浜マーケットの自衛消防隊が消火で活躍

２０１１年１月２１日取材

昨年（２０１０年）の１２月２１日の夕方、浜マーケットのすぐ隣の民家で火事が発生しました。そのときに活躍したのが、浜マーケット各店舗の店員さんたちで作られた「浜マーケット自衛消防隊」。消防署から消防車が着く前に、自衛消防隊が火を消し止め、被害が大きくなるのを防いだそうです。

その功績が認められ、火事からちょうど１ヵ月後の１月２１日（金）、浜マーケット自衛消防隊に感謝状と記念品が贈られました。

浜マーケットの小島理事長（左端＝うなぎの小島家店主）以下、仕事の手を少し休めて制服に着替え、整列した消防隊の皆さん。実際の消火を行ったのは、火事の現場に近かった高木さん（左から２番目）、山川さん（同３番目）、岡田さん（同四番目）の３人だったそうです。

東京ガス（株）神奈川導管ネットワークセンターの渡辺所長から、感謝状と記念品が贈られました。

表彰終了後、残っていた若手の方たちだけで記念撮影。中央の池谷さん（浜ミート）が消防隊の隊長です。

感謝状はイベント・スペースに飾られました。左写真の矢印の部分です。

今回の火事は、民家の新築工事の際、地中の古いガス管から漏れたガスに引火したことが原因とみられ、ガス管の管理をしている東京ガス（株）の神奈川導管ネットワークセンターの所長名で感謝状が贈られました。

火災と消火の様子を、浜マーケットの人たちにお聞きしたところ・・・
・ドカンと大きな爆発音がして民家の中で火災発生 → 民家の方が消火
・１分ほど後に、すぐそばで別の火災が発生 → 近くのお店の人（＝浜マーケット自衛消防隊員）が消火
ということだったそうです。

岡田果実店のそばにある消火栓。ここにホースをつなぎ、消火したそうです。

浜マーケットでは、２００７年４月に放火と見られる大きな火災が発生して以来、定期的な消防訓練を繰り返してきました。今回の消火に加わった山川さん（磯子花壇店主）も「日ごろの練習が無ければ、あんなに迅速にはできなかっただろうね」と話しています。

また、今回の火災現場は浜マーケットの外（隣接地）でしたが、訓練では普段から商店街の中だけでなく、近隣で火事が起きたときのことも想定してホースが伸びるか等を試していたそうで、その用意周到さが見事に生かされた形です。

かつての悲劇を、悲しむだけでなく教訓にして地道な防災活動に励んできた成果が、今回は大きな被害を防ぐことにつながりました。なにより、お店の人たちが笑顔で表彰を受けているのを見て、こちらもとても嬉しくなりました。

関連リンク
○浜マーケット公式サイト
○東京ガス株式会社公式サイト

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