たきがしら会館に福島県から７９名が避難中

２０１１年３月２４日取材

東北関東大震災で被害を受けた方たちのために、一時避難場所として、滝頭の「たきがしら会館」が横浜市によって開放されています。
※この記事の情報は３月２４日時点のものです。状況は随時、変わっている可能性があります。

丸山２丁目の交差点のところにある白い大きな建物がたきがしら会館。

市電保存館の隣にあります。

こちらが入口。

ロビー。

２階からロビーを見たところ。

定員約３００名に対して、３／２４時点で７９人の方が避難生活を送っています（最新情報はコチラ）。写真は広々とした体育館ですが、別の部屋でまだ間に合うため、寝泊りには使われていません。

シャンプーや石鹸などの支給コーナー（左写真）、果物・飲み物・ティッシュなどの支給コーナー（右写真）。布団・毛布以外はすべて市民や企業から提供されたもの。現在は、だいたいのものが足りているそうです。

衣類の支給コーナーの奥にはオムツも。

図書コーナーは、市職員の福利厚生施設だったときの名残だと思います。

近所の新聞販売所から無償提供されている各種新聞。

近所のお店などを案内する地図。

食品・日用品・衣料品の到着・支給を知らせる掲示板。

会館の近所でできる理髪、健康・法律相談、イベント等の情報掲示板。右写真にあるように、市電保存館は、たきがしら会館に避難している方は無料で入館できるそうです。

いまのところ、７９名全員が福島県から避難してきた方だそうです。ただしもちろん、福島県からの避難者に限定されているわけではなく、今回の震災で困っている人なら誰でも（健康面に大きな問題が無ければ）受け入れてもらえるとのこと。

避難者の方達が寝泊りしているの部屋はいくつかあって、磯子マガジンは今回そこにはお邪魔しなかったので、あまり多くの避難者の方達にお会いしたわけではありませんが、ロビーにいらした方たちの年齢層はさまざま。お年寄りも、小さい子どもがいる家族もいます。

たきがしら会館は、横浜市の職員の福利厚生施設だったのですが、去年１２月に閉館。今後、この建物・施設をどのように利用していくか検討しているところでした。福利厚生施設だったため、シャワーやソファ、体育館などが備えられていて、一時避難所にはちょうど適しているため、横浜市が３月１９日から避難所として開放することを決めました。なお、避難者は、近くの銭湯を大人は１００円・子どもは無料で利用できます。

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定員にはまだ余裕があるので、今回の震災で被害に遭った知り合いや親戚で、避難場所に困っている人がいたら、たきがしら会館を紹介するのも良いかと思います。

利用希望の方は、直接、たきがしら会館（０４５－７５２－４０５０）に電話でご連絡ください。会館入口に掲示されていた利用案内をそのまま掲載します。

＜利用案内＞

○	集団生活になります。
○	食事、その他、身の回りの品はご自身でご用意ください。
○	寝具はお貸しします。
○	シャワーは使えます。
○	ホールに飲み物（温冷）、お湯があります。

なお、横浜市の公式サイトによると、受け入れ対象者は「介護等の必要が無く、自立した生活ができる」「被曝線量のスクリーニングを行い健康に問題が無い」こととされています。受け入れ期間は最大３ヶ月以内です。

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物資の差し入れについて
現在は、不足しているものは特に無いそうです。また、差し入れ物資は直接たきがしら会館には持ち込まず、事前に電話（０４５－７５２－４０５０＝たきがしら会館）で要否を確認して欲しいとのこと。ただ、現在もその問合せの電話がかなり多く、対応に追われている状況とのことで、前述したように今は物資も足りているようなので、しばらくは様子を見た方が良さそうです。

ボランティアについて
たきがしら会館でのボランティアは現在募集していないそうです。

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