沖縄でのジェット機・ヘリの墜落。映画『ひまわり』
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2013年8月6日取材 |
NHK朝ドラ『あまちゃん』で大人気の能年玲奈さんが出演している映画『ひまわり
〜沖縄は忘れない、あの日の空を〜』(2013年)の上映会が、鎌倉の生涯学習センターで開催されました(主催は湘南YWCA)。
この映画は、1959年(昭和34年)に沖縄の石川市(当時)で起き、17名の死者を出した米軍ジェット機墜落事故を主題にしています。また、2004年(平成16年)に沖縄国際大学に米軍ヘリが墜落した事故も描かれています。
奇しくも上映会の前日5日に、沖縄宜野座村で米軍ヘリが墜落し、新聞やテレビで大きく報道されました。このことで映画に関心を持ち、急遽上映会に駆けつけた方もいたそうです。 |
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平日午前中の上映会でしたが、定員280人あまりの会場が満員でした。 |
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クリックで映画公式サイトへ。各地での上映スケジュールもわかります。
ただ、横浜市内での上映予定は、しばらく無いようです。
逗子(8月)や横須賀(10月)が比較的行きやすそうです。 |
映画の内容ですが、「戦争は終わったのに、なぜ沖縄は基地のことで苦しみ続ければいけないのか」を訴えるなか、事故の悲惨さ・理不尽さを描くだけでなく、基地で働いて生計を立てている人の子ども(能年玲奈)や、ただ沖縄への憧れだけで沖縄の大学に入った本州出身の大学生など、さまざまな立場の人が登場します。単純に正義をふりかざすだけではないストーリーに、いろいろなことを考えさせられる映画でした。
磯子マガジンは、『ひまわり』で描かれていた沖縄の事件・事故のことは知りませんでした。しかも、沖縄では航空機の墜落事故が1972年(昭和47年)〜2004年(平成16年)の間だけで、41件も発生しているそうです。
個人的には、米軍機墜落というと1977年(昭和52年)に横浜市緑区(現・青葉区)でジェット機が墜落した事件がすぐに思い出されます。また、Wikipediaの在日米軍機事故の一覧というページを見ると、厚木や横須賀に基地のある神奈川県では、ほかにもかなり多くの事故が発生していることがわかります。神奈川県民にとって、基地問題は、実は当事者でもあるのです。
というわけで、映画『ひまわり 〜〜沖縄は忘れない、あの日の空を〜』、観覧のチャンスがあれば、ぜひご覧になってみてください。
関連リンク
○映画の解説とストーリーのページ (映画公式サイト内)
○NPO法人 石川・宮森630会 公式サイト (事故の関係者の貴重な証言などが掲載されています)
○映画の原案『命の叫び』は沖縄時事出版のサイトで購入できます
○湘南YWCA 公式サイト (今回の映画以上映の主催団体)
取材こぼれ話
○なぜこの映画上映会を取材したのか
鎌倉で行われた映画上映会を、なぜ磯子マガジンが取材しに行ったのか、その理由は写真の右の女性、仲谷さんから「素晴らしい映画だからぜひ見に来てください」と連絡を頂いたから。
今回の上映会のスタッフとしても尽力されていた仲谷さんは、磯子区の隣の港南区におすまいですが、磯子高校PTA会長をされていたり、そのほかにも磯子区のさまざまな地域活動に関わっている方です。
仲谷さん、ありがとうございました。
(※右の女性も、上映会のスタッフの方です。)
○鎌倉生涯学習センターとは、どこにあるのか
鎌倉生涯学習センターは、鎌倉駅東口(小町通りと同じ側)から徒歩3分の好立地。基本的には鎌倉市民のための施設ですが、鎌倉市民が主催する今回のようなイベントには、横浜市民でも参加可能です。鎌倉の歴史を紹介する展示スペースなどもあり、なかなか面白そうでした。
せっかくなので、磯子区からの道程をご紹介します。磯子区で鎌倉駅に一番近い洋光台駅(根岸線)からなら、乗換えの待ち時間コミで約30分。 |
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根岸線で大船駅に着いたら、隣のホームの横須賀線へ。乗換えラクチン。 |
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大船からたった2駅で鎌倉です。鎌倉にも八景島にも浜スタにも中華街にもMM地区にも近い磯子区って、やっぱりすごく便利ですね! |
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鎌倉駅東口。観光地ならではの外観をした赤いバスの隣に、磯子区でもよく見かける京急の路線バスが停まっていて、なんだか安心感があります。 |
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この立派な建物が鎌倉生涯学習センター。鎌倉駅東口から徒歩3分。若宮大路を渡ったところにあります。左隣は安産祈願の大巧寺。右隣は鎌倉郵便局。 |
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