友金まゆみさん、4回目の杉劇セッション
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2010年1月9日取材 |
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磯子区在住のジャズ・ピアニスト友金まゆみさんが年に1回、杉田劇場コスモスで開催する「土曜の夜のジャズライブ」。毎年、冬に行われるのは変わりませんが、年によって12月だったり2月だったり。そして今年は1月9日(土)に開催されました。「Saturday
Nigth JAZZ 4th session」というサブタイトルが示すとおり、毎回違うメンバーが招かれ、今年が4回目のセッションです。 |
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今年はベース、ピアノ、ギターというトリオ編成。いま、ジャズでトリオというと「ピアノ、ベース、ドラム」が普通ですが、昔は、ナット・キング・コールのトリオに代表されるように、ドラムではなくギターが入るものだったそうです。 |
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ピアノはもちろん友金まゆみさん。杉田劇場コスモスでのライブは毎回、人が入りきれないぐらいの超満員になります。 |
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ギターは大御所・高嶋宏さん。2/17にバウンディ(旧ポリスター)からニュー・アルバム『491
Street』が発売されます。ジャズはもちろん、R&Bも入っているそうです。 |
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今年は年男、現在満23歳(!)の若き天才ベーシスト大塚義将さん。ここ最近、友金さんの“頼れる相棒”として、関内近辺のジャズ・バーでたびたび共演しています。 |
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今年の「土曜の夜のジャズライブ」は非常にリラックスした雰囲気で始まりました。MC中は、会場からも気軽に声が飛びます。高嶋さんを観に来たと思われる、ジャズ・ギター好きの男性ファンの姿もチラホラ。高嶋さんの手元に注目が集まります。
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高嶋さんが友金さんと出会ったのは、今から十数年前、まだ友金さんが米国で活動をしていた頃。一時帰国していた友金さんが、高嶋さんが出演している六本木のジャズ・バーに、マッコイ・タイナー(ピアニスト)を連れていったところから交流が始まったそうです。その後、友金さんが子育て休業を経て演奏活動に復帰する際、「高嶋さんには、いろんなアドバイスをもらったり、演奏の場を紹介して頂いたり、おかげで今こうして活動できていて、本当にとても感謝しています」(友金さん)とのこと。
一方、ベーシストの大塚さんは、昨年、友金さんが関内のジャズ・バーで「発掘」した逸材。その夜のセッション・ホストだった大塚さんの演奏を聴き、「すごくいいベーシストがここにいた!」と、すぐに声をかけて一緒に演奏するようになったそうです。それからまだ1年もたっていませんが、大塚さんは友金さんの演奏パートナーとして既に欠かせない存在です。
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今回のライブは、そんな、少しずつ歳の離れた3人によるものだからでしょうか、世代間の交流を楽しむような非常に和気藹々とした雰囲気。昨年の演奏は、年齢の近い3人による「闘い」的な空気、緊張感にあふれていましたが、今年のセッションはまるで音楽でオシャベリをするかのように、演奏のやり取りを楽しんでいるように見えました。
そんな雰囲気が伝わってくる写真が何枚も撮れましたので、どうぞ。 |
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<<1st set>> 1. On Green Dolphin Street / 2. Moanin' / 3. Memories Of Boo (友金さんオリジナル曲)
/ 4. Someday My Prince Will Come (いつか王子様が) / 5. I Will Wait For
You (シェルブールの雨傘) / 6. Have You Met Miss Jones
<<2nd set>> 1. Don't Get Around Much Any More / 2. 荒城の月 / 3. Over The Rainbow
(虹の彼方に) / 4. When You Wish Upon A Star (星に願いを) / 5. The Shadow
Of Your Smile (いそしぎ) / 6. Speak Low / 7. Bag's Groove |
演奏を終えて
○高嶋宏さん 「楽しかった!(笑) そのひとこと! 正式にこの3人でやるのは今日が初めてだったけど、店ではセッションしたことあるし、プレイ・スタイルは知ってるからやりやすかったね。」
○大塚義将さん 「お客様が熱心に聴いてくださって、声援もあったし(笑)、客席と音楽で会話できた気がします。とても楽しく演奏できました。ありがとうございました。」
関連リンク ○友金まゆみ
公式サイト ○高嶋宏
公式サイト ○磯マガ記事:友金まゆみさんロング・インタビュー 〜ジャズの巨匠との共演を語る〜 (2008年1月) |
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会場を横長に使ったスペシャル・セッティング
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ライブこぼれ話をいくつか。
今回はステージの場所にも特徴がありました。杉田劇場コスモスは、通常、写真の左奥の壁を背にしてステージが作られます。これまでの友金さんのライブも、この形式の縦長ステージでした。
が、今回は右奥の、横に長い側がステージになりました。客席はステージをぐるっと囲むように配置されています。どの席からもプレイヤーがすぐ間近に見える、臨場感たっぷりの配置でした。
また、これは取材する側にもとてもありがたいのです。ステージ袖に入れない(あるいはステージ袖が無い)場合、「ピアニストの正面からの写真」はいつも苦労するのですが、今回はピアニスト正面写真も含め、さまざまな角度からの撮影が行えて、たいへん取材しやすかったのでした。
もうひとつのこぼれ話。開演前の楽屋にお邪魔して撮影したのが下左の写真ですが、その際、メンバーの方に配られたのが下右の1st
setの曲順表。クリックすると拡大しますので、上に掲載した実際の曲順表と比べてみてください。途中から順番が全然違います。これぞジャズ! 終演後、友金さんに「曲順がずいぶん違ってましたね」と声をかけたところ、「あれ?
そうでしたっけ?」と笑っていました。 |
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ギター・コーナー! アンプセッティング公開!
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最後に、高嶋宏さんファンの皆様、ジャズ・ギターファンの皆様へ送る、機材紹介コーナー!
高嶋さんの今夜の使用ギターはD'Angelico(ディアンジェリコ)。綺麗な色でした。
休憩中にファンの方が、高嶋さんに、fホールに詰め物しなくてハウリングは起きないんですか、と質問されてましたが、特に何もしていないけど起きないですね、というお返事でした。
ちなみに、右の写真(クリックで拡大します)は開場前に撮影させて頂いたものですが、ライブが始まり、1st
setが終わってからの休憩中にも、磯子マガジンと同じようにギターを正面から写メしているファンの方がいました。
続いてはギター・アンプ。Rolando製のAC-60です。そして、高嶋さんにセッティングの公開許可も頂いちゃいましたので、気になる方は、下の写真をクリック!
ツマミの位置もバッチリわかるサイズに拡大できます。2nd set終了後のそのままの状態です。
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