高卒資格につながるフリースクールが屏風浦・磯子に開校
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2010年6月取材、12月更新 |
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★海の見える教室で、自分のスタイル、自分のペースで学ぶ★ |
2010年7月に開校する「セレンディップ」は、中学生と中学卒業生を対象にしたフリースクール。「今、この混沌とした社会にあって、中高生が自ら納得のいく進路を開拓できるようにお手伝いをしたい」(新川代表)、そんな想いで創られた、不登校などの悩みを抱えている人のための"新しい形の学校”です。
教室は、屏風浦・磯子・新杉田・杉田のどの駅からも歩ける距離にあるマンションの最上階。磯子の海を一望できる、心が落ち着くスペースです。
セレンディップでは、英数国などの基本科目を学ぶのはもちろん、例えば、毎週テレビ電話で海外在住の英語の先生と英会話を楽しんだり、社会のいろいろな場で活躍している特別講師の人の話を聞いたり、ときには教室の外に出てみんなで街を散策したり。枠にとらわれない、工夫をこらした様々な授業で、学ぶことの楽しさが実感できます。
それでも、調子が出ないときは、個室でひとりの時間を過ごすことも可能。自分のスタイル、自分のペースを崩さずに、安心して毎日を過ごすことができるのです。
また、クラスは少人数制(定員12名)で、経験豊富な先生のサポートをしっかり受けられます。セレンディップの"校長先生”である新川(しんかわ)代表は、通信制の高校「鹿島学園横浜キャンパス」の室長をしていた経験もあり、授業はもちろん、進路相談・生活相談に至るまで、これまで多くの、悩みを抱えた生徒たちを指導してきました。
セレンディップのもうひとつの特長は、鹿島学園高等学校の通信制との連携で、高卒資格を取得できること。家の近くのセレンディップで、自分のペースで学習し、ときには海を眺めてのんびり過ごしながら、高卒資格取得に必要なサポートをバッチリ受けられます。
セレンディップというスクール名の由来は「Serendipity=思わぬものを偶然に発見する能力、幸運を招き寄せる力」だそうです。海の見える教室で、新しい生き方を“発見”する、そんな素敵なフリースクールです。
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セレンディップには、小・中・高校生対象の学習塾「新川塾」と、小学生から大人まで通える英会話クラスが併設されています。上の2枚の写真に写っているのは先生と、新川塾(学習塾)の生徒さんです。 |
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2010年12月追記:新川代表は、鹿島学園横浜キャンパスの室長の職を退いたため、本ページの記事も現況に合わせて一部修正しました。 |
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セレンディップの新川代表にインタビュー |
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スクール情報 その1 フリースクール『セレンディップ』 |
名称 |
フリースクール「セレンディップ」 |
所在地 |
〒235−0023 横浜市磯子区森3−3−17−1106
・京急屏風浦駅より徒歩3分
・JR磯子駅より徒歩10分
・JR新杉田駅より徒歩13分
・バス停「磯子車庫前」、「白旗」より徒歩1分 |
対象 |
・中学生
・中学校卒業生(高校在籍の有無を問わず) |
定員 |
12名 |
授業時間 |
月・火・木・金の午前9:50〜午後3:30 |
授業科目 |
国語、英語、英会話、数学(数検)、ヒストリー、サイエンス、PC技術、IT技術、運動、芸術、特別授業など |
創立 |
2010年7月 |
お問合せ |
電話:045−315−3858
FAX:045−315−3861
メール:shinkawa@s-semi.co.jp |
ホームページ |
http://www.s-semi.co.jp/sere/
セレンディップ公式サイトのこのページを印刷して持参すると入校費21,000円が半額の10,500円になります。 |
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セレンディップは、マンションの最上階、海を見渡せる眺めのいい場所にあります。 |
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落ち着いた雰囲気の和室は、ひとりになりたいときに。 |
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スクール情報 その2 学習塾『新川塾』 |
名称 |
学習塾「新川塾」 (旧・新川英数セミナー) |
所在地 |
【杉田本校】
〒235−0033 横浜市磯子区杉田2−8−23
・京急杉田駅より徒歩7分
・浜中学校より徒歩3分
【屏風ヶ浦 海分校】
〒235−0023 横浜市磯子区森3−3−17−1106
・京急屏風浦駅より徒歩3分
・JR磯子駅より徒歩10分
・JR新杉田駅、京急杉田駅より徒歩13分
・バス停「磯子車庫前」、「白旗」より徒歩1分 |
対象 |
小学生、中学生、高校生 |
授業時間 |
午前7:00〜8:15(朝勉タイム、杉田本校)、午後4:30〜9:30(通常授業、屏風浦
海分校) |
授業科目 |
大学入試までの全教科対応 |
創立 |
2006年 |
お問合せ |
電話:045−315−3858
FAX:045−315−3861
メール:shinkawa@s-semi.co.jp |
ホームページ |
http://www.s-semi.co.jp/s-semi/ |
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目標校が決まったら絶対に受からせます。それは結構、執念っていうか。
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新川菜生(しんかわ・なお)さん
1978年(昭和53年)生まれ、32歳。
出身:東京都
磯子区歴:生まれてすぐ〜2歳まで杉田。その後、結婚を機に2002年から再び杉田へ。 |
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--- これまでは杉田で新川塾という学習塾をされていたんですね。 はい。最初は新川英数セミナーという名前で始めて、もう丸3年ですね。名前は今年から新川塾に改めました。
おかげさまで、これまで受験した生徒たちは全員第一志望に合格しています。そういうことろを大事にしたいと思ってやってきましたので、いい成果が残せていると思います。「県立高校は難しいんじゃないか」っていう状況で来た生徒さんも県立に受かってますし。それとこれまで、途中で塾を辞めた生徒もいないです。
--- なぜ塾を辞める生徒さんがいないんでしょう?
少人数制で、ひとりひとりの面倒をきちんと見ている、いい加減にはしていないということが大きいと思います。それと、その生徒が納得できる進路を決めるっていう、受験指導についての自信があります。それが無ければ存在価値は無いと思ってますので。
--- 「納得できる」というのは? 「この学校にして良かった」って、後々、本人が自信を持ってその学校に通えるような進路指導をしてきました。例えば目標と実力があまりに離れていることもあると思うんですね。その場合にはなぜそこがいいと思ってたのかっていうのを掘り下げて、他にどんな選択肢があるのか、実際に学校を見に行ったりして決めます。
そういう過程を経て目標校が決まったら絶対に受からせます。それは結構、執念っていうか。
--- 新川塾の場所は杉田だったんですね。
今まではそうですね。これからは、新川塾の方は朝、学校が始まる前の「朝勉」という授業を杉田本校でやって、夕方から夜の授業は屏風浦になります。朝勉は主に浜中学の生徒さんが対象ですね。杉田本校は浜中学のすぐそばなので。
フリースクールのセレンディップの授業は屏風浦だけで行います。
--- ここ(屏風浦教室)は、眺めのいい、素敵な場所ですね。
ずっとこういう場所を探してたんですけれども、今回運良く見つかりまして。普通はここのマンションは住居専用らしいんですが、住民の皆様にご理解を頂いて教室を開くことができました。
--- 磯子湾に面したこちらのスペースは2部屋が一緒になった広い部屋ですが、どういう風に使うんでしょうか。
授業に使います。2部屋合わせて15畳ぐらいあります。テーブル式と文机(ふづくえ)式と半分ずつなんですが、それぞれの用途は特に決めずに、その日のみんなの雰囲気によって使い分けたいと思っています。
休み時間は自由に過ごしてもらいたいと思っているので、寝転がって本やマンガを読んだりしてもらってもいいですね。
--- ちょっと離れた場所にある和室は?
畳の、6畳の部屋ですね。あそこは個室でもあり、避難スペースでもあります。和室の方も窓を開けると浅間神社の森が見えて、やっぱり眺めがいいんです。 |
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すごい格好した男の子が突然入ってきまして |
--- 今回、フリースクールを開校することになったのはどうしてですか?
これまで私は、岩谷学園、鹿島学園という学校や、その前に勤めていた学習塾での教職の仕事を通じてさまざまな経験をさせて頂いたんですけれども、そういう経験を通じて「子どもたちと関わることで、少しでもその子の人生が開くきっかけが作れればいいな」っていう思いを強く持つようになったんですね。それが、フリースクールを作りたいと思った直接の動機です。
たとえば学習塾で教えていたときに、こんな事があったんですね・・・。
ある夜、授業中にですね、よれよれのスエットにサンダルつっかけみたいなすごい格好した男の子が突然入ってきまして。「ほかの塾をやめさせられたからここに来てみました」って言うんですよ。しかも、手を怪我してて「喧嘩してきた」と(笑)。それでまずは近くの薬局で、マキロン(消毒薬)を買ってあげました。
で、学年を聞いたら中学2年生だっていうんで「じゃあ、この辺からやってみようか」っていうことで勉強を教えたんですね。そしたら「おれ全然勉強わかんないと思ってたけど、ちょっとわかるかも」みたいな反応が返ってきて。
その日は結局「じゃあ、また来るよ」って帰っていったんですよ。その後、3回ぐらい来てから正式に入塾したんですね。その子は当時、学校にも当時ほとんど行ってなくて、いろいろ問題も起こしてたようなんですが、だんだん伸びてきました。
ただ私は、その子が高校を受験する前に学習塾の室長を辞めて、高等専修学校の岩谷学園に転職したんです。だからその子とは会うことがなくなったんですね。
ところがある日、本当に偶然なんですけれども、横浜駅で会ったんですね。そのとき私は「今は岩谷学園っていうところに勤めてるんだよ」っていう話をしました。実はその頃彼は、高校受験で悩んでいた時期だったんですね。中学は欠席が多かったので成績が付いてない。困ったな、って思ってたらしいんです。
私が勤めていた岩谷学園は高等専修学校で。高等専修学校っていうのは、中学校を卒業した子どもが通う場所で、学力試験のある高等学校よりは間口が広いんです。そういう学校があるんだっていうことと、そこに私が勤めていることを知ったからだと思うんですけれども、その子が次の年に岩谷学園に入学してきました。そのときはホントに人が変わったようになりまして。たまたま同じクラスにいた、発達障害を持った生徒さんをすごく良くリードしてくれて、お互いいい影響を与え合って。
最終的にその子は拓殖大学の商学部に進学しました。いま大学3年生です。今も時々会うんですけれども、すごく一生懸命、元気にやってます。
その生徒は一例なんですけれども、セレンディップで、そういう新しい将来へのキッカケ作りをしてもらえたら、と思っています。 |
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お母さんが気を楽にされることが一番 |
--- 校名のセレンディップはもともと「幸運を偶然に招き寄せる力」という意味だそうですが、そいういう名前を付けた想いを教えてください。
これまで出会ってきた生徒さんたちを見て思ってるんですけれども、その人の生き方自体で幸運は引き寄せられるし、そういう力は付けられる。「偶然に招きよせる力」と言ってもそこには見つける力があり、必然があります。ですから、幸運を引き寄せる力を身に付けられるように、生徒さんたちを育てていきたいですね。
--- 不登校などの悩みを持つお子さん、保護者の方にメッセージを。
フリースクールという道が普通にあること、一般的になってきていることを知って頂きたいです。フリースクールに行きながら高卒の資格がきちんと取れるという。
今まではオール・オア・ナッシングというか、全日制の学校に行けなくなったらもう終わり、みたいなイメージがあったかもしれないんですけど、今はすごく柔軟になっていろいろな道がありますので。フリースクールと通信制の高校に通いながら、高校卒業の資格を取ることも可能だっていうのを知って頂きたいです。
--- 保護者の方がお子さんに接するときに気を付けたらいいことってありますか?
あんまり深刻にならないことかなって思いますね。まずお母さんが気を楽にされることが一番かなと。
どうしても腫れ物に触るようになっちゃったりすると思うんですね。だけど、子どもさんって敏感なので、自分のせいでお母さんが抑圧されてるって思うと、子どもにとってはプレッシャーになります。高校生ぐらいなら、お母さんが仕事をされるとか、ちゃんと自分の時間を持つのも、いいと思いますね。
それと凄く月並みなんですけれども、お子さんを「この子は大丈夫だ」って信じてあげる。お母さんに信じてもらえることだけで子どもは自分で伸びていくと思います。
--- 子ども自身がネットや新聞など何かのキッカケでフリースクールのことを知って、入りたいって言ってくることもあるんですか。 ありますね。お子さんに「ここ、行ってみようかな」って思ってもらえるのが一番いいですね。
逆に保護者だけが凄く一生懸命で、子どもには全然スクールに通う気が無かったら難しいです。もちろん、面談を設定してもその日に来れないっていうことはたくさんあると思うので、そういう場合はもちろん設定しなおしますし、場合によってはこちらから伺ったり、そういうこともしますけれども。
ただ最終的に私がお子さんと直接会えない場合は、入校は難しい。お子さんの気持ちがやっぱり一番です。
--- 子どもたちへのメッセージはありますか?
一回来てみて欲しい。悩んでるとか不安があるんだったら、たぶんその不安も半分ぐらいはこういう場所があるってわかれば解決できると思うので。
--- 半分?
不安は、今のことと将来のことと両方だと思うんですね。「いま現在に対する不安」は、セレンディップという居場所があることで解決できる。「普通の高校に行ってたらたぶんこういう勉強はできなかっただろう」っていう、カリキュラムを作って待っていますので。「来て良かったな」って言ってもらえると思います。
--- あとの半分は?
これから一緒に解消していきます。「将来の不安」については、これから一緒に考えよう、ということですね。 |
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セレンディップ設立趣意書
2010年。我々の社会は間もなくモデルチェンジの時期を迎える。75年±5年に一度、社会はマイナーチェンジにより一新される。マイナーチェンジを2、3回繰り返すと・・・ >>
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アンテナがいっぱい出ていて、感覚が繊細というか、人と違うものを持っている子が多い |
--- フリースクールと学習塾の併設になるわけですが、教育方針で共通する部分と違う部分ってありますか? 子どもたちに共通しているのは、基本的に「知ることが好きだ」っていうことですね。どんな子でも潜在的に「もっと学びたい」と思ってるので、そのキッカケをうまく見つけてあげるのが、フリースクールでも学習塾でも教える側の役割だと思います。
違うところは、不登校の子達は、よりアンテナがいっぱい出ていて、感覚が繊細というか、人と違うものを持っている子が多いかなと思いますね。びっくりするようなことを知ってたり、意外な才能を持ってたり、思わぬことに気が付いたり。
前に「大きな地震が起きたら学校から家までどうやって帰るか考えて」っていう課題を出したら、その日の帰りに実際に家まで歩いてみた子がいて。2〜3時間かかったらしいんですけれども、そんな風に「普通それはしないんじゃないか」っていうことをスンナリやっちゃう子もいます。
私自身は学校の枠組みの中でやってきたタイプの人間で、外れるのがすごく怖かったので、そういう子達を見ると、勇気があるなって思いますよね。
--- そういう子を上手に指導していくには?
否定しないことです。「それは違うんじゃないか」「それは無理でしょ」そういうことは絶対言わない。
--- 上から押し付ける感じになっちゃうと良くない? だと思います。とにかく、その子が話そうとしてたら、何を言いたいのかよく聞いてキッカケを見つけてあげる。「○○をやりたい」って言ってきたときには、どうにかしてその環境を作ってあげます。
今までいろんな場面で否定されてきた、だから学校に行かない、っていうこともあると思うので、自分を受け入れる場があるっていうことを知ってもらいたい。そこからは自分の力で伸びていくと思うので、その土壌を作るのが私の仕事です。 |
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高校卒の資格にスムーズにつなげられる |
--- セレンディップは鹿島学園の通信制と連携が強いということですが、その強みは?
鹿島学園の通信制を通じて、学籍が保証できるということですね。一度どこかの高校に入ったけれども今どこの学校にも所属していない、そういう状況でも、学籍をつなぐことができます。
--- 学籍というのは高校に籍を置いているということですね。
そうです。高校卒の資格にスムーズにつなげられるということですね。フリースクールだけだと資格にはならないので、別途、自分で学校を探したりとか、学校選びをしなくちゃいけないんですが、その手間はセレンディップでは必要ないです。
--- セレンディップに入ると同時に鹿島学園にも入れるんですか?
そうですね。希望があれば同時に入って頂けます。
セレンディップに入られるときに面談をさせて頂くので、セレンディップへの入校が大丈夫であれば、鹿島学園の通信制にも希望者の方は入学できます。入学後は、普段はセレンディップに通って頂いて、夏や冬など半期に一度、2〜3日の集中スクーリングを受講しに行くことで高卒資格が取得できます。
--- 鹿島学園への入学時期は?
どこかの高校に一度は入ったという場合、つまり、転入・編入のケースだとすぐに鹿島学園へ籍を移すことができます。
--- 転入と編入の違いは?
転入は前の学校から鹿島学園に籍を移す場合ですね。
--- 一般的な言葉で言う「転校」ですか。
そうです。編入は前の学校をやめている(退学している)場合です。
--- 中学を卒業してからどこの高校にも籍を置いたことがないという場合は?
その場合、鹿島学園への入学は4月1日か9月1日になります。なので、今からだと9月ということになりますね。だから例えばフリースクールのほうに先に通い始めて頂いて、9月から鹿島学園にも入るっていうことができますね。
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鹿島学園との連携による高卒資格取得のほかに、セレンディップでは、国が行う高卒認定試験(以前の大検=大学入学資格検定)を希望される生徒さんにも対応しているそうです。 |
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フリースクール卒業後の進路 |
--- 中学生の進路について教えてください。
学校に行ってない生徒の場合、内申点が取れてないケースが多いので、まず一般受験、オープン入試で狙える高校があるかどうかを検討します。一般受験が厳しいときは、鹿島学園という道もあるし、他の通信制っていう道もあります。とにかくその子が高校進学をしたいとう気持ちがある限り、必ず行けるところはある。それがどこがいいかっていうのは本人とご家庭との相談だと思います。
--- 高校生の場合は? 大学・専門学校・就職・留学、いろいろありますが、その生徒の希望に沿ってしっかりと指導します。
大学進学の場合、最近AO入試(AO=Admissions Office、アドミッションズ・オフィス)というものが私立大学を中心に多くの学校で設けられています。大学に入って自分はどういう力を伸ばしたいのか、その先将来どういう風に活躍したいのかっていうことを問われる入試です。
高校での成績を問われないので勉強しなくても入れちゃうっていうところが問題点として指摘されることもあるんですが、フリースクールの生徒たちにとっては逆にチャンスになる、自信を取り戻すいい機会ですね。
具体的な試験方法は学校によって異なるんですけれども、面接とかプレゼンとか小論文、場合によってはグループ・ディスカッションもありますね。
--- いまAO入試で入学する生徒は全体のどれくらいの割合なんですか?
たぶん全体の2〜3割はAOじゃないかと思いますね。AO入試は試験の時期が早くて、もういま願書受け付けていますし、早いところは6月から試験が始まってます。 |
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セレンディップの授業内容 |
--- それでは、セレンディップの授業内容について教えてください。時間割を見て最初に目に付いたのは「音読」という授業なんですが、これはどういうものですか?
中国の古典、四書五経の『大学』を声に出して読むという授業です。『論語』と雰囲気は似ていますね。
--- この授業は毎日の最初の授業になっていますね。
朝が苦手な生徒もいると思うんですけれども、ここの教室は東向きで朝日の光が凄く入るんですね。それを浴びながらきちんとお腹から声を出すことで頭をスッキリさせる、集中力を高めるという効果を狙っています。だから『大学』の内容を理解するっていうより、声を出すことが大事、ということですね。
それと、国語の教科書とか、どこを読んでるかわかんなくなっちゃう子がいま多いんですよ。本人は一生懸命見てるのに、わからなくなっちゃう。ただそれは鍛えれば改善することが多いので。
--- 音読の後は「教科書指導」という授業が続きます。
これは教科書を使って英・数・国・理・社、それに情報や家庭科などを指導する時間ですね。生徒さんとよく話をして、ひとりひとりの学習の進み具合に合った履修計画を作り、進めていきます。
高校生の場合は、この授業がレポート指導にも当たります。中学生の場合は、中学校によっては定期試験の別室受験を認めてくれるところもあるんですね、教室で試験を受けることが難しい生徒さん向けに。それによって内申点が少しでもアップすれば高校受験等でプラスになりますので、そういう定期試験対策もこの授業の中で行っていきます。
--- そのほかにも色々な授業がありますね。「新聞」というのは?
まずは、こちらでいくつか選んだ記事を声に出して読んだり、ノートに写したり、要旨をまとめる、というところからスタートします。わかりやすい文章を書くための基礎作りです。その他に、家で好きな記事を切り抜いてきてもらって、なぜこの新聞の記事が気になったのかっていうことをみんなの前で発表したりすることもあります。知識の共有もできますし、他の子がなぜその記事をピックアップしてきたのか、人の考え方・感じ方を知ることもできます。
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英会話担当のアイリン・モートン先生。一見、日本人のような容姿をされていますが、日本語は話せません。 |
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それと、いろんな、複数の新聞を読むっていうのも大事だと思うので。同じ記事でも少しずつ内容が違いますよね。そうするとひとつのモノを見ても人によって違うんだっていうこともわかります。
--- 「ヒストリー」は歴史ですね。
そうですね。ヒストリーは、うちでは、暗記より歴史のストーリーを重視します。「こういう時代の流れで、そのときに誰がどうしてこういうことをやって、だからこういうことが起こった」とか。こういう必然性があったからこういう人が活躍したとか、そういう歴史をることで、じゃあ自分がこれからどういうことをしたいかっていう参考にしてもらいたいです。
--- 英会話の先生は英語のネイティブ・スピーカーなんですね。お名前は?
シンガポール出身のアイリン・モートンさんです。シンガポールは、英語とマレー語と中国語が公用語なんです。だから英語ももちろん、中国語もできます。
そう、中国語はやっぱりこれから必要だろうっていうことで、ゆくゆくは中国語の授業も入れたいなと思ってます。新川塾に通ってるお子さんの保護者の方で中国語を習いたいっていう方がけっこういらして。お仕事で必要だったりするそうです。 |
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スチュワーデスになりたいとかもありました |
--- 小さい頃から先生という仕事に興味があったんですか?
はい。中学校の恩師の影響が非常に大きいんです。新任の、女性の先生だったんですけれども、全身でぶつかって来てくれました。いいところは「すごくいい」って言ってくれる。よくないことは涙を浮かべて説教してくれる。そういう熱心な先生だったので、子ども心に、こういう生き方をしたいなと思いました。
--- それが最初のきっかけだったんですね。
そうですね。人の役に立つ、自分が社会に貢献できてるという実感が得られる仕事を考えてました。他に考えてたのは青年海外協力隊とか。あと、陸上部だったんですけれども、選手としてオリンピック行くことは無理でも、陸上のシューズを作る仕事でオリンピックに貢献したいとか。スチュワーデスになりたいとかもありましたけれど(笑)。
あとは友達から割と相談されることが多かったもので、「そういう方面の仕事が向いてるのかなぁ」と思ったのもあります。
--- 姉御肌(あねごはだ)なんですね?
そうですね、はい。でも天然とも言われてましたけど。「抜けてる」って(笑)。
--- 大学時代の専門は教育だったんですか?
いいえ、商学部でした。いつかは教職につきたいという夢はあったんですけれども、卒業してすぐに教員という道ではなく、社会に出て経験を積んで、30歳ぐらいで教員になれたらいいなと思ってたんですね。それで、広く実学を学ぼうと思って商学部に進みました。
--- では、実際に教育の仕事に携わるようになったのは?
実は大学を卒業して初めて就職した大手流通業で、たまたま従業員教育の担当になって。その仕事が社会経験の場でありながら、教育にも関係のある仕事でした。従業員のモチベーションを高めることが大きな目標だったんですが、教育にはコミュニケーションが大事であることがよくわかりました。自分にとって非常にいい経験でした。
--- その後、塾の先生として本格的に教育に携わることになったんですね。
はい。結婚を機に、幼い頃に住んでいた杉田に戻ってくることになって、せっかくだから前からやりたかったし、興味も出てきてた教育関係にいっそ行ってしまおうと思いまして。
--- どうやって職場を探したんですか?
普通に『とらばーゆ』(女性向け転職雑誌)しか手段が無かったんですけれども(笑)、東京に本社のある個別指導塾の室長募集っていうのが載ってまして。応募して運良く採用して頂きました。
--- そこで生徒さんを1年で、40人から100人近くまで増やしたんですね。
はい。赴任前に、あんまりはやってる教室じゃないと聞いてたんですね。実際に初めて行ったときに思ったのは、例えば掃除ができてないとか、そういう基本的なところなのかなと。それでとにかく、毎日出勤したら窓を開けて換気をして、観葉植物を置いて、トイレまでちゃんと掃除する。生徒が入ってきたときに空気が悪くないように、っていうことを心がけました。
--- でもそれだけではなかなか生徒さんは増えないと思うのですが。初めての教育現場で、がむしゃらにやってたら結果がついてきたっていう感じなんでしょうか。
そうかもしれないですね。特に人数を増やしたいっていう意識はあまり無かったんです・・・。ただ、ホントに良ければ来てくれるに違いないと思っていて、来てくださった方には丁寧に応対して。また来たいと思えるような環境作りには取り組みましたね。 |
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岩谷学園の先生になったのは |
--- 塾の室長を辞めて、高等専修学校の岩谷学園の先生になったのは?
学習塾に勤めていたときに、ある生徒さんが、どうしても行きたい学校があったんですけれどもちょっと難しそうだということで。なんとか行ける学校が無いかっていくつか学校を回ってまして、そのひとつが岩谷学園だったんです。それで、岩谷学園の説明会に行ってみたら、その日のうちに岩谷学園の校長先生から「新川さん、ウチに来ないか」と声を掛けていただいたんです。
ちょうどその時期は、これから学校を変えていこうというところだったようで、校長先生が「生徒にとっていいと思うことは何でもやりなさい、私が責任とる」という風に言ってくださって。それと同僚にもすごく恵まれて、やりたいことを好きなだけやらせて頂くことができたんですね。それで私にとっては初めての「学校の先生」だったんですけれども、初年度から一年生の担任を任されまして。
校長がよくおっしゃっていたのは「反社会的な生徒の受け入れはできない。だけど、非社会的な生徒はいくらでも受け入れます」と。だから不登校の経験のある生徒さんも、安心して入学できると思います。それと、発達障害のお子さんの受け入れに熱心な先生がいまして、今年だと新入生の半分ぐらいが発達障害をお持ちの生徒さんですね。
岩谷学園は独自の教育方針をとっているので、学力レベルもさまざまです。例えば2年間引きこもりだったんですけれども、天才的にできる子がいて、高校3年の最後1年間のうちに公認会計士の一次を受かったんですよ。結局推薦で一橋大学に行きました。そういう子もいるんですね。
私はいまは岩谷学園の職員ではありませんが、以前からのつながりがありますので、セレンディップに入校希望の方でも、面接等で詳しくお話した結果、岩谷学園の方を希望されるという事であればご紹介しますし、手続きもご説明します。
--- 高等専修学校がどういうものか、少し教えてください。
専門学校の高等課程っていう位置付けですね。だから卒業したら大学とか専門学校への進学も、就職も問題なくできるんですけれども、まだちょっと認知度が低いかもしれません。
卒業時の資格は「高等専修学校卒業」です。ただそれだけではなくて、技能連携という仕組みがあって、高等学校の卒業資格も取れるんです。岩谷学園の場合は鹿島学園という高等学校と技能連携していますので、岩谷学園で勉強したことが鹿島学園の通信制の卒業単位にもなるんです。つまり、岩谷学園に通うだけで、高等専修学校と高等学校、2つの卒業資格が取れることになります。
--- 何年制なんですか?
3年制ですね。全日制で。岩谷学園は平日の午前9時から午後3時くらいまでが授業で、制服もあります。だから生徒さんの生活スタイルは高等学校と変わらないです。
--- 高専(高等専門学校)とは違うものなんですか?
はい、違います。別のものです。 |
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鹿島学園の入学相談室長 |
--- その後、鹿島学園の横浜キャンパスでお仕事をすることになったのは?
岩谷学園で高卒資格を取るための技能連携先は、さっきお話したように鹿島学園なんですね。本校は茨城県にあって、全日制が母体となっている、スポーツでも有名な学校です。
もともとは「岩谷学園の生徒=鹿島学園の通信制の生徒」だったんですけれども、その後、岩谷学園には入らずに鹿島学園の通信制だけに籍を置くコースができて、毎週土曜日だけ、岩谷学園の校舎が鹿島学園通信制の横浜キャンパスになる、というシステムになったんです。
そのときに「新川さん、横浜キャンパスの室長をやらないか」って声を掛けて頂いて。いえ、私が自分からやりたいと言ったような気もします(笑)。
--- 鹿島学園での役職「入学相談室長」っていうのはどういう役割でしょうか?
実務の責任者ですね。キャンパス長は岩谷学園の校長が兼務しているんですけれども、実務の責任者は室長になります。若いスタッフのまとめ役として、一緒に実務をこなしていました。たぶん他の学校の教務主任のような位置付けだと思います。
--- 呼び名は「入学相談室長」でも、入学だけではないんですね。
はい。入学から普段の授業、卒業まですべてですね。授業を担当する講師さんの手配もやっていましたし、単位や成績を管理したり。本校との連絡や、経理・総務関係の手配もありました。イベントとか行事とか面談、進路指導とか、そういうのも。業者さんに進路セミナーの開催をお願いする、っていう仕事もありました。(※2010年秋、新川代表は室長を辞して現在はセレンディップでの指導に専念)
--- ところで、通信制なのになぜキャンパスが必要なんですか?
通信制の卒業資格を取るためには74単位以上を取得する必要があるんですけれども、単位をとるためには「レポートの提出」「スクーリングへの参加」「定期試験の合格」っていう3つの条件があるんですね。そのうちのスクーリングと定期試験は、学校法人の建物で、教員免許者がやらなければならないって決まってるんです。
--- スクーリングってなんですか?
教室で行われる授業のことですね。学校によっては、夏休みや冬休みに2〜3日から一週間程度、集中的にスクーリングを実施して、普段は自宅でレポートをするっていうスタイルをとっているところもあります。
--- 鹿島学園の通信制には、サポート校っていうものもありますね?
はい。サポート校は、レポートの作成をサポートしたり、独自のカリキュラムで通信制高校卒業資格の取得(※)をサポートしたり、さまざまな形態があります。ですから、普段はサポート校に通って、半年に2〜3日程度、指定された日に指定された会場で実施されるスクーリングに参加する、という学習スタイルになります。セレンディップは「鹿島学園通信制磯子キャンパス」というサポート校でもあります。
それと、従来のセレンディップのカリキュラムでの高卒資格取得の他に、来年(2011年)4月からは「国公立大学進学コース」として大学入試を目指しながら高卒資格を取得するコースが新しく始まります。
また、学科試験にそれほど抵抗の無い人は、毎年8月と11月に文部科学省が実施する高卒資格認定試験を目指すという方法もあります。この試験に合格することで大学や専門学校への進学・就職の道が開かれるんです。セレンディップは、この「高卒資格認定試験」に対応した指導も行います。
※通信制の高校卒業資格を取るためには3つ条件があります。
1)3年以上の在籍。もし他の学校に1年いたことがあればあと2年。
2)74単位以上の取得。
3)特別活動に年間10時間以上参加。
2)の単位取得のためには、各科目ごとに「レポートの提出」、「スクーリングへの参加」「定期試験の合格」が必要。 |
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まさか杉田に帰ってくるとは思ってなかった |
--- ご出身は?
生まれたのは東京で、すぐ杉田に越してきて、2歳ぐらいまで杉田で過ごしたそうです。今、新川塾の本校があるところ(浜中学のすぐそば)ですね。それから西東京市、当時の保谷市で中学校1年生まで過ごしました。
--- 2歳までっていうと杉田のことは全然覚えてないですよね。
そうですね。後からまさか杉田に帰ってくるとは思ってなかったんですけど(笑)。両親から「海が見えていいところだ」っていう話はいつも聞いていて「どんなとこかなぁ」って思って、中学の頃、たまにコッソリ見に来たりとかしてました。
--- ひとりでですか?
ひとりだったり、弟や妹と一緒にっていうこともありました。
--- 杉田はどうでしたか?
当時の住まいが保谷市だったので、杉田はすごく遠いっていう印象ですね。赤い電車に乗って行くっていう(笑)。坂がすごく多くて、のんびりしてるなぁって思いました。でも保谷市ものんびりしてたので、あまり違和感は無くて。
その後、中2から高校3年生まで宮崎県に住んでいました。
--- それは、お父さんのお仕事の関係で?
そうですね。父の実家が宮崎県の延岡で、急遽、家業を継ぐことになりまして。それで中3まで延岡で過ごして、高校は宮崎市の鵬翔(ほうしょう)高校で3年間寮生活を送りました。
--- じゃあ、いわゆる青春時代は宮崎県で過ごしたんですね。
そうですね。実は中学受験して、池袋にある豊島岡(としまがおか)女子学園に入ったんですけど、そういう事情で宮崎の公立中学に転校して。なので中学、高校、大学、全部受験がありました(笑)。
--- 宮崎はどんな場所でした?
とにかくいろんな子が居ました。それで生命力が強くて意欲もすごいあって、切磋琢磨してって。なので、私にとっては大きな経験でしたね。東京も育ったところですし凄く好きなんですけど。
--- 友達から相談を受けることが多いっていうお話でしたけど、子どもの頃からしっかりした感じだったんですか? うーん、しっかりしてたのかどうかはわかんないですけど。同性の友達は結構多かったとは思いますね。「仲良くなると意外と抜けてる」って言われるんですけど(笑)学級委員とかそういうのは、やるほうだったと思います。
でも、長というよりはサブ、長を立てる「副委員長」とかそういうのが好きでしたね。ですから今の会社で私が代表取締役になってるのは、私にとってはチャレンジなんです。
--- 大学は慶応大学でしたよね。
はい。保谷市に母の実家があったので、そこに居候させてもらって。
--- 社会人になって勤務先が西日本でしたよね。結構いろんなところに行かれてますね。
そうですね(笑)。
--- それで結婚されて杉田に戻ってきたんですか?
そうですね。2002年の9月に結婚して、それを機にこちらに戻って来ました。
--- ご主人も同じ慶応大学ですが、大学のときからの知り合いなんですか?
はい。山登りのサークルで知り合いました。私は遊び程度ですけど(笑)、主人のほうは結構ハードにやってました。
--- ちなみにサークルの名前は?
「やまびこ」です(笑)。
--- 菜生さんがセレンディップの代表で、ご主人の正語(しょうご)さんが副代表ですけど、普段、生徒さんからはどういう風に呼ばれてるんですか?
「菜生先生」が多いですね(笑)。「菜生先生」と「正語先生」です。
--- 正語先生はいつ頃から教育関係の仕事を?
2年ぐらい前からですね。ここの他に、日本語学校で大学受験の数学を教えています。日本に留学している人向けの大学受験の特別講座があるんですよ。数IIIcまで。そこに来ている生徒さんは、中国とか韓国の高校を卒業してから日本に来て、日本の大学に行きたいということで受験勉強も兼ねて。主人の実家は大分県のお寺なんですけれども、両親とも教師だったんですね。
--- え? 正語先生のお父さんは住職と教員を同時にされてたんですか?
そうです。兼業で。
--- それは仏教の学校とかで?
いえいえ、普通の公立の中学校の。英語の先生です。
--- そういう兼業がアリなんですね!?
少し昔の話なんで、その時代はできたっていうことだと思うんですけど(笑)。いまは主人の一番上のお兄さんが実家を継いで住職をしていて、二番目のお兄さんが高校の先生ですね。 |
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食べるの大好きなんです |
--- ここからは仕事を離れたお話を。磯子区でおすすめの場所ってありますか。
おいしくて好きなところが結構たくさんあるんですけど(笑)。まず、「九龍坊」(クーロンファン)っていう栗木の交差点のところにある中華料理屋さんですね。おいしいし、値段もお手ごろだし。坦々麺がオススメです。餃子もすごいおいしいです。ランチも安いですね。浜中(浜中学校)から歩いて5分くらいですかね。
--- 他にありますか?
ついつい食べ物のほうにいっちゃうんですけど(笑)、カレー屋さんの「タージ・タンドール」。杉田駅から浜中に向かってすぐのところにあります。あそこホントにおいしいですね。本格派のカレーとインド料理で。タンドリーチキンとか。お店のスタッフの方の感じもいいですし。たぶんインドの方だと思うんですけど日本語通じるので。ランチとかは(身振りつきで)こんな大きなナンで750円とか。しかも、おかわり自由なんです。
あとはカレー好きなんで「ココイチ」(カレーハウス CoCo壱番屋JR新杉田駅前店)は結構行きますね。
らびすたの中の「バーグ」(バーグ杉田本店)も好きですね。主人は昔、らびすたができる前の、16号沿いにお店があった頃からよく通ってたらしいです。
あ、あと、らびすたの2階にある「はなまるうどん」も好きですね。よく行きます。
あ、あとそうだ、大事なところをもうひとつ。ここ(セレンディップ)の目の前にある中華料理の「福龍園」。黄色い看板の、あそこすごくいいです。おいしいし、そんな高くないし、温かい感じのお店で。夜も11時までに入れば食べさせてもらえて。
あ、あとラーメンの「がんこ亭」(磯子中原店)もよく行くんですけど。
--- 結構外食行かれてますね〜。
いや(笑)、でもほとんどラーメンとかカレーとかですよ。
--- ラーメンといえば杉田家も行かれますか?
「杉田家」も好きですね〜。
--- こんなにオススメのお店をたくさん言ってくださった方は初めてです。
あ、そうですか。食べるの大好きなんです(笑)。食べるのと飲むのと大好きで。
あと、「がんこ亭」さんは上中里にもあるんですけど、あそこもいいですね。すごく清潔感があって感じが良くて。
中原のがんこ亭の隣の中華料理屋さんの「銘菜館」も安くておいしいですね。
あとは、「さかえや食堂」さん。16号沿いですね。新杉田ボウルの裏あたりです。角に「ミニストップ」があって、隣に「笑笑」があって、その隣にあるお店です。ご夫婦でされている昔ながらの定食屋さんで、サンマーメンとか、ミックスフライ定食とかすごくおいしいですね。
あ、最近変わったんですけど、らびすたの向かい側の「リコーラーメン」が「あさひ」っていうラーメン屋さんに変わったんですね。そこがラーメン500円で、つけ麺が600円ぐらいなんですけども、若い方がいろいろ試行錯誤して、6月にオープンしたばっかりっていうことで、2〜3回行ったんですけど、すごく熱心な感じで。
あとは・・・これで最後にします。笹釜(笹下釜利谷道路)の「マンザイ・ラーメン」。あそこも好きですね。
あ、あともうひとついいですか? 根岸の方なんですけど、ニトリの交差点を吉野町方面に行ったら、進行方向左側にとらやっていう小さい定食屋さん・・・中華なんですけど麻婆豆腐とかラーメンとか坦々麺とかあって、600円ぐらいで夜も定食が食べられて、すごくおいしいですね。
すみません、とりとめがなくて・・・
--- いえいえ(笑)、たくさん紹介して頂けて嬉しいです。ところで、お父さんのご実家が宮崎ということで、九州の人っていうと「酒好き」っていう勝手なイメージがあるんですけど、その血を引いていますか?
はい、お酒、大好きですね(笑)。
--- 強いんですか。 あのー、だいぶ・・・女性にしては強いほうだと思います(笑)。
友達と勝沼に鈍行で行って、ワイナリー巡りを・・・、試飲しながら(笑)。
--- それは大学時代の話ですか?
いえ、割と最近(笑)。5年ぐらい前です。
--- 好きなお酒は?
なんでも、なんですけど、日本酒だけはなるべく外では飲まないようにしてます。記憶が飛ぶので(笑)。昔、日本酒で失敗した経験があるので(笑)。記憶を無くして周りの方にご迷惑をおかけした経験が。若いときですけど。 |
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歩くのが好きなんですね。歩いてるとアイディアが湧くんです |
--- お休みのときなんかはどんな風に過ごしていますか?
散歩ですね。最近で一番遠くまで歩いたのは南は横須賀、北は横浜駅までですね。
--- 横須賀はどの辺ですか?
田浦の先ですね・・・横須賀中央ぐらいまではたぶん行きました。
--- ずいぶん遠くまで(笑)。
歩くのが好きなんですね。歩いてるとアイディアが湧くんです。
--- 他に趣味はありますか?
ピアノと、最近、いろいろ本を読み始めました。一時期しばらくあまり読む気がしなかったんですけど、最近また。
--- 最近読んで良かった本は?
オススメの本は梅田幸子(うめだ・さちこ)さんの『あなたの天職がわかる 最強の自己分析』(中経出版刊)これはすごくわかりやすくて面白い本ですね。就職を控えた学生さんとか転職したい人とか向けの。わかりやすく、そこにいるような感じの書き方をされてるので、読むだけでもセミナーを受けたような気持ちになれます。著者の方がすごく素敵な方で。お友達なんですけど。
--- どうやってお知り合いになったんですか?
知人の紹介で。それからいろいろメールのやり取りをしていくうちに「いろいろ共通点がありますね」っていう話になって「じゃぁ、飲みに行きましょうか」っていう感じの。梅田さんはブログもされてます。
※梅田幸子さん >公式サイト >ブログ
--- 尊敬する人物は?
歴史上の人物でいうと二宮尊徳翁です。あとはやっぱり福澤(諭吉)先生もベースというか、福澤先生に恥じないような生き方をしたいと思っています。主人が中津(大分県)出身で、福澤先生も3歳から21歳まで18年間、中津にいらしたので、ちょっとゆかりは深いんですよね。
--- 好きなテレビ番組は?
旅番組・・・知らない土地を知りたいっていうのがすごく強いので、そういうのが好きですね。あとは地域密着の番組が好きですね。転勤したときもなるべく地元のテレビを見るようにしてましたね。地方ローカルの。
--- 好きな言葉は?
そう聞かれてずっと答えてきたのは『初心忘るべからず』っていう言葉です。『感謝の気持ち』も基本だと思います。
--- 長時間にわたり、貴重なお話をありがとうございました。 |
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