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日中共同書道展が始まりました

2007年12月13日取材
12月13日(水)から杉田劇場ギャラリーで開催されている「日中共同書道展」。その初日に行われたオープニング・セレモニーを取材してきました。

なお、本書道展は18日(火)16:00まで(入場無料)。期間中、李軽舟さんは日本に滞在して、しばしば杉田劇場ギャラリーにも顔を出す予定とか。運が良ければ、直接お話ができるかもしれません。

書を見ていると落ち着きます

今回の書道展に作品を展示しているのは、中国の李軽舟さんと日本の西村東軒さん。日中国交正常化35周年を記念して行われています。
セレモニー開始前のしばしの時間、ギャラリーに展示されたお二人の作品を拝見しました。磯子マガジン、書道の展覧会を見るのは初めてですが、こんなに素敵なものだとは知りませんでした。仕事の忙しさを忘れ、とても静かな気持ちになります。おすすめです!

それでは、ギャラリーの様子とセレモニーの模様をどうぞ。
日中共同書道展 西村東軒さんの書
ギャラリーの様子
西村東軒さんの書
李軽舟さんの書 西村東軒さんと李軽舟さん
李軽舟さんの書
左が西村さん、右が李さん。後ろの左が西村さんの書、右が李さんの書です。
李軽舟さん 西村東軒さん
セレモニーが始まりました。李軽舟さんのスピーチ
続いて西村東軒さんのスピーチ
花束贈呈 中村館長
花束贈呈
杉田劇場の中村館長
久保孝雄さん 守屋磯子区長
神奈川県日中友好協会の久保孝雄さん
守屋磯子区長
通訳の方 通訳の方
国際色豊かなイベントは通訳の方も登場。こちらの方は、日本語のスピーチを中国語に。
一方、こちらの通訳の方は李さんの中国語を日本語に
セレモニーはロビーに場所を移して続きますが、その合間に李さんと西村さんに少しお話を伺うことができました。

李軽舟さんは、日本での展示会は前回の大阪に続いて今回で2度目なんだそうです。磯子区杉田の印象を尋ねたところ、すごく便利で綺麗で、高級な感じがするとのことでした。

一方の西村さん、今回出展されているのは日展にも出展した作品で、篆書(てんしょ)という書体で書かれたもの。漢より前の周の時代の書体で、造形が面白いそうです。漢より前の時代にも漢字があったことに驚いていると(よく考えてみると当たり前ですね)、漢字の歴史についてとてもわかりやすく丁寧に教えてくださいました。
「てんしょっていう漢字はどう書くんでしょう?」とお聞きすると、なんと、西村さん自ら磯子マガジンの手帳に「篆書」と書いてくださいました。これは家宝にさせて頂きます!

さらに続いた言葉がとても印象的でした。「書の勉強は歴史の勉強でもあります。書は文化とすごく密接に関係しているんです。現代でも、世相が乱れると書も前衛的になります」。これで磯子マガジンは、ますます、書道に興味がわいてきました。


関連リンク
西村東軒さんの、今回展示されている作品の一部は、全日本美術のサイトでも鑑賞できます。
http://www.all-japan-arts.com/syodou/661.nishimurat/661.nishimura_index.html
さて、ロビーで続くオープニング・セレモニー。ワインで乾杯のあとは、日中友好親善ミニコンサートも始まります。
田中誉士夫さんによる乾杯 杉田小の児童に囲まれて
神奈川県日中友好協会常任理事 田中誉士夫さんの音頭で乾杯
スタッフ証を付けてイベント取材に来ていた杉田小の児童たちと李さんの記念撮影
御手前 和服姿の杉田劇場スタッフ
立礼による御手前のコーナー
和服姿の杉田劇場スタッフも
松沢知事の書 夢樹凛さん
松沢県知事の書も展示されていました
ミニ・コンサートのオープニングは歌心塾所属、杉田劇場スタッフでもある夢樹凛さんの三線と歌。
飛び入りフルート演奏 中村館長
こちらは飛び入り参加の人民中国雑誌社の方。片足を斜めに少し伸ばした姿が名画のようです。
中村館長もチャイナ・ドレスに着替えてピアノ演奏
書道と音楽のパフォーマンス 李軽舟さん
そして、ピアノと三線の演奏をバックに、李さんが筆をとります。書道家が目の前で書を書く。こんな機会は滅多にありません。セレモニーに参加した方たち、もちろん小学生たちもじっと李さんの手元を見つめていました。
こんな素敵なセレモニーではじまった日中共同書道展。磯子マガジンは、会期中にもう一度、行ってみようと思っています。
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