新杉田でバスケの大会中に救命で感謝状
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2011年3月5日取材 |
今年の1月、新杉田の磯子スポーツセンターで行われていた市民バスケットボール大会に参加していた女性選手が、突然倒れる、という事故がありました。そのときに、その場にいた人たちがAEDなどを使って救命活動を行った結果、女性は一命を取り留めました。
その功績をたたえるため、3月5日、磯子消防署で代表者の方達に感謝状と表彰状が贈呈されました。感謝状を贈られたのは、倒れた女性の所属チーム「金沢クラブ」の代表の方と、対戦する予定だった「SIMON」(さいもん)の代表の方。表彰状は、審判としてたまたま参加していた磯子消防署の立田(たつた)消防士に贈られました。 |
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前列左側3人が「金沢クラブ」の代表、その右隣3人が「SIMON」の代表、右端が磯子消防署の立田さん。 |
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状況の詳細ですが、金沢クラブとSIMONが試合を始める直前に、金沢クラブに所属の41歳の女性が突然倒れました。女性は、いびきをかいているような状況で非常に危険と思われたため、近くにいた両チームの人、さらにそのほかのチームの人なども協力して救命に当たりました。その過程で、審判のひとりとして偶然この大会に参加していた磯子消防署の立田消防士も救命に加わりました。
女性は急性心筋梗塞で、脈が無く、意識が無く、呼吸も無い状態になり、救急車が到着するまでの5〜6分のあいだに、心臓マッサージや人工呼吸が施され、AEDも4回使われました。
病院に搬送されて、カテーテル手術が2回行われた後、今では普通に日常生活を送れるほどに回復。近々、バスケットボールにも復帰できる見込みだそうです。
板野署長の話
「現場にいた方々の処置、行動が迅速で適切でした。それが無ければ命が危なかった状況です。しかも、再びバスケットボールができるようになったのは非常にまれなケースです。本当にありがとうございました」
金沢クラブの方の話
「あんなことが目の前で起きるなんて思ってもみませんでしたし、もう二度と経験したくないです。感謝状を頂く事については、倒れたのが身内なので複雑な思いもありますが、対戦相手のSIMONの方たちはもちろん、会場にいた他の大勢の方たちの協力もあって助かったということを、皆さんに知ってもらう機会になると思い、今日は感謝状を頂きました。」
なお、金沢クラブの方たちにとっては、仲間の一人が倒れたというのは、かなりショックな出来事だったようで、感謝状の贈呈式でも、当時の状況を思い出して涙ぐむ場面がありました。
SIMONの方のお話
「命を助けるお手伝いができて良かったです。本当に、助かったのがなによりです。」
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感謝状、表彰状が贈呈された方のお名前
○感謝状=SIMON:沖津早紀さん、三浦隆義さん、藤本梨紗さん
○感謝状=金沢クラブ:西かおるさん、三浦芳美さん、杉山喜久恵さん
○表彰状=磯子消防署:立田裕志さん |
また、この日とは別の日に、今回の救命活動に参加した杉田特別救助隊二係、金沢消防署富岡救急隊、金沢消防署富岡救命活動隊にも磯子消防所長から表彰状が贈られました。
関連リンク
○磯子消防署 公式サイト |
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