トップ イベント
カレンダー
お出かけ
アドバイザー
根岸
タウンマップ
磯子
タウンマップ
杉田
タウンマップ
洋光台
タウンマップ
地元で働く!
求人情報

杉田劇場ジャズ・シリーズのフィナーレは友金まゆみトリオ

2008年11月作成
第一弾が海の向こう・デンマークのピアニスト対決ジャズ、第二弾が山の向こう・うおぬま産の講談ジャズときて、「杉劇発JAZZを聴く」のフィナーレは線路の向こう。地元・磯子区のジャズ・ピアニスト、友金まゆみさんによる「土曜の夜のジャズライブ」です。

杉田劇場の区民企画委員プロデュースとして2007年に始まった友金さんのジャズ・ライブは今年で3回目。毎回違ったメンバーで磯子区のジャズ・ファンを楽しませてきましたが、今回のメンバーも超強力です。

これまでのメンバーは新鋭の若手が中心でしたが、こんどのメンバーは経験豊富な凄腕のベテランおふたり。

ドラムのマイケル河合さんは「T-SQUARE」の初代ドラマー(当時のバンド名はSQUARE)。その後、「CBSソニー」や「ソニー・ミュージックアーティスツプロデュース」で数々の大物ミュージシャンをプロデュース。しつつ、実はさまざまなCDでドラムやパーカッションをを叩いていたりするらしいです。

ベースの河合修さんは渡辺貞夫カルテットでデビューし、モントルー・ジャス・フェスティバルにも出演。ジャズの世界ではもちろん、ポップスでも夏木マリ、中島美嘉、コーザ・ノストラ、和田アキ子、SMAP、ムッシュかまやつ、などなど、錚々たるアーティストのレコーディングに参加しています。

また、歌手の大江千里さんがジャズ・トリオで全国を回ったスペシャル・ツアーでは、河合さんがドラムを、河上さんがベースを担当したそうです。

お二人の詳しいプロフィールはコチラをご覧ください。コチラの安藤まさひろさんのインタビューでもマイケル河合さんのお話が出てきます。


公演名 〜Saturday Night JAZZ Live 3rd session〜
友金まゆみトリオ

 
(チラシはクリックで拡大します)
日時 2008年12月6日(土) 午後5:20開場、午後6:00開演
出演 ピアノ:友金まゆみ、ドラム:マイケル河合(ex.T-SQUARE、大江千里トリオ)、ベース:河上修(東京クーレストコンボ、ex.渡辺貞夫カルテット、世良譲トリオ、大江千里トリオ)
場所 杉田劇場コスモス <らびすた新杉田4階>
※JR・シーサイドライン「新杉田駅」徒歩3分、京急「杉田駅」徒歩5分
チケット 2,000円 ※スマイル会員特典:ワンドリンク付
主催 磯子区民文化センター 杉田劇場
問合せ 杉田劇場 (045−771−1212)

それでは、今回のライブに向けてミニ・インタビューをお願いしましたので、ご紹介します。

--- 今回はどんなライブになりそうですか?
杉田劇場でのライブは3回目になりますし、今回は「名刺代わりのこんにちは」ではなく、聞き応えのある本格的なものをお届けしようと思っています。

--- 選曲は?
私のオリジナル曲を少し多めに入れようと思っています。あと、アメリカでお世話になったジョー・ヘンダーソンの曲もやりたいですね。ジョーヘンの魅力はスポンティニアス、即興ですね。曲目も決めずに演奏が始まります。こっちは「なんの曲だろう、キーはなんだろう」なんて探りながらあわせていくんですけど(笑)。そんな演奏の中でどんどん新しい事が出てくるんですよ。そういう魅力がありますね。

ジョーヘンがすごかったのはね、ライブが終わっても打ち上げには出ずに、自分ひとりで家で反省会なんです。夜通し練習するんですよ。6、7時間。既にビッグネームになってるのに、そういうところにすごくシリアスで、触発されました。

--- ドラムのマイケル河合さんについて教えてください。
今はプロデュースが本業で、「ドラムは趣味だ」なんて言ってるんですけど、とんでもないですね(笑)。「趣味であんなに叩けるのか!?」っていう感じです。

河合さんのドラムセットがまた凄いんですよ(笑)。シンバルとかタムタムとかたくさんあって。運ぶのが大変だろうなって思うくらい。それで、とても派手なドラムを叩きます。今回はトリオなのでドラム・セットは少しシンプルになるとは思いますが、それでも普通のジャズ・ドラマーのセットよりは豪華でしょうね。

--- ベースの河上修さんは?
河上さんにも昔から凄くお世話になってます。ドスのきいた、太い音を出すベーシストですね。日本のジャズ・ベーシストには他にいないタイプです。外国の来日ミュージシャンが、ライブのメンバーが足りないと真っ先に河上さんに声をかけるんです。それくらい凄い人ですね。

--- 最後に今後の活動予定を教えてください。
リーダー・アルバム(CD)を制作する構想があります。詳しくはまだ決まっていないんですが、楽しみにお待ちください。

●●●

「どのライブでも、全員揃っての事前のリハーサルはほとんどしません。出たとこ勝負」と笑う友金さん。裏を返せば、本番の緊張感の中でお互いのプレイに耳を澄ませ、反応して、いかに音楽を表現し、スイングすることができるか。そこで、ジャズ・プレイヤーの真価が問われるということでしょう。12月6日は杉田劇場で、そんな「本物」のジャズをぜひご体験ください。


◇関連リンク:磯マガ記事
「第2回 土曜の夜のジャズライブ」(終了)告知記事 ロングインタビュー付き (2008年1月)
友金まゆみさんプロフィール (2007年9月)
友金まゆみ 友金まゆみ@磯子まつり2007
友金まゆみ 友金まゆみ
友金まゆみカルテット 友金まゆみカルテット
前回の「土曜の夜のジャズライブ」

ジャズ・シリーズ第二弾 「うおぬま産ジャズ講談」公演レポート

11月6日(木)は「杉劇発ジャズを聴く」第2弾として、うおぬま産ジャズ講談が開催されました。

その内容は、単なる「ジャズと講談のコラボレーション」を軽く跳び超える素晴らしいものでした。ジャズと講談の要素をベースにしながら、さまざまな演劇的な演出を取り入れた、全く新しい舞台芸術だと思います。今回、見逃した方、今度どこかで「うおぬま産ジャズ講談」の公演があったら、ぜひ足を運んでみることを強くおすすめ致します!
うおぬま産 ジャズ講談 @杉田劇場 うおぬま産 ジャズ講談 @杉田劇場
磯子区を代表して守屋区長から挨拶
魚沼市小出郷文化会館の桜井館長
第一部の演目は『やくざの恋』。江戸時代の恋物語です。中央には講談師の宝井琴梅さん。その周りをピアノの森下さん、ヴァイオリンの太田さん、タブラの吉見さんが固め、物語が進みます。

楽器は常に鳴っているわけではなく、休んでいる時間もそれなりにありますが、勘所になると、効果音や曲が奏でられ、ストーリーを盛り立てます。

磯子マガジンが驚いたのは打楽器のタブラです。打楽器なのに、ただリズムを刻むだけではなく、こするようにすると、高音でちょっと不思議な効果音のような音が出るんですね。その演奏が絶妙で、舞台に独特の色彩感が生み出されていました。
うおぬま産 ジャズ講談 @杉田劇場
うおぬま産 ジャズ講談 @杉田劇場 うおぬま産 ジャズ講談 @杉田劇場
講談:宝井琴梅
うおぬま産 ジャズ講談 @杉田劇場 うおぬま産 ジャズ講談 @杉田劇場
ピアノ:森下滋
タブラ:吉見征樹
うおぬま産 ジャズ講談 @杉田劇場 うおぬま産 ジャズ講談 @杉田劇場
ヴァイオリン:太田惠資
めくり:田辺銀治
そして、もうひとりのメンバー、めくりの田辺銀治(ぎんや)さん。この「めくり」が物語のそこここで重要なアクセントになっていました。普通、めくりには演者や演目が書かれていますが、うおぬま産ジャズ講談においては、それだけでなく、いいタイミングで登場人物の気持ちを表したり、とても効果的に使われるのです。

実は公演前は「ぎんじ」さんという男性だと思っていたのですが、「ぎんや」さんという女性だったので、それにも驚きました。

新鮮な演出はまだあります。通常の講談ではまずありえないと思うのですが、講談師が杓台を離れ、数分間、無言でアクション・シーンを演じるのです。その間、緊迫感のある音楽が奏でられます。
うおぬま産 ジャズ講談 @杉田劇場
そんなさまざまな演出効果に彩られたストーリー。とてもダイナミックで印象に残りました。



さて、驚きはそれだけにとどまりません。第二部は松村浩さんが原作の新作『糸』。
なんと、舞台は現代なのです。
うおぬま産 ジャズ講談 @杉田劇場 うおぬま産 ジャズ講談 @杉田劇場
宝井琴梅さんはスーツ姿で登場。めくりの田辺銀治さんも、カジュアルな洋服姿です。

自分の娘とうまくコミュニケーションできない父親、自殺を考えている若い女性、その二人の心の交流を描くシリアスなストーリー。途中で張り扇をパシン・パシンと叩く講談パートをはさみながら、小道具として携帯電話も登場します。
うおぬま産 ジャズ講談 @杉田劇場 うおぬま産 ジャズ講談 @杉田劇場
ラスト・シーンでは、ストーリーが完結しないまま琴梅さんが退場。音楽の演奏だけが続きます。
あれ? どうなるってるのかな・・・と思っていると、最後に心憎い演出が。

ヤラれました。読者の皆様にも、本当にぜひぜひ、一度このジャズ講談を体験して頂きたいです。
うおぬま産 ジャズ講談 @杉田劇場
うおぬま産 ジャズ講談 @杉田劇場 うおぬま産 ジャズ講談 @杉田劇場
終演後、プレゼント抽選会が行われました。
客席にいたサックス奏者の渡邊純一さんにも、琴梅さんのCDが当たりました。「ほんっと、嬉しいです!」と渡邊さん。
終演後、バンマスの森下滋さん(ピアノ)にお話を伺いました。

--- ジャズ講談はどういうキッカケで始まったんですか?
話芸とコラボをしたいと思っていて、琴梅先生を紹介していただきました。

--- 楽器編成がユニークですね。ドラムもベースもいません。
楽器というよりミュージシャン、人で選びました。太田さんと吉見さんとなら、絶対に面白いものができると思ったんです。

--- ジャズ講談の音楽はどういう風に作っていくんですか?
打合せを重ねて、合宿もしたりして作っていきます。台本の言葉もみんなで決めます。音楽だけのライブに比べると準備にかなりの時間がかかりますね。今回も5ヶ月ぐらいかけてますよ。

--- これまでに何十回とジャズ講談のライブをされたそうですが、最初の頃と変わってきていますか?
最初の頃は、音楽は単なる講談のBGMという感じだったんですが、だんだん音楽らしくなってきました。やるたびによくなりますね。音楽だけ聴いても楽しんでいただけるぐらいのクォリティになっていると思います。

もともと、ジャズと講談は正反対なんですね。ジャズは間(ま)が大切です。講談はスピーディーに勢いよく進みます。間のあるジャズ講談ができるのは、琴梅先生だけだと思います。

--- 今日のライブはいかがでしたか。客席の反応は?
お客様が、物語に入ってくれてることが、すごく感じられました。

--- どうもありがとうございました。

●●●

最後に、休憩と終演後にロビーで行われた魚沼物産展の模様をどうぞ!
うおぬま産 ジャズ講談 @杉田劇場 うおぬま産 ジャズ講談 @杉田劇場
この2枚の写真、お客さんに混じって謎の緑の物体が写っていますが・・・
うおぬま産 ジャズ講談 @杉田劇場 うおぬま産 ジャズ講談 @杉田劇場
いそご祭りのキャラクター「いそっぴ」でした。
パレ・ド・バルブの宮内オーナーら、イマージュISOGOのメンバーが物産展などのお手伝い。
うおぬま産 ジャズ講談 @杉田劇場 うおぬま産 ジャズ講談 @杉田劇場
杉田劇場の中村館長(右端)が指差しているのは、本物のなめこ。
杉劇リコーダーずのメンバーもお手伝い。
うおぬま産 ジャズ講談 @杉田劇場
物産展で売られていたもののごく一部。磯子マガジンは野沢菜煮と山うどの醤油漬けを買いました。うまかった!! あ、魚沼産コシヒカリは休憩中に完売してました。
磯子マガジン トップへ戻る
copyright (c) 2008 Isogo Magazine all rights reserved.