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磯子区のゴミのゆくえと大きな風車を見て来ました
2006年2月28日取材
横浜市でゴミと言えばキーワードは「G30」。ジー・サンジュウともゴミ・ゼロとも読むゴミ減量・リサイクル運動のことですね。CKBことクレイジー・ケン・バンドがテーマ曲を歌っていることもご存知のとおりです。
2001年度のゴミ排出量161万トンを、2010年度には30%削減して113万トンにしようという目標に向かって、行政や地域、企業、各種団体等がさまざまな活動を続けています。そんな活動グループのひとつがG30応援隊。磯子マガジンはひょんなことから、G30応援隊杉田地区が主催するゴミ処理場見学に参加させてもらうことになりました。

ちょっと解説:分別するとなぜゴミが減る?

今回の行き先は、磯子区で収集された家庭ゴミを焼却する「横浜市資源循環局・金沢工場」。そして、同じ敷地内にある「金沢資源選別センター」です。
磯子区の家庭ゴミを燃やす金沢工場
梅の花 工場全景
バスターミナルに咲いていた梅
これが金沢工場。高い塔は煙突です
家庭ゴミの焼却工場である金沢工場は、名前のとおり、お隣金沢区にあります。シーサイドラインで行くなら並木中央駅を降りてコストコを過ぎ、一番海側まで行ったあたりです。

さて、2月27日(月)午前9:20、梅が咲く新杉田駅バスターミナルに集合した一行は、市営バス61系統で、終点のリネツ金沢へ。そこから、徒歩で金沢工場見学コースに向かいます。
到着後は、会議室で工場の概要について説明を受け、ビデオを見てからいよいよ見学コースへ。家庭ゴミ(燃えるゴミ)が実際にどうやって処理されるか、つまりどうやって燃やされるのかを見学します。
講座 ゴミ収集者
工場の概要説明
ゴミ収集車が次々に到着し、ゴミを置いていく場所
ゴミをつかんでいるクレーン クレーン操作中
クレーンで持ち上げられ、炉に投入されるゴミ
眼下に見えるクレーンを、両手に握ったレバーで操る係員の方。国家試験取得後に訓練も必要だそうです。
待機するクレーン
待機中のクレーン。SF映画のワン・シーンのようです。クリックで拡大します。
家庭ゴミのゆくえは、大体こんな感じです。
@ 収集車が集めたゴミは、巨大なUFOキャッチャーのようなクレーンでつかんで炉に入れ、燃やします。
A 灰は海の埋め立てに使ったり、舗装道路の材料「スラグ」にしたりします(スラグの製造も金沢工場内で行われています)。
B 排ガスは害のないようにろ過した後で煙突から吐き出します。
C ゴミを燃やした熱で蒸気を発生させ、それを発電に利用します。できた電気は、電力会社やお隣のリネツ金沢(温水プールや入浴施設)などに供給します。リネツ金沢には電気だけでなく蒸気も供給します。

※リネツ金沢は、温水プール・大浴場・休憩コーナー・レストランがあり、そのすべてから海が見えるという、なかなか素敵な施設です。近々、「おでかけアドバイザー」のページで紹介予定。
缶、びん、ペットボトルの選別には手作業も必要
各自が用意した昼食を食べ、午後からは金沢資源選別センターの見学です。ここでは、各家庭から週1回収集される「缶・びん・ペットボトル」を、以下の種類ごとに仕分けする選別作業が行われています。
・ペットボトル  ・スチール缶  ・アルミ缶  ・ガラス(白)  ・ガラス(茶)  ・ガラス(その他)

選別の手順はこんな風です。
@「缶・びん・ペットボトル」がコンベヤに流れてきて、その中から手作業でペットボトルを取り出す。
A残ったものの中から、大きな磁石(磁選機)を使ってスチール缶を取り出す。
B比重の違いを利用して(比重差選別機)アルミ缶とガラスを分ける。
Cガラスはコンベヤに流れてくるので、手作業で色ごとに分ける。
そして選別が終わると、圧縮などの処理をされた後、リサイクル業者に渡されるわけです。

このうち、見学コースではCの現場を目の前で見ることができ、作業の大変さがよくわかりました。
講座2 選別開始前
選別の手順を勉強中。
右側の白い山が選別前の「缶・びん・ペットボトル」
選別の様子
びんを色で選別するのは手作業
ところで、同じガラスびんでも、飲み物が入っていたびんは「缶・びん・ペットボトル」の日に出していいのですが、化粧品の入っていたびんは「燃えないゴミ」です。ご存知でしたか? これは、びんによって溶ける温度が違うからなんだそうです。

ちょっと解説:缶・びん・ペットボトルは分けなくていい
G30応援隊に参加するには
G30応援隊は、G30を達成するための市民グループです。月1回の定例会でゴミやリサイクルに関する情報を交換するほか、ゴミ削減の意識を高めるためのイベントや、ゴミの捨て方の説明会などで、スタッフとしてお手伝いをするのが主な活動で、会費は無料。リサイクルや環境問題に関心のある方は、ぜひ参加されてはいかがでしょうか。
磯子区では地区別に7つのG30応援隊があります。磯子区役所の地域振興課に連絡すれば、お住まいがどの地区に該当するかを教えてもらえ、さらに参加手続きもしてもらえます。
●磯子区役所 地域振興課 045−750−2397 (担当:清水さん、岩崎さん)
関連リンク
横浜市資源循環局
家庭ゴミの分け方・出し方や、品名を50音順で引いてゴミの種類を調べる「ゴミ分別辞典」、G30の解説など、いろいろ便利な情報が掲載されています。
おまけ:日本最大の風車
横浜市資源循環局・金沢工場の隣には三菱重工業(株)横浜製作所の金沢工場があります。そして、その敷地内に、今年(2006年)の1月に完成したばかりの日本最大の風車があるんです。なんと直径92メートル! でっかい! いちど実物をご覧になることをおすすめします。リネツ金沢近辺から見られます。
風車
2006年2月28日撮影
風車の紹介ページ
三菱重工の風力発電プラントのページ
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