喫茶店で貴重なレコードの鑑賞会
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2008年7月14日取材 |
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磯子区在住のギタリスト篠崎洋子さん主催のレコード鑑賞会が、八幡橋そばの柴原珈琲店で開催されました。 |
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キッカケとなったのは1枚のレコード。
篠崎さんが約30年前に購入し、2回ほど聞いただけで、長い間その存在を忘れていたという『ギターと私/アンドレス・セゴビア』です。
このレコードがある日、ひょんなことから出てきて、篠崎さんは「レコード鑑賞会を開こう」と閃いたんだそうです。そしてこの日、篠崎さんのギター教室の生徒さんや友人約10名が集まりました。
会場になったのは、クラシック・マニアのオーナーが経営する「柴原珈琲店」。
「こんな素敵なお店があって、磯子区に住んでいて良かったです。静かな場所で、すごくいい音でクラシックが聞けて、珈琲もとてもおいしい。オーナーはクラシックに造詣が深く、話が早いんです。1を聞いて100わかってくださる感じ。」(篠崎さん)
ところで、久しぶりに見つかったレコードで篠崎さんが鑑賞会を開こうと思ったのには理由があります。このレコードがとても珍しいものだからです。
というのも、クラシック・ギター奏者であるアンドレス・セゴビアの演奏のほかに、アンドレス・セゴビア自身の語りが入っているのです。スペイン語で生い立ちやギターとの関わりが語られます。柴原オーナーも、語りの入っているレコードは「滅多にないです。私は初めて」と言うほど。
磯子マガジンも、ほんの少しの時間ですが、レコード針が発するプチプチという懐かしいノイズを背景に、アンドレス・セゴビアの語りと演奏を聴かせて頂きました。
アンドレス・セゴビア(1893−1987)
クラシック・ギター奏者。スペイン人。ネットで調べたところ、「現代クラシック・ギター奏法の父」「20世紀のクラシック・ギターの巨匠」というような言葉で紹介されています。ピアノやヴァイオリンなどクラシックの独奏楽器に肩を並べるような表現力と音量をギターで実現するため、奏法を工夫し、楽器自体の改良にも手を尽くしました。 |
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2006年、スペインにて。アンドレス・セゴビアの親友(左)と対面した篠崎さん |
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柴原珈琲店(磯子区原町9−17、火・水曜定休)は炭火焙煎珈琲のお店。木のぬくもりをいかした素敵な外装が目印です。
根岸駅からなら八幡橋の手前。徒歩8分ほどでしょうか。磯子駅からだと八幡橋を渡った先にあります。片側2車線で交通量の多い山下本牧磯子線沿いにありますが、一歩お店に入ると、外の喧騒が信じられないほどの落ち着いた雰囲気で、クラシックを聞きながらゆったりと時間を過ごすことができます。そして、禁煙なので、タバコが苦手な方でも安心です。
最後に、篠崎洋子さんがプロデュースするコンサートのお知らせです。
磯子区出身で、サクソフォン奏者の渡邊純一さんが9月に杉田劇場ホールでリサイタルを開催します。フランス・パリでの留学を終えての凱旋リサイタルです。
渡邊純一の世界 〜フランス・パリ、帰国リサイタル〜 |
日時 |
2008年9月13日(土) 午後1:00開場、午後1:30開演 |
会場 |
杉田劇場ホール
(らびすた新杉田内、新杉田駅から徒歩3分、杉田駅から徒歩5分) |
出演 |
渡邊純一(サクソフォン、ピアノ、歌)、早瀬梓(ピアノ) |
料金 |
大人=1,300円、小・中学生=500円、スマイルクラブ会員・大人=1,000円
(全席自由、未就学児童は入場できません) |
申込み・問合せ |
磯子区民文化センター 杉田劇場 電話=045−771−1212
チケット好評発売中! |
備考 |
詳細はポスターをご覧ください |
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