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ミッキー吉野さん、母校の浜小学校で音楽の授業

2020年1月22日取材
記事をまとめるのが遅くなってしまいましたが、去る1月22日(水)に、「浜小」こと横浜市立浜小学校の6年3組で、素敵な授業がありました。同校の卒業生であるミッキー吉野さん(ゴダイゴ、ザ・ゴールデン・カップス)を迎えての授業です。

「笑顔のメロディー 6年3組合奏団」という年間テーマで活動してきた子どもたち。「合奏したい!」という気持ちから、各自が好みの楽器を選んで合奏団を作り、学校のフェスティバルなどで演奏してきたそうです。

そして、「もっとうまくなるにはどうしたらいい? アドバイスが欲しい!」と、なったときに思い浮かんだのが、浜小70周年記念行事で、編曲をしてもらったミッキー吉野さん。連絡を取ってお願いしたところ、快諾してもらい、この日の授業が実現しました。
ミッキー吉野さん、母校・浜小学校で ミッキー吉野さん、母校・浜小学校で
音楽室で行われた6年3組の総合の授業。
入口には、ゴダイゴのライブ盤!
まずは、ミッキーさんの前で『パプリカ』(Foorin)と『栄光の架橋』(ゆず)を披露
ミッキー吉野さん、母校・浜小学校で ミッキー吉野さん、母校・浜小学校で
真剣に耳を傾けるミッキーさん。
傍らには奥様で画家の吉野祥江さん
「緊張してたのかな、笑顔が欲しかったね」と感想
ミッキー吉野さん、母校・浜小学校で ミッキー吉野さん、母校・浜小学校で
そして、太鼓を叩いたりしながら、リズムの大切さをレクチャー。「ちょっとぐらい音程が違ってても、リズムが崩れなければいい演奏になる。縦の線でみんなが合ってることが大事」
ミッキー吉野さん、母校・浜小学校で ミッキー吉野さん、母校・浜小学校で
ミッキーさん、グランド・ピアノで生演奏。フジテレビ「TEPPEN」でも披露された『モンキーマジック』『海の声』をこんなに間近で聞けるなんて! ちなみに68歳のミッキーさんは浜小20期生、子どもたちは71期生だそうです。その差、半世紀!
ミッキー吉野さん、母校・浜小学校で ミッキー吉野さん、母校・浜小学校で
そして、子どもたちと会話が始まり、どんどん話が弾んで、貴重なアドバイスがたくさん飛び出しました(その一端はのちほどご紹介します)。
ミッキー吉野さん、母校・浜小学校で
ミッキーさんも参加して、もう一度『パプリカ』を合奏
ミッキー吉野さん、母校・浜小学校で
担任の松本先生もアコースティック・ギターで参加。
ミッキー吉野さん、母校・浜小学校で ミッキー吉野さん、母校・浜小学校で
「さっきより良かったよ! 元気も出てきた」とミッキーさん。
ミッキー吉野さん、母校・浜小学校で ミッキー吉野さん、母校・浜小学校で
最後はミッキーさんのソロピアノで『銀河鉄道999』、そしてアンコールにベートーヴェンの第九『歓喜の歌』のメロディーを、「僕がアレンジするとこうなる」と、とてもかっこよく演奏。さらに生徒のひとりと連弾まで!
授業を終えて、みなさんに感想を聞かせてもらいました。

~子どもたち~
「生のミッキーさんに会えてよかった」
「めちゃくちゃかっこよかった!」(最後にミッキーさんと連弾した子)
「音楽がもっと好きになりました」

~見学の保護者~
「私たちも楽しかったし、ためになるお話でした」
「テレビでしか見られないミッキーさんに来てもらえてよかった」
「子どもたちが目を輝かせて楽しそうに演奏しているのを見て、こちらも嬉しくなりました」

~ミッキーさん~
「意外とみんなが反応してくれてよかった。体育館で全校生徒でっていうと(コミュニケーションをとるのが)難しいけど、今日みたいに1クラスだけで近くで一緒にできたことが良かったんだと思う。吹奏楽部とはまた違って、純粋に合奏やりたいって子たちとできたのが楽しかった」
--- 子どもたちに教えるという感じよりは、大人と対等に話している感じでしたね?
「幼稚園ならそうするけど、小学生だからもうわかると思うしね」

~原校長~
「対等に話してもらえて、子どもたちはとてもうれしかったと思います。そういうのは子どもたちは敏感に感じ取りますから。本物に触れることで、うまくなるにはどうしたらいいかはもちろん、何か課題があったとき、どうすればいいのか、キッカケをつかめるようになってほしい。自分で課題を解決できるようになってほしいです」


そして授業中、ミッキーさんが子どもたちに語りかけた、素敵なお話しを紹介します! こんなにたくさんの話があったんです。すばらしい。
・ピアノが弾けたから小学生のときは学校でアコーディオンを弾かされたのね。それがイヤだった。あるときシンバルを叩く機会があって、そのイヤな気持ちをぶつけた。演奏に喜怒哀楽を入れるといい演奏ができるんだよね。
・しゃべるのうまくないから音楽家になったんだ(笑)。僕、話し方がだらしないじゃん? 演奏はそうならないようにしてる(笑)
・音楽ってやっぱり「入(はい)り」が大事なんだよね。最初の何音かで曲が決まっちゃうから。
・音がちょっと間違っててもリズムを崩さなければもっと良くなる。音程を気にしちゃうけど、それより大事なのはビートをそろえること。ちょっとぐらい音を間違えても吹いちゃう、叩いちゃう。そういうことが合奏の基本。
・世界には体の大きい人、手の大きい人、力が強い人がいっぱいいるけど(小さな日本人が対抗するには)使うのは頭なんだよね。例えば(と、ピアノで和音の実演)、こういう風に新しいハーモニーを作れば「あ、きれいな音だね」って言ってくれる。肉体的に障害があっても、頭でカバーしていけばいいと思うんだよね。
・(先生から、緊張したときの対策を質問されて)それは難しい。僕もけっこうアガって足が震えたりするんですよ。ピアノはまだいいんだけど、オルガンだとペダルを踏む足が震えて音がウェ~~~~~ってなっちゃう(笑)。
もうしょうがないんだよね。アガって当たり前。一緒に演奏するメンバーもアガる人の方が信用できる。アガることを楽しむようになれれば一番いいかな。
・僕は譜面が好きじゃないんですよ。譜面があると楽しく弾けない。小さい頃から(譜面なしで)耳で聴いた曲を弾くスタイルだったんで。でもそれじゃあ仕事としては通用しないから、ちゃんと譜面でも弾けるようにしました。
・ピアノ習いに行くのが嫌いで、「ピアノの先生のとこ行ってくる」って言って野球やってた。
・僕はね、小学校や中学校の時は音楽で食べてくとは思わなかった。職業で音楽をやろうとは全然思ってなかったんだ。
・笑顔とあいさつは基本だと思います。笑顔とあいさつをしっかりしてると仕事も増えるんだ(笑)。ブスッとしてたり、暗いと、ちょっと。
・音楽のいちばんいいところは人間のすべてを表現できることだと思うわけ。喜怒哀楽、哀しいことから喜びまで全部を音楽で表現できる。全部音楽に還元できる。音楽を職業にしていくのは大変なんだけどね。でもやってもいいんじゃないかな。
・長い間やってると、売れないとき、売れるとき、いろいろあるんですよ。でもいつも信じてるのは僕がやってるような笑顔の音楽が必要な時代が必ず来るっていうこと。いつも信じてる。
自分の時が来るっていうのは信じた方がいい。それにはまず、自分の良さを見つけることだね。
・僕はどっちかっていうとアレンジ、編曲で成功してるんですけど、編曲するのは好きではないんだ。でも、演奏者に徹するとなると、ヒトの(書いた)譜面を読まなきゃいけないんだよね。ヒトの譜面読むの苦痛なんですよ。だったら自分で書く方がいいかなって、それで編曲始めたの。そうしたら気が付いたんだけど、得意だったんだよね、編曲が。得意なものはお金になるんです。だから、自分の得意なものを知っておくといいよ。そうすると将来、それが職業に結びついたりするから。
・さっき弾いた『海の声』も、演奏で歌う(歌うように演奏する)ことを心がけてるんだよね。ビートを出すことと歌うこと。
・小学校の時はウチの裏が美空ひばりさんの家だったんですよ。近くに観光バスが止まってみんな手を振ってる。僕、それに向かって手を振って(笑)。そんな子供だったんだけど、ひばりさんの家に遊びに行っていろんな世界を見て。僕が小学校4年の時にひばりさんの誕生日パーティーがあって、そこで見た世界がとてつもなくて。庭にいっぱい屋台が出て、ベランダではオーケストラが演奏していて。自宅でそういうことやるって、なんていう世界だろうって驚いた。そういうのを子どものころに見て脳裏に焼き付いてたりするんですよね。


そんな素敵な授業の後、ミッキーさんは子どもたちと一緒に給食を食べるため、6年3組の教室に消えていきました。取材はここで終了。最後にあと2枚、写真を紹介します!
ミッキー吉野さん、母校・浜小学校で
音楽室の壁に貼ってあったペーパー
ミッキー吉野さん、母校・浜小学校で
原校長とミッキーさん
関連リンク
ミッキー吉野さん 公式サイト
横浜市立浜小学校 公式サイト
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