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磯子発の絵と音楽が、新宿の成人式へ

2011年1月7日取材
障害福祉施設「いそご地域活動ホームいぶき」(杉田5丁目)で行われている等身大肖像画の活動。

新宿区立新宿福祉作業所の等身大肖像画はじまりは、いぶきの利用者さんたちが、大きな和紙に、墨で自由に「人の絵=肖像画」を描いていくという絵画創作活動でした。その絵の素晴らしさに感銘を受けた磯子区在住のファッション・プロデューサーNOBさん(NOB Design Room)が「この絵を描いた人たちの自立を支援する活動をしたい」と企画したのが、完成した絵を取り入れたTシャツやタオル、バッグなどの製作・販売活動です。

活動の輪は、NOB Design Roomの専属デザイナー・葛西由季子(かさい・ゆきこ)さんや、そごうデパートなどで販売されている国産高級タオルメーカーのHotman(ホットマン)、ヨコハマ グランド インターコンチネンタルホテル、横浜磯子ロータリークラブ、磯子のNPO法人・地域コミュニティネットワーク・ヨコハマなどなど、多くの人・団体・企業の協力で、どんどん広がっています。

そして、等身大肖像画は、ついに磯子区を飛び出し、いぶきと交流のある新宿区立 新宿福祉作業所でも、昨年秋から、肖像画を描く活動が始まりました。

1月7日(金)開催の、新宿福祉作業所の「成人式と新年の集い」には、新宿で描かれた肖像画が多数展示され、また、磯子つながりで磯子区在住の「ジャズ民謡の渡邊純一さん」が招かれて唄と演奏を披露するということで、磯子マガジンも取材させてもらうことになりました。
新宿福祉作業所の成人式 新宿福祉作業所の成人式
新宿福祉作業所は、新宿区立障害者福祉センターの3階にあります。早稲田大学の文学部のすぐそばです。最寄駅の若松河田駅(大江戸線)から徒歩6分。
新宿福祉作業所の成人式 新宿福祉作業所の成人式
会場の壁には、作業所の利用者さんが描いた等身大肖像画が飾られていました。
新宿福祉作業所の成人式 新宿福祉作業所の成人式
新宿福祉作業所の成人式 新宿福祉作業所の成人式
新宿福祉作業所の成人式 新宿福祉作業所の成人式
そして午前10時。第一部 成人式が始まります。利用者さん約60人と来賓・関係者がズラリ。
司会は副所長の佐々木さん。この方が磯子に縁があるのです・・・
新宿福祉作業所の成人式 新宿福祉作業所の成人式
これがその証拠写真。磯子区の軽音楽サークル「イマージュISOGO」のライブに出演したときの写真です。
歌っているのは、いそご地域活動ホームいぶきの小田嶋施設長。いぶきのスタッフを中心に結成されたこのバンドの名は砂玉(すなだま)。
新宿福祉作業所の成人式 新宿福祉作業所の成人式
さて、佐々木さんの司会で成人式が進みます。今年は1人だけ成人式を迎えた方がいて、お父さんとともに壇上へ。
作業所の毛利所長から開会宣言とお祝いの言葉。
新宿福祉作業所の成人式 新宿福祉作業所の成人式
花束と記念品が贈られます。
新成人の方からお礼の言葉。これで第一部の成人式は無事終了です。
新宿福祉作業所の成人式 新宿福祉作業所の成人式
少しの休憩の後、「第二部 新年の集い」がスタート。作業所の指定管理者である「(社)日本キリスト教奉仕団」の禿(かむろ)理事長が開会宣言。
続いて、来賓の紹介があり、肖像画プロジェクトの仕掛人、磯子のNOBさんもスピーチ。
新宿福祉作業所の成人式 新宿福祉作業所の成人式
第二部のメイン・イベント(?)は、磯子で生まれ育ったミュージシャン渡邊純一さんによる民謡ジャズ。「ジャズ・アレンジの民謡」というこれまで見たこともないスタイルに、新宿の人たちも、びっくりしながら楽しんだようでした。
新宿福祉作業所の成人式 新宿福祉作業所の成人式
ソーラン節、炭坑節、八木節など、アンコールを含めて6曲のジャズ民謡を演奏後、最後は全員で「さくら さくら」と「ふるさと」を合唱。
新宿福祉作業所の成人式 新宿福祉作業所の成人式
再びの休憩をはさみ(左の写真は休憩する利用者さんたち)、締めくくりは全員で会食です。
新宿福祉作業所の成人式 新宿福祉作業所の成人式
新宿福祉作業所の成人式 新宿福祉作業所の成人式
会食終了後、会場入口では渡邊純一さんの直筆サイン付きCD即売会。あっという間に完売。なお、渡邊さんのCD(5曲入り1,500円)に興味がある方は、コチラまでご連絡ください。
新宿作業所の中を見せて頂いたので、最後になりましたが、少しだけご紹介します。さまざまな作業をするために、4つの部屋と各種設備が用意されています。
新宿福祉作業所の成人式 新宿福祉作業所の成人式
パンを焼く窯(かま)。完成したパンは、エスポワールというブランド名で、大江戸線・若松河田駅の構内などで販売されています。
最近始めたという野菜の水耕栽培。野菜として販売したり、パンの惣菜として使ったりする予定だそうです。
新宿福祉作業所の成人式 新宿福祉作業所の成人式
こちらは部屋の片隅に置かれていた、かなり大き目の織り機。
ストラップやピアス、イヤリング、ネックレスなども作っています。
関連リンク
新宿区立新宿福祉作業所 公式サイト

少し寄り道

渡邊純一さん、早稲田大学の大隈記念講堂前でイベントのすべてが終了後、渡邊さんと磯子マガジンはJRで磯子区に戻ることにしました。

徒歩でJR高田馬場駅へ向かう途中、せっかくなので、作業所の近所にある早稲田大学にちょっと寄り道。大隈記念講堂の前で記念撮影してみました。

そして、帰り道の途中で聞いた、今日の感想は・・・
「利用者の方たちが一生懸命聞いてくださって、それだけじゃなくて積極的に一緒に歌ってくださって、リズムに乗ってる姿も見られてとても嬉しかったです。みなさん、とても歌が好きなんだ、と感じました。」とのこと。

なお、渡邊純一さんは、3月にテラノホール(磯子区上町)でCD完成記念コンサートを予定しているそうです。詳細が決まり次第、磯子マガジンでもお知らせします。
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