黄金町のシネマ・ジャック&ベティに行って来ました
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2009年3月27日取材 |
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3月の終わりのこと。スペース杉田の自主制作映画『スギタの帝王2』の完成披露試写会が行われた黄金町の老舗映画館「シネマ・ジャック&ベティ」(中区)に行って来ました。
この映画館は、以前ご紹介した三吉演芸場と近い場所にあります。ただ、三吉演芸場には磯子駅から京急110系統が便利でしたが、シネマ・ジャック&ベティは市営バス113系統がすぐ近くまで連れて行ってくれます。
それでは「横浜橋」バス停からの道程をどうぞ! |
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「横浜橋」バス停を降りたら、バスの進行方向とは逆方向に少し戻って・・・ |
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ちなみに左折した先に横浜橋商店街があります。商店街を抜けた先には三吉演芸場。 |
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最初の交差点を右折してすぐにイセザキ・モールを横断。 |
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しばらく行くと右手に見えるこのビルに「シネマ ジャック&ベティ」があります。 |
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ここが入り口。「横浜橋」バス停から徒歩約2分です。 |
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壁には上映予定の映画のポスターがたくさん貼られています。少し小さめですが、『杉田の帝王2』のポスターもご覧のとおり。 |
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向かい側には以前、横浜日劇という映画館がありましたが、今はマンション。 |
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◆シネマ・ジャック&ベティ >>公式サイトはコチラ
横浜市中区若葉長3−51 電話:045−243−9800
○シネマ・ジャック=名作2本立て名画座 (定員=114席)
○シネマ・ベティ=単館系ロードショー (定員=138席)
両館ともスクリーン=5.8m×2.5m、音響=デジタル・ドルビー・ステレオ。他に20席のCafeシアターあり。
<<アクセス>>
・市バス113系統「横浜橋」バス停から徒歩3分
・京急「黄金町駅」から徒歩5分
・JR「関内駅」から徒歩15分
・市営地下鉄「阪東橋」から徒歩7分
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シネマ・ジャック&ベティは、すぐそばにあった映画館・横浜日劇と同じ会社が以前は運営していましたが、現在は黄金町の街づくりに取り組む「黄金町プロジェクト」が立ち上げた「エデュイットジャパン」が運営を引き継いでいます。
副支配人の浅井さんによると、当時同じ会社の同僚だった、横浜出身ではない3人(浅井さんと、支配人の梶原さん、副支配人の小林さん)が、黄金町という街に興味を持ち、街づくりに関わり始めたんだそうです。そして、シネマ・ジャック&ベティの運営を引き継ぐために脱サラして会社を作り、今では通常の映画上映のほか、今回のように自主制作映画上映や音楽イベントなどにスペースを提供することも行っているとのこと。 |
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いよいよ本物の映画館に、スペース杉田の映画が・・・
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さて、午後6時、前の作品の上映が終わり、シネマ・ジャックの開場です。だんだんと客席が埋まっていきます。そしてほどなくして、メジャー映画さながらの舞台挨拶が始まりました。 |
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磯子マガジンは、シネマ・ジャック&ベティの前をこれまで何度か通ったことがあるものの、中に入るのは初めて。そして、その綺麗さ、スクリーンの大きさ、座席のつくりにもびっくりしました。特に座席は近年新調されたのだと思いますが、ゆったりしていて幅も十分、ふかふかしていて、座り心地バッチリです。「古い映画館はイスがねぇ・・・」などという心配は要りません!
さぁ、出演者と監督からの挨拶が終わると、いよいよ「スギタの帝王2」上映開始です! |
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磯子区民にはおなじみの場所を舞台に(例えば写真の新杉田ボウル!)、ミナミの帝王的な(笑)基本ストーリーに、たくさんのギャグが散りばめられた楽しい映像が映し出されます。役者さんは、スペース杉田の人たちはもちろん、地元住民の方たちも多数。そして客席からは、歓声や笑いが随所に起きたのでした。
この映画の監督であり、スペース杉田施設長である小山さんからのメッセージ
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シネマ・ジャック&ベティにて
スピルバーグ小山監督 |
映画はDVD-Rでジャック&ベティさんにお渡ししたのですが、無事、最後まで上映できてホッとしました。再生機器と相性が悪いと途中で止まってしまうんですよ・・・、だから上映中は心配で胃が痛くなりました。
映画サークルは勿論みんなで楽しむことが第一なんですけど、私も監督としてかなりこだわりました。2年前の1月だったかな、みんなで『スギタの帝王』パート2制作の全体ミーティングをやったんですね。その会議の最後に、ある利用者の方が「いいものを作ろうよ」って言ったんです。障害のある人が出演してるとかそういうことじゃなくて、とにかく作品として「いいものを作ろう」って。みんなも賛成しましたね。
撮影は楽しかったです。私を含めてみんな映画作りなんてよく分かってないけど、一応2作目ですし、少しは余裕ありました。だから、ほとんどゲラゲラ笑いながら撮影してました。
心がけたのは、笑える映画にしようということで・・・福祉施設が作る映画だからといって、生真面目な内容でなくて構わないと思ってました。上映会で笑い声が絶えなかったのは嬉しかったです。
出演していただいた方々は60人を超えました。スクリーン上では共演していても、実際の撮影は別々だった人もいるので、そんな人たちは上映会で初めて顔を合わせるんですよね。なんか不思議な感じです。
とにかくこの映画に関わって頂いた方全員にお礼を言いたいです。ありがとうございました! ジーンときました。いい思い出ができました。 |
シネマ・ジャック&ベティ副支配人 浅井さんのお話
『スギタの帝王2』はすごいしっかり作ってる、作りこんでるなぁ、なと思いました。小山さんは映画好きだとお聞きしてたんですけど、そのとおり、いろんな監督の影響を感じさせますよね。
それと、観客の皆さんが楽しめるものを作ってるのがいいですね。笑いが起きて、見てる人が楽しい気分になれるいい上映会でした。
今日の上映会で初めて当館に来てくださった方も多かったと思うんですが、そういう方たちに、横浜にこういう映画館があるんだっていうことを知って頂けるのもありがたいですね。
(ところで今後のおすすめ上映作品は何でしょう・・・と磯子マガジンが尋ねると)4月下旬にはドキュメンタリー・ウィークがあります。いま各所で話題になってる『遭難フリーター』ほか、多くの魅力的な作品を上映しますので、ぜひ足を運んでください。 |
ということで、たいへん賑やかで楽しい上映会でした。監督の小山さんによると、まだ少し納得いかない部分が残っているので、それを修正したうえで、今後、いろいろなところで上映できたら、と抱負を語ってくださいました。 |
関連リンク
○シネマ・ジャック&ベティ公式サイト
○磯マガ記事:『スギタの帝王2』 試写会告知 |
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最近のスペース杉田の活動
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以上、ご紹介した映画サークル以外にも、スペース杉田は登山やスポーツなどさまざまな活動を行っています。サークル活動ではありませんが、年1回の講演会もそのひとつ。
今年は、細谷亮太氏(小児がん治療の専門医)による講演会『輝け いのち 〜子どもたちに教えられたこと〜』が2月27日に杉田劇場ホールで行われました。 |
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ロビーではスペース杉田で作られた製品の販売が行われていました。 |
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関連リンク
○スペース杉田公式ブログ |
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