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リコーダーの魔力 !?
2005年9月22日取材
9月22日は木曜日。そうです、月1回のお楽しみ、磯子公会堂の木曜コンサートの日です。今回は「リコーダーの饗宴」というタイトル。リコーダーと言えば、小学校の音楽の時間で親しんだあの楽器ですが、今日のコンサートでは自分の持っていたリコーダーのイメージがくつがえされました。
リコーダーはソプラノとアルトだけじゃなかった
石居先生 ステージの模様1
石居庸介先生の紹介で演奏会がスタート。
リコーダー4人+パーカッション1人という構成で
ステージは進みます。
リコーダーと聞いて思い浮かべるのはソプラノとアルト。学校で習ったその2種類なのですが、今日のコンサートがスタートしてまずびっくりしたのは、登場するリコーダーの種類の豊富さ。地面に着くような長くて太いものから、「こんな小さな縦笛は見たことない」って言いたくなるような、とても短いものまであるんですね(全部で8種類あるんだそうです)。

そして次に驚いたのはさまざまな音色。種類がいろいろあるんだから、音色もいろいろなのは当たり前なのかも知れませんが、何せそれまでのリコーダーのイメージがソプラノとアルトだけだったので。どちらかというと線の細い印象があったリコーダーなのですが、まったくそれだけではありませんでした。

それから、どの種類のリコーダーも、ちょっとかすれたというかハスキーな感じの音が、とてもココロ休まるんです。最近、少々疲れ気味の磯子マガジンにはとても「染み入る」音楽でした。たいへん気持ち良かったです。
ステージの模様2 リコーダーの紹介
リコーダーはとてもやさしい音色でした。自分が小学生のときに吹いていたのと同じ楽器とは思えません。
リコーダーといっても大きさや種類はイロイロなんだとか。左端のリコーダーの小ささに注目! 高橋さんの持っているマイクより小さいです。
高橋明日香さんにミニ・インタビュー  〜リコーダーは奥が深いんです〜
今回のコンサートのリーダー的存在で、皇居で御前演奏の経験もある高橋明日香さんにお話しを伺いました。

--- リコーダーという楽器について教えてください。
リコーダーは日本では小学生が吹くということから、誰でもできるぞっていうイメージがあるみたいで、私が専門的にリコーダーを勉強しているという話をすると、「あー、あの小学生がやるやつでしょ」なんてよく言われてしまいます。でも本当はとても奥が深いんです。楽器としての構造は単純なのですが、それでいて実に様々な音色が奏でられます。それと、小学校では習わない色々な演奏技術があるんです。有名なタンギングというテクニックにも実は多くの種類があって、勉強するにつれて「この曲にはこういうタンギングをあてるといい」といったことが、だんだんとわかってくるようになるんですよ。

--- 楽器としての歴史も古いとか。
そうです。とても古い楽器なんですよ。ルネサンスとかバロックっていう時代にとても盛んだったんです。どういう使われ方をしたかというと、ひとつには庶民が夕食後に、みんなで楽譜を見ながら演奏して楽しんだ、そういう使われ方がありました。もうひとつは、宮殿の人たちにささげものとして音楽を演奏する中に、リコーダーも含まれていたんです。

--- 「オルケゾグラフィ」というリコーダー・アンサンブルを主宰されているんですね。
はい。今夜の出演者の中では私と宮里安矢の2人がオルケゾグラフィのメンバーです。オルケゾグラフィというのはトワノ・アルボーというフランス人の書いた舞踏教本の名前なんですよ。バロック時代にはバロックダンスという舞踏が盛んだったんです。リコーダー4人くらいで伴奏して、それにあわせて宮廷の踊りをおどるんですね。ヴェルサイユの宮殿でふわふわしたスカートをはいた女性たちが、男性と踊るのを思い浮かべて頂くのがわかりやすいと思うんですけど。そういう踊りの教本の中でも、フランスで初めて出版されたのが「オルケゾグラフィ」です。
私たちが初めて演奏したのが、今日のプログラムにも入っているカプリオール組曲だったんですが、カプリオール組曲は、オルケゾグラフィの旋律をウォーロックっていう現代人が引用してアレンジしたものなんです。それでオルケゾグラフィという名前にしました。

--- ところで磯子は初めてですか?
はい。横浜はちょっと遊びに来られる場所っていうイメージがあって、みなとみらいまでは演奏会でよく来ます。それと祖父母が北鎌倉と逗子に住んでいたので、小さい頃は磯子を通り過ぎたことはあるんですが、降りたことはありませんでした。ただ、今回この磯子公会堂でのコンサートの話を頂いてからは、京浜東北線で「磯子」という行先表示をみるたびに、「あ、磯子だ」って考えてました(笑)。今日はずっとリハーサルだったので、磯子のまちを見ることはできなかったんですけど。

高橋明日香さん 公式サイト
記念撮影 スタッフ
終演後に記念撮影。左から宮里安矢さん、高橋明日香さん、深見奈央さん、安藤由香さん。手前の男性はパーカッション担当の三田浩則さん。
木曜コンサート運営委員の皆さん。左から奥野さん(ご主人)、篠崎さん、石居先生、赤池さん、奥野さん(奥様)、座っているのが三上さん(左)と志村さん(右)。
演奏曲目
今回の演奏曲目を紹介します。バロック時代のものから現代の曲まで、バラエティに富んだ選曲で楽しませて頂きました。
 ダンスリー舞曲集より
 舞曲集より
 四季
 恋とはどんなものかしら〜花
 ムーン・リバー、ピンクパンサーのテーマ、オー・ブレネリ
 七つの笛の踊り
  (休憩)
 ラグタイム
 ウエスト・サイド・ストーリー・メドレー
 サーカスにて
10 カプリオール組曲
アンコール
木曜コンサートとは
木曜コンサートは、20年近くも前から続いているクラシック・コンサートのシリーズで、今回でなんと179回目を迎えました。月1回の開催でこの回数はすごいです。
創設メンバーのひとりで今も運営委員会の一員であり、ご自身もギタリストとして活躍されている篠崎洋子さんによると、開始当初は現在の磯子公会堂はまだ無かったとのこと。当時の区役所の隣にあった結婚式場の一室、定員50人くらいの部屋からスタートしたのだそうです。そして次回はいよいよ第180回・・・

●次回の木曜コンサートは
第180回 木曜コンサート 「マンドリンとテノールの夕べ」
・日時:10月27日(木) 18:30開場、19:00開演
・出演:チルコロ・マンドリーノ湯川晃(テノール)
・料金:1,000円 (全席自由、大人こども同一料金)
・ご予約:磯子区役所 生涯学習支援係 TEL:045−750−2393
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