小学生の女の子も参加した磯子区の囲碁大会

2006年4月16日取材

４月１６日、磯子駅そばの横浜市社会教育コーナー（通称「３丁目団地」の１階）で、磯子区囲碁連盟が主催する「横浜磯子区春季囲碁大会」が開かれました。

囲碁というと高齢の方がやるものというイメージがあります。確かに参加者の大多数はそれなりのお歳の方（失礼な表現ですいません！）。でも、その中に、男子大学生が２人。そして、お母さんに連れられて参加していた小学生６年生の女の子までいるではありませんか。

大学の先輩・後輩の間柄だという前原さん（２１）と矢田さん（２０）に、碁を始めたキッカケについて尋ねたところ、二人とも、マンガ『ヒカルの碁』の影響もないことはないが、囲碁好きのお父さんの影響も大きかったとのことでした。囲碁については「頭を使うのでパズルやボードゲームが好きな人には合うと思います。自分の好きな場所に打てる自由度の高いゲームで、勉強すればするほど深まっていくところもおもしろい」と話してくれました。

一方の小学６年生の女の子は麗奈ちゃん（１１）。麗奈ちゃんやお兄ちゃんが先に碁を始め、その影響で最近ではお母さんも囲碁を打つようになったのだとか。麗奈ちゃん、今回はベテランのおじさん達にかなわなかったようですが、何といっても吸収の早い年代ですから、１年後・２年後にはすごい強豪に育っているかもしれませんね。ちなみに、近所で参加している子ども達の囲碁の集まりがあって、メンバーは意外なことに女の子ばっかりなんだそうです。

小学６年生の女の子も参加。お相手が
磯子区囲碁連盟副会長の加藤さんです。

２１歳の大学生・前原さんは
見事、Ａクラスで準優勝

渕龍一磯子区囲碁連盟会長のご挨拶。

会長を囲んで、横浜市の大会に進出した
優勝・準優勝の６人の方たち。

磯子区囲碁連盟会長の渕龍一さんの話
磯子区囲碁連盟の歴史は古く、もう５０年になるんです。囲碁の盛んな地域は文化レベルも高いと言われていますし、頭も手も使うのでボケ防止になるなど、これからの高齢化社会にもぴったりのゲームだと思います。また、将棋やチェスではコンピュータが時には人間の強豪に勝つほどに強くなってきたようですが、囲碁については名人レベルの人間と互角に戦うコンピュータを開発するのはまだまだ難しいそうで、そういうところも面白いですね。

磯子区囲碁連盟副会長の加藤茂夫さんの話
兵法の流れを汲む囲碁は、昔は町民には禁じられていたゲームだそうです。でも今では誰でも遊ぶことができます。これからは、マンガなどで興味を持った若い人にも、どんどん参加して欲しいです。

横浜市の大会に進出決定したのは６人。

さて、今大会の仕組みですが、実力別にＡ～Ｄの４クラスに分かれ、１人４戦ずつ。Ａ・Ｂクラスは優勝者と準優勝者が、Ｃ・Ｄクラスは優勝者が区大会の勝ち抜けとなり、合計６人が６月１１日に行われる横浜市の大会に出場するんだそうす。そして午前１０時半から始まった熱戦は、昼食をはさんで午後４時前まで続き、上の写真に写っている６人の方たちが市大会進出を決めました。前述の大学生・前原さんも、見事Ａクラスの準優勝です。

ということで、試合後に各クラスの優勝者の方たちにお話を伺いました。ちなみにＣクラス優勝の瀨沼さんはなんと８７歳！すごい。おめでとうございます！

優勝者コメント

●	Ａクラス（四段以上）優勝：垣上（かきがみ）駿平さん（６２）・六段参加４回目で初めて優勝できました。やっと磯子区でも優勝です。 ※：準優勝は前原隆雄さん（２１）・四段でした。
●	Ｂクラス（三段～初段）優勝：中村克弥さん（７７）・二段１０年ぶりに勝てました。あらためて布石の勉強をしたのが良かったのかな。 ※：準優勝は林頌男さん（６９）・二段でした。
●	Ｃクラス（一級～四級）優勝：瀨沼忠夫さん（８７）・四級１０年ぶりの優勝です。これが最後の優勝になるかな（笑）。
●	Ｄクラス（五級以下）優勝：荒谷勝さん（６８）・五級Ｄクラスは人数が少ないからね。勝たせてもらいました。むかし、会社で中国人の呉さんに教わったのが囲碁を始めたキッカケです。

屏風ヶ浦と杉田の囲碁クラブ

磯子区には何軒もの囲碁クラブがあるそうですが、中でも今大会のスタッフをつとめておられたのは、屏風ヶ浦と杉田の囲碁クラブに通われている方達。簡単ではありますが、両囲碁クラブの紹介をさせて頂きます。

○	屏風ヶ浦囲碁クラブ指導：谷川（やがわ）先生　場所：屏風ヶ浦駅そば、ロイヤルホスト向かいのビル。１階は床屋さん。定休日：火曜　備考：１日１，０００円。予約不要。初心者教室あり。午後１：００～９：００頃
○	杉田囲碁クラブ指導：市田（いちだ）先生　場所：京急杉田駅そばの踏切を、新杉田側から見て渡った先の左手。１階は不動産屋さん。営業日：土･日・祝のみ営業　備考：午前１１：００～午後９：００

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