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地域の防災活動に、小学生も参加しました -山王台小-

2010年11月13日取材
防災拠点(震災時の避難場所)に指定されている区内の小・中学校には、防災備蓄庫と呼ばれる倉庫があります。そこには、大地震などが発生したときに備えて、飲み水や食料、炊飯器、簡易トイレ、それに救助活動のための器具類などなどが保管されています。

備蓄庫に「どんなものが入っていて、どういう風に使うか」を勉強する集まりが「資機材取扱講習会」。「横浜防災ライセンス・磯子」のメンバーが中心になって年に2回、開催されます。2年前に森中学校で開催されたのを取材しましたが、今回は会場となる山王台小学校に通っている小学生達も参加するということで取材に行って来ました。
防災備蓄庫 山王台小 防災備蓄庫 山王台小
山王台小学校です。
講習会は午前10時からでしたが、スタッフの皆さんは、朝8時ごろから準備していたそうです。
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右写真のように、子ども達も準備をお手伝い
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そして講習会がスタート。山王台小の生徒は約50人が参加しました。保護者の方も一緒なので、相当な大人数です。この講習会に子ども達が参加するのは珍しい、とのこと。
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防災活動に協力的な久保田校長(左写真)の呼びかけで、児童の参加が実現したそうです。もちろん、校長先生のほか、数人の先生も参加。
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これが山王台小学校の防災備蓄庫。校舎の南側にあります。
保管されている物資リストの一部。
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飲料水、おかゆ、クラッカー。
防災備蓄庫 山王台小 防災備蓄庫 山王台小
児童達は4グループに分かれて、資機材を見学。これは簡易トイレです。
こちらは主に、閉じ込められた人を救い出すために、建物を壊すための道具です。
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ロープの使い方教室。講師は区役所総務課の係長さん。消防の出身で、ロープの結び方などもその頃に教わったんだそうです。
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倒壊家屋に閉じ込められた被災者(人形)を救い出す訓練。
エンジン・カッター。
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ママさん代表が鉄パイプの切断を体験します。「振動がスゴイ!!」とのことでした。
突然現れた謎の鉄扉は、現代美術ではなく・・・
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エンジン・カッターの練習のために用意されたものでした。
オモテもウラも火花が散ります。
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そして救出成功!!
2年前の森中の取材でも感じたことですが、参加者の方たちの表情を見たり、「あぁ〜、そういう風になってるんだ!」といった感嘆符を聞いたりしていると、「xxが備蓄庫に置いてある」と話で聞くだけより、やはり実際に目で見て、使ってみることが大事なようです。いざというときには、今回の講習会に参加した人たちが活躍してくれるに違いありません。

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さて、講習会のしめくくりは、おにぎりタイム。資機材のひとつである大きな炊飯器で炊いたお米から、250個のオニギリが作られました。
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米10kgを一度に炊ける炊飯器。家庭用のとは使い方が違うので、練習が必要だそうです。
ボランティア・スタッフとお母さん達の手で、オニギリがどんどん作られていきます。
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寒くなってきたので、味噌汁が嬉しい!
久保田校長からの差し入れ!
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思い思いにオニギリ・タイム。講習会、お疲れ様でした。

災害時はケータイよりトランシーバーが役に立つ

さて、今回は資機材取扱講習会の終了後に、特別に防災紙芝居とトランシーバー体験イベントが行われました。これは「横浜市アマチュア無線非常通信協力会」の磯子支部スタッフによるボランティア。
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防災紙芝居は図書室に場所を移して行われました。
紙芝居を作ったのは三本木(みもとぎ)さん(右)。お子さんが山王台小に通っているそうです。
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災害時は、つながりにくい固定電話や携帯電話よりトランシーバーが役に立ちます。ということで、通話を実際に体験!
離れた場所でもバッチリ通話できたようです。黒い上着の女の子が話しています。
防災紙芝居は、内容的に子どもにはちょっと難しいかな、と思いながら見ていたのですが、お二人の話がとても上手だったので、子ども達もどんどん引き込まれ、熱心に聞いていました。

三本木さんは、若くて女性で、アマチュア無線団体のメンバーとしてはとても珍しい。どういう経緯で参加されたのか聞かずにはいられませんでした。ご本人の弁によると、普段は会社で仕事をしていて子どもと離れている時間が多いので、災害にどのように備えたらいいか心配になり、ネットなどでいろいろ調べていたところ、横浜市アマチュア無線非常通信協力会を見つけたんだそうです。

これまで磯子マガジンが取材した範囲では、今回のような防災活動のボランティアをしているのは、子育てが終わったり、仕事を定年退職した方たちが多い・・・というか、ほとんどその年代の方たちばかりなので、もう少し若い力も必要なのではないかと思っていましたが、三本木さんのような、若いお母さんが防災活動に参加している姿を見て、とても心強く感じました。

山王台小こぼれ話

1980年(昭和55年)に横浜市立浜小学校から分かれてできた山王台小学校。現在の全校生徒は425人。お隣の浜小とは、ほんの百数十mしか離れていません。同じ公立の小学校同士がこんな近い距離にあるのは、全国的に見てもかなり珍しいようです。

そんな山王台小学校で撮影してきた写真をいくつかご紹介します。卒業制作は、今から約20年前の卒業生が作ったものですね。当時の卒業生が今は30代前半でしょうか。制作したことを覚えていますか? 今でもちゃんと飾られていましたよ!
防災備蓄庫 山王台小 防災備蓄庫 山王台小
校舎の脇にあった田んぼ。5年生全員で面倒を見たそうです。昇降口には刈った稲が並んでいました。理科の時間に田んぼの世話をするそうですが、社会科の勉強にもなるとのこと。
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昇降口の壁に掛けられている、過去の卒業生の卒業制作。左のものは「平成元年度」と説明がありました。右のパネルは日光の名所を描いているようです。修学旅行の思い出かな。なお、学年とクラスは、下駄箱用であり、パネルとは無関係と思われます。
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これは運動会の騎馬戦でしょうか。
こちらは「平成二年度卒業制作」との文字が刻まれています。
関連サイト
○横浜市立 山王台小学校 公式サイト
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