電車、電車、バス! Part1
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2007年10月20日作成 |
偶然にも電車とバスの話題が重なったので、2回にわたってご紹介します。
その第一回目は、杉田劇場の「いそご文化資源発掘隊」前編。市電保存館の見学記です。
文化資源発掘隊は、磯子区の文化資源を発掘しようというシリーズ企画で、歴史を学んだり、緑に触れたり、工場を見学したり、毎回ユニークな活動を行っています。
そして今回のタイトルは・・・いそごの電車。前半は市電保存館を館長に案内してもらい、後半は新杉田駅を駅長さんに案内してもらうという、電車づくし(?)の1日です。 |
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市電保存館は、懐かしく、楽しい
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最初の見学地、市電保存館の入口に着くと、ゲートの脇に鉄塔が立っています。これは実際に使われていた市電の架線用ポールだそうです。つい最近まで神奈川新町の国号15号歩道上に奇跡的に残っていたものが、今年6月に道路整備で撤去され、市電保存館に移設されました。根元近くには、戦争中の空襲で被弾して開いたと言われている穴があります。 |
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市電保存館入口。鉄塔は市電の架線用ポールだそうです。 |
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ロビーで発掘隊参加の受付を済ませると、市電保存館・大保(おおぼ)館長の案内でいよいよ見学スタート。館長のお話を聞きながら、ロビーのパネルや展示品をながめ、市電の歴史を振り返ります。
<横浜市電の歴史>
・開通は、今から100年以上も前の1904年(明治37年)。日露戦争が始まった年です。
・開通当時は民営でしたが、1921年(大正10年)に市営化されました。
・最盛期の昭和30年頃には、路線の総合計は50kmあまりに。
・その後、根岸線など国鉄(現JR)の発達やクルマの普及におされ、路線は徐々に縮小されます。
・最後まで残っていた芦名橋−桜木町駅前の路線が廃止されたのが、35年前の1972年(昭和47年)。
・横浜市電保存館は、市電全廃の翌年(1973年)にオープンしました。
市電保存館の入場料は、大人100円。小・中学生50円。安い!!
開館時間は、午前9:30〜午後5:00(入場は午後4:30まで)。
月曜がお休みです(祝日の場合は翌火曜)。 |
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こちらは保存館ロビー。壁の展示は、市電の歴史を記したパネルです。 |
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そしてロビーを抜け、体育館のようなひろびろとした空間に現れたのは・・・「市電保存館」の名前のとおり、保存されている数台の市電車両。 |
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滝頭停留所に停まる「杉田行き」。
杉田劇場スタッフの方が「杉田行きっていうのがあったんですね!?」と驚いていました。 |
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「間門行き」。クラシックなスタイルが可愛らしいですね。 |
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うち1台ではスクリーンを見ながら、運転シミュレーションができるようになっています。 |
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本物の市電に乗ってタイム・スリップを味わった後は、市電保存館の呼び物のひとつ、鉄道模型コーナーへ。大きめのOゲージと、小ぶりなNゲージの2種類があり、どちらも横浜の街並みが再現されています。特にOゲージのパノラマはすご〜く大きい。日本最大級だそうです。 |
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Oゲージの大パノラマ。ジャック、クィーン、キングに中華街の門、横浜市庁舎らしき建物も再現されています。 |
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裏側に回るとみなとみらい地区。ランドマーク・タワー、観覧車、クイーンズ・スクエアなどなど。 |
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こちらはNゲージ。Oゲージに比べると小ぶりですがベイブリッジも見事に再現。 |
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新横浜プリンス・ホテルや日産スタジアム(横浜国際競技場)も。 |
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市電保存館には、まだまだ見どころいっぱい。その一部をご紹介します。ほかにも鉄道模型の車両が展示されているコレクションルームや、市電の資料が揃った勉強室、さらには市電グッズ・市バスグッズ・はまりんグッズが買える売店もあります。 |
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市営地下鉄の自動改札。シースルーになっていて、中も見られます。 |
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というわけで、市電保存館の見学は終了です。最後に「磯子区と市電」についてチョット調べた結果をご報告いたします。
磯子区内の横浜市電
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磯子区内には、杉田から国道16号を北上して堀割川沿いに中村橋へ向かう路線と、八幡橋から三渓園へ向かう路線がありました。 |
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区内にあった市電の停留所(電停)の名前は、多くがそのまま現在でもバス停の名前として使われています。例えば・・・
電停: |
杉田 |
→ |
聖天橋 |
→ |
境橋 |
→ |
中原 |
→ |
白旗 |
→ |
屏風ヶ浦 |
→ |
森 |
→ |
磯子 |
→ |
間坂 |
→ |
バス停: |
杉田 |
→ |
聖天橋 |
→ |
境橋 |
→ |
中原 |
→ |
白旗 |
→ |
磯子車庫前 |
→ |
磯子駅前 |
→ |
磯子区総合庁舎前 |
→ |
間坂 |
→ |
電停: |
葦名橋 |
→ |
浜 |
→ |
八幡橋 |
→ |
滝頭 |
→ |
根岸橋 |
→ |
天神橋 |
バス停: |
芦名橋 |
→ |
浜 |
→ |
八幡橋 |
→ |
滝頭 |
→ |
磯子橋 |
→ |
根岸橋 |
→ |
天神橋 |
なお、電停によって、上記と違う名前だった時期もあります。一例を挙げると「磯子」は一時、「磯子浜小学校前」という名前だったそうです。 |
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浜マーケットの方にご提供頂いた、芦名橋付近を走る市電の写真はコチラ。 |
●関連リンク
・懐かしの横浜市電 <天野洋一&武相高校鉄道研究同好会>
ちょうど40年前の、国道16号屏風ヶ浦交差点の写真が見られます。市電もバッチリ写ってます。
・横浜市電保存館公式サイト
※「電車、電車、バス! Part2」は近日掲載。お楽しみに! |
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