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グローバル店頭に並んだ販売図面 |
今回は、皆さんが不動産を探す時に目にする、販売図面についてお話します。不動産屋のウィンドウにたくさん貼られているあの図面です。
販売図面には、不動産の表示規約に従い、間取り図のほか、金額・住所・建物の構造・築年月など様々な情報が書かれています。
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表示規約では、販売図面で使ってはいけない表現も定められています(例:「お得」「格安」など)。 |
注意して頂きたいのは、スペースが限られた販売図面だけでは「ある程度」の情報までしかわからないということ。図面はあくまで、候補を絞り込むための参考情報。その後、物件に足を運んで、自分の目で確認することが肝心です。「早く契約しないと売切れてしまいますよ、下見に行ってる暇はありません」などという業者がいたら要注意です。
それでは、販売図面に何が書かれていて、何が書かれていないかをご説明します。「何が書かれていないか」がわかれば、実物を下見するときに「何を見たらいいか」もわかってくるはずです。
○間取り図が常に正しいとは限らない
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間取り図のサンプル |
図面には、その物件の形状を示す「間取り図」が載っています。これは正確なものもありますが、図面制作の都合などで、細部が実際と異なっている場合もあります。
例えば、部屋の隅が四角く書いてあっても、実際には少し丸みを帯びていたり、あるいは、梁(はり)が間取り図では省略されていることも少なくありません。
ですからたいていの場合は「現況優先」という言葉が販売図面のどこかに書かれています。間取り図と実際の物件に違いがあるときは物件を優先する、という意味です。
間取り図だけを見て契約してしまい、後から実物を見て間取り図との違いに気付き、クレームを入れても、どうにもなりません。「現況優先」の契約上、間取り図ではなく物件の実際の状態が優先されるからです。
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物件の広さ(延床面積、土地面積、占有面積)は、正確に記載する決まりなので、もし間違っていたらそれは不動産業者の責任になります。 |
○「南向き」は日当たりが良い?
図面を見ると南向き。ここは良さそう、と思っても、現地に行ってみると窓の前に隣の建物が迫っていたりして、日当たりが悪くガッカリするという事がよくあります。
やはり現地を見るのが一番です。
また、今は空き地でも将来、高層のマンションが建てられる、などというケースも考えられます。絶対的な保証にはなりませんが、可能なら、周辺地域の将来の開発計画も調べてみましょう。
○築年月だけでは判断できない
築年月が古いからダメかと言うとそうでもありません。大切なのは管理です。築年月は古くても維持管理をしっかりしている建物ならばきれいです。また、室内もリフォームにより、外観の古さを感じさせない素晴らしい物件があります。
逆に、完成してからそれほど経っていない物件でも、管理がずさんで、とても築年数に見合っているとは言えない場合もあります。
ですから、築年数の数字だけで判断せず、必ずご自分の目で物件の状態を確かめてください。築10年より築15年のマンションの方が綺麗、なんていう例は決して珍しくありません。
なお、マンションは一般に、約10年〜13年に一度のペースで大規模修繕工事を実施します。その他にも数年ごとに小規模修繕を繰り返し、建物の維持管理に努めます。
不動産業者に調査を依頼して(重要事項調査依頼)、管理がきちんと行われているか実施状況を確認することも可能です。
○販売図面ではわからない周辺環境
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周辺環境は実際に自分の足で歩いて確かめましょう |
図面に「スーパー、コンビニ至近」「住環境良好」などと書かれていることはありますが、周辺環境の細かな点については図面では分かりません。これまで自分が住んだことも行ったこともない、新しい地域に引っ越そうという場合には特に注意が必要です。
まずはインターネットなどの地図で、周辺にどのような建物・施設があるか確認しましょう。学校・幼稚園・商店街等などおおよその情報は地図でわかります。そして、最終的にはやはり自分の足で歩き、目で見ることが大事。図面を鵜呑みにせず、実際に物件を見て判断しましょう。
また、わからない事はどんどん不動産業者に確認しましょう。そんなとき、面倒がらずに親身になって答えてくれるかも大事なチェックポイント。業者を選ぶときの判断材料になります。
○繰り返します。必ず自身の目で確認を!
不動産購入はとても大きな買い物です。ですから、繰り返しになりますが、物件は必ず自分の目で見てください。図面はあくまでも2次元の世界です。現地に足を運び、実際に3次元の世界を確認しないとわからない事はかなりあります。
それでも不明な点、質問等があれば、必ず不動産業者に質問をしましょう。
地元に精通している当社は、図面に盛り込まれていない地域情報や各マンションの管理状況も熟知しています。お客様が気に入って頂ける物件に出会えるために、グローバルは誠意、努力いたします。どうぞ、お気軽にご相談ください。 |