町内会の堀会長、守屋磯子区長らのメッセージ・あいさつや、ギタリスト篠崎洋子さんとサックス奏者・渡辺純一さんの演奏が行われました。
ちなみに渡辺さんは、実家が根岸橋近くの古道具店「渡辺商店」。現在はフランス留学中なのですが、一時帰国中のタイミングで今日のセールがあることを知り、駆け付けたそうです。
滝頭市場ありがとうセール うさぎ屋の小松さん
滝頭市場のお店の方たち
市場代表であいさつする「うさぎ屋」の小松さん
篠崎洋子さん サックス奏者の渡辺純一さん
こころに生きる滝頭市場」を歌う篠崎洋子さん
サックス演奏をする渡辺純一さん
メッセージ募集 滝頭市場の看板を前に
滝頭市場へのメッセージを募る滝小の子どもたち
セール終了後、懐かしい滝頭市場の看板を前に皆さんで (クリックで拡大)
なお、今回のセールでは、夢たまのメンバーが会場のセッティングやセレモニーの進行などのサポートを担当しました。その夢たまを運営している夢コミネットの時任代表にお話を伺いました。
「滝頭市場は再建しないというご報告を頂き、市場のかたから、最後に滝頭小の子どもたちと職場体験をしたいというご相談を受けたことから、私たちも「ありがとうセール」に関わらせて頂くことになりました。
市場のかたたちが想い描いていたような、思い出に残るイベントになったとしたら幸いです。お店のかたたちも、子どもたちも元気に参加してくれて、良かったです。」

滝頭市場「82年のあゆみ」

滝頭市場は昭和元年(1926年)、「瀧頭日用品市場」として創設。当時の市場を再現した地図には「蒔野青果店」の名前があり、「うさぎ屋」「日の出食品」も別の名前で存在しています。ほかに炭屋さんなども見られます。

太平洋戦争中は配給制度がしかれ、買い物には現金ではなく、クーポン券が使われたそうです。

その後、市電の廃止やJR根岸線の開通などで人の流れが変わる中、それを乗り越えて2007年まで82年間、営業してきた滝頭市場。それが、あの悪夢のような火事で焼失し、営業を終了せざるを得なくなってしまったことは、本当に残念でなりません。

82年間で、のべ22店舗が滝頭市場で営業していたそうです。
磯子マガジン トップへ戻る
copyright (c) 2007 Isogo Magazine all rights reserved.