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磯子区の市民劇団「横綱チュチュ」 公演レポート

2006年11月25日取材
杉田劇場で劇団「横綱チュチュ」の第3回本公演『MANI MANI』が行われました。11月24日(金)と11月25日(土)の二日間に渡っての計3回公演でした。

※本公演は『学び合いと仲間づくりフェスタ』参加作品です。
千秋楽の幕があがり・・・
磯子マガジンが取材をしたのは11月25日(土)の夜の部。3回公演の最終回にあたります。つまり千秋楽です。実はかなり直前までチケットが残っている回だったそうなのですが、最後の最後で売り上げがグンと伸び、本番を迎えてみれば客席はほとんど満員の状態。そして、いよいよ千秋楽の幕があがります。

今回のストーリーなどについては公演直前、稽古レポートをご覧ください。
MANIMANI公演の様子 forever2
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MANI MANI こぼれ話
演出の団さんは、菱倉さんからあがってきた脚本を読んだとき、「こりゃ参ったなぁ、どうやってやったらいいんだろう」と悩んでしまったそうです。
色男役の松田文博さんの本職はパントマイム。座長の安次嶺さんに誘われて、横綱チュチュに加わりました。
公演本番を約3ヶ月前に控えた11月初旬、観音崎の青少年の村で1泊2日の自炊合宿を敢行。
その合宿では、パントマイミスト松田さんの指導の元、「砂の城」を作るシーンを本物の浜辺で練習しました。成果は、クライマックスのあのシーンで、存分に出ていたと思います。
派手ではっちゃけたホステスを演じた松井さん。「悪い噂」で客席を何度も笑わせていましたが、舞台を降りると、物静かで敬虔なクリスチャン。「普段はとっても地味なんですよ」とはご本人の弁。
舞台監督のおざきさんは、劇中の「お母さんの子どもで良かった」というセリフが身に染みて、そのシーンのたびに稽古でも毎回ナミダ。おかげで、とーるさんは登場するタイミングを逃してしまうことしばしば。
菱倉さんが鈴木さんをの頬を平手打ちするシーンは、お子さんに、顔に見立てた手の平を出してもらい、そこを目掛けて何度も練習したそうです。おかげでスナップが十分にきいたピンタが完成しました。鈴木さんにとってはいい迷惑?
最近のお芝居では、効果音やBGMをパソコンであらかじめ作っておくケースが多いようですが、チュチュの音響はキーボードやクラリネットによる生演奏がほとんど。大島さん、お見事でした!
出演した子どもたち、演じる楽しさにすっかり魅了されていたようです。打上パーティでは、大人の役に成り切ってのお芝居が始まりました。
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とーるさんの表情、しぐさ。確かにオカマっぽい
これが砂の城を作るシーン
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カーテンコールでは、客席に姿を見せていた演出の団のぼるさんもステージに登場し(写真右端)、拍手喝さいのうちに無事終了。

終演後のホールでは、特に女性客のあいだから「わかる、わかる」「今日は来て良かったぁ」といった声が聞こえてきたのが印象的でした。
スタッフ、出演者のコメント
千秋楽終了後の打上パーティでスタッフ、出演者の方たちにお話しを伺いました。

●出演した子ども達 (一斉にコメントが飛んできて、誰が誰やら整理しきれなかったので、まとめて掲載します)
「最高!」、「嬉しい!」、「緊張した!」、「緊張しなかった!」、「お客さんが笑ったり、踊ったりして嬉しかった!」、「完成度が上がった!」、「団ちゃん、ステキ! 最高!」、「団ちゃんは優しかった。これからもヨロシク!」、「本番でクツをはき忘れた!」、「間(ま)をあけるのを忘れた!」、「舞台のそでで音を出しちゃった!」 「お客さんの歓声が私たちのエネルギーになりました!」


〜スタッフ〜

演出:団のぼるさん
今回は、どういう芝居にするか難しかったですね。ただ、稽古を通じてみんなが最後には、「演出家の言われるままじゃなくて、自分で考えて芝居をしないと、いいものはできない」ということに気づいてくれたと思います。長い時間がかかったけど、ようやく山を登れたという気持ちです。人間の、作り物ではない温かさが伝わってくるいい芝居になったと思います。

脚本:菱倉あゆみさん(ボス役)
終わっちゃいましたね。寂しいです。お客様から温かいコメントをいっぱい頂いて嬉しかったです。

舞台監督:おざき のりこさん
今回は舞台に立たないし雑用のつもりだったのが、ポスターを見たら「舞台監督」の肩書きがあったのでビックリしました。杉田劇場のスタッフの皆さん、お世話になりました。ありがとうございました。あ、次の公演では歌います!

音響:大島泰子さん
初日は何個もミスしちゃいました。音量が違ったり。千秋楽はバッチリ! 生演奏はやっぱり緊張しますね。生まれて初めて作曲もしました。けっこう作れるもんだなぁ、と自分でもビックリです。


〜出演者〜 (おおむね五十音順)

座長:安次嶺里絵子さん(ばぁば役)
感無量! 言葉になりません。公演が終わった後の、誰もいない舞台を見てたら寂しくなりました。

石渡伴子さん(家出娘役)
これまで学校の演劇部での経験しかなかったんです。今回、稽古のビデオを見たときにショックを受けました。「自分はこんなにヘタだったんだ」と思いました。それが本番の4日前の月曜日。でも、今回のお芝居に出てくる「出っ張ったヤツも、引っ込んだヤツもいていい」というセリフに助けられました。主役にはプレッシャーを感じてましたが、やって良かったです。なぜかはわからないんですけど(笑)。

久保美樹さん(教育熱心なお母さん役)
大小の違いはあっても、母親なら自分のどこかにそういう部分を持っているという役でした。やりやすい面も、やりにくい面もありましたが、本番が始まったら幸せでした。舞台の上からでも、お客様が共鳴してくださっているのもわかって心地よかったです。

鈴木みなさん(男に走るお母さん役)
私はかわいい女性の役でした。この役が自分に来るとは思ってなかったので、すごく嬉しかったです。おかげで、家でも女らしくなりました。それから、今回は舞台に出ていないときも裏でソーメンをゆがいたり、いろいろやることが多かったんですが、おかげで舞台進行のことがわかるようになり、今後の財産になりました。

武井千秋さん(お母さん役)
私の名前、「千秋」が楽しむと書いて千秋楽。そのとおりに楽しみました。自分と同じ年頃の女性を演じるのはかえって難しかったんですが、普段は着ないスカートをはいてみたりしたら、みどり(役名)が自分に降りてきました。

とーるさん(オカマのママ役)
オカマは難しかったー! かなり苦労したんだけど、実際に着物を着てメークをしたら、自然とそういう気分になれたし、仕草や振る舞いも女性らしくなりました(笑)。

前田ヨーさん(教育者役)
劇団は生まれて初めての経験です。疲れましたけど、ライトが当たると「オレは役者だ!!」って気分になりました(笑)。それにしても、子どもたちのパワーは凄いですね。影響を受けましたよ。

松井寿美さん(お母さん役、悪い噂係)
今回の役は、実際の自分とかけ離れていたせいか、稽古では「テンションが低い!」と何度も怒られました。本番ではなんとか役になりきれたと思いますが、実生活は地味なままですよ(笑)。ところで、子ども達の記憶力って凄いですよね。自分以外の役柄のセリフも全部覚えてるんです。

松田文博さん(色男役)
僕はパントマイムが活動の中心なので、セリフのある芝居は高校生のとき以来ですね。大勢で芝居を作り上げていくのが楽しかったです。演劇には、目に見えない、創造される「気」のようなものがあるんじゃないかな、そう感じました。
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禁断の(?)控え室
キーボードやクラリネットの生演奏で頑張っていた音響の大島さん
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