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磯子高校30周年記念式典に寺内タケシさん登場

2007年11月2日取材
磯子高校が開校30周年を迎え、記念式典が鎌倉芸術館で行われました。式典終了後は、記念行事として、磯子区にゆかりのある「寺内タケシとブルージーンズ」のハイスクール・コンサートも行われましたので、その模様もたっぷりご覧ください。
鎌倉芸術館 鎌倉芸術館
会場となった鎌倉芸術館。大船駅から徒歩10分ほどの場所にあります。

式典では、でっか〜いモザイク画が披露

式典が行われたのは、鎌倉芸術館の大ホール。全校生徒約770人に加え、関係各所からの来賓も出席しました。

式典で特に目をひいたのは、30周年記念のモザイク画。生徒会長の名越さんが描いた原画をコンピュータに取り込み、生徒全員で1枚1枚モザイクを作っていったそうです。その写真は一番下にあり、クリックすると拡大しますので、ぜひ大きいサイズでご覧ください。
ちなみに、モザイク画中央の「Pearl Jubilee」という言葉は英語で30年祭という意味で、西洋では30周年の記念品などに真珠が使われることが多いんだそうです。(参考:Wikipediaの「30」
今平さんと江川さん1 佐藤校長
式典は大ホールで行われました。
佐藤校長は民間企業出身。
学校紹介ビデオ モザイク画を前に生徒会長の挨拶
磯子高校30年を振り返るビデオの上映。ナレーションは後で出てくる3年生の白石さん。
30周年記念モザイク画の原画を描いた生徒会長・名越さんによるスピーチ。
30周年記念モザイク画 30周年記念モザイク画
そしてその背景にモザイク画。この大きさです。でっかいです。
この写真はクリックで拡大しますので、じっくりご覧ください。
1977年(昭和52)、県立富岡高校内の仮設校舎で開校し、今年で30周年を迎えた磯子高校。その現在の校長先生は、民間から2006年4月に公募で採用された佐藤亮一校長。

「前職は東海東京証券(株)大阪支店の副支店長です。それまでの仕事を通じて『このままではビジネスの世界で、アジアの人たちはヨーロッパと勝負できない。人材を育てなければいけない』、そんな思いをもち、教育の場で今までのキャリアをいかしたいと、応募しました。」

「就任当初は、思い描いていたことと違う点もありましたが、生徒との触れ合いがやりがいになりました。去年、卒業式で生徒達が立ち上がって『校長先生、ありがとう』と声をそろえて言ってくれたときは嬉しかった。幸せでした。学校始まって以来、初めてのことだと聞いています。」

神奈川県立磯子高校 公式サイト

そして、寺内タケシさん登場!!

式典終了後、休憩をはさみ、いよいよ「寺内タケシとブルージーンズ」によるハイスクール・コンサートの開幕です。
磯子区の峰に駐車場と寮を構えているブルージーンズですから、磯子高校の生徒達に向けたコンサートは、まさに地元凱旋といったところでしょうか。
寺内タケシとブルージーンズ登場!
寺内タケシとブルージーンズ登場!
寺内タケシさん 寺内タケシさん
寺内タケシさん 寺内タケシさん
寺内さんが曲間に講談調の語りを入れながら、エレキの歴史をたどるコンサート。日本レコード大賞の編曲賞を受賞した『レッツゴー運命』や、『津軽じょんがら節』などの代表曲も出し惜しみ無く演奏されます。意外なところでは、ゆずの『栄光の架橋』も飛び出しました。

世代的に、寺内タケシさんの音楽を初めて聞く子が多いだろうと思われる客席は、最初はおっかなびっくりという様子でしたが、寺内さんの巧みな話術に、徐々にあたたまっていきます。

また、「来賓席」「生徒席」と座席エリアが区分けされていたため、コンサート開始当初はステージ前がほとんど空席だったのですが、「俺が責任取るから、お前ら前に来い!」という寺内さんの呼びかけで、元気のいい生徒達がだんだんとステージ前に集まってきます。

後半では、最近の高校生に人気のある曲ベスト5を演奏するコーナーが設けられ、女性シンガーの岩澤あゆみさんが登場しました。耳なじみのある曲の演奏に、さらに盛り上がりが高まります。
岩澤あゆみさん 岩澤さんと寺内さん
かつて内田裕也さんや(安岡)力也さんも在籍していたブルージーンズのシンガーの座を現在つとめるのは、紅一点の岩澤あゆみさん。大塚愛の曲などで熱い声援を受けていました。
寺内タケシさん 盛り上がる3階席
3階席も大盛り上がり!
在校生から花束贈呈 寺内タケシさん
在校生から寺内さんに花束贈呈。
在校生はコーラスにも参加。
寺内タケシさん 寺内タケシさん
ギターを置き、自身で作詞・作曲した『青春へのメッセージ』を歌う寺内さん。
最後も盛り上がりました!
最後は生徒達も先生達も、来賓の方たちも立ち上がって盛り上がった、手抜き無し、たっぷり1時間半のコンサートでした。



ところで、ハイスクール・コンサートというのは、寺内さんが32年も前(磯子高校創立より前!)から続けている、若い世代向けのコンサート。全国の高校や中学の芸術鑑賞などで演奏を続け、今回の磯子高校で1307校目だそうです。

そんなハイスクール・コンサートのこと、音楽活動のこと、それに磯子のことまで、寺内さんにお話を伺うことができました。

--- どうしてハイスクール・コンサートを始められたのですか?
大人を信じられなくなった子ども達を元気づけたいと思ったのがきっかけだね。
ブルージーンズは年間280回コンサートをやる。うち40回はハイスクール・コンサート。ハイスクール・コンサートは平均で1回100万円の赤字。年間4,000万円をどっかで回収しないといけないから大変だよ(笑)。続けているのは、エレキギターを自分で開発したという、その責任もある。

※磯子マガジンは、何年か前、雑誌『ギター・マガジン』に掲載されたインタビューで、寺内さんがエレキギターを創った経緯を読みました。とても面白い話でした。興味のある方はぜひご一読を。

これまで色んな賞をもらってね。文部大臣感謝状、文化長官表彰、児童福祉文化賞、神奈川文化賞、茨城県表彰特別功労賞・・・。エレキギターを弾いたり、コンサートに行ったりすると、昔は停学だった。教育委員会から禁止令を出された人間がねぇ。で、とうとうこの前、文化財に指定されたんだよ。これは困ったね。文化財だよ? 「どうしたらいいの?」って。「今日、皆さんが聞いてるのは文化財コンサートです」って言おうかと思って(笑)。

---1年にそれだけ数多くのコンサートをやると、体力的にきつくないですか?
全然きつくない。好きな仕事をやっててキツイと思ったら辞めるべきだね。
毎日のようにライブで、常に楽屋かホテルか移動のバスの中。今、どこにいるのかわからなくなることもある。(と、見せて頂いたスケジュール表はほとんど真っ黒で、予定の入っていない日は週1回あるかないか、という感じでした)
スケジュールはあるときから覚えないことにした。覚えなければ頭の中の回線をひとつ使わなくて済むからね(笑)。今日も北海道、小松、福井、熊本、岩国、広島、奈良と回った2週間のツアーから帰ったばっかり。

寺内タケシとブルージーンズの楽器車---峰にブルージーンズの寮と駐車場がありますし、今日は地元に近い場所でのコンサートですね。
あのね、今日はリハーサルとステージの間に記念式典が入るから、リハーサルでつないだ300本の結線を一回バラして、ステージ前の15分で張りなおさなきゃいけない。普通なら(そういう構成は)断るんだけど、今日はブルージーンズの寮と駐車場がある磯子の高校だからね。特別。

※写真のトラックが、峰の駐車場に停められている楽器車です。

45年前の峰は砂利道でね。磯子カントリーの真ん中の道を歩いてたらウグイスが鳴いてるのが聞こえてきて「いいところだ」と思ったね。

ところで、磯子区は、土浦市(茨城県。寺内さんの出身地)と人口はそれほど変わらないのに、いい会場、いいホールがぜんぜん無いね。土浦にはすごく立派なのがあるよ。磯子区というより、横浜市に全然無い。だから、横浜市の学校が鎌倉市で式典をやらなきゃいけないんだよ。北海道から沖縄まで回ってるけど、横浜市は全国でも最低だね。釜利谷高校も川崎の会場を使ってたしね。横浜市はそういうことをちゃんと考えないとだめだね。

---今日はどうもありがとうございました。

寺内タケシさん公式サイト (Terry Terauchi Official Homepage)
寺内タケシさんプロフィール (Wikipediaより。素敵なエピソード満載です)


話を聞いた磯高生コンサート終了後、3年生の下島さん、馬場さん、白石さんに感想を聞かせてもらいました。
「寺内さんのことは名前は知ってたんですけど、音楽は初めて聴きました。しびれました!」
「トークが上手で、ラジオを聴いてるみたいで面白かった!」
「新しい曲をベテランの人たちがやるのも新鮮で楽しかった!」
そして、自身もバンドでベースを弾いている馬場さんは、「ベースもすごかった! またぜひ見たいです」と話してくれました。

というわけで、とっても盛り上がった素晴らしいコンサート。今回のステージをきっかけに、磯高生の中から未来のギタリストが生まれるといいですね。そのときは磯子マガジンにご連絡を。取材に参ります。

オマケ 〜大船駅・笠間口〜

さて、最後に、取材こぼれ話。会場の最寄り駅・大船駅の横浜寄りに笠間口という改札ができていました(2006年2月完成)。磯子マガジンは初めて見たので、思わず写真を撮影。
大船駅笠間口 大船駅笠間口
これが笠間口
エスカレータを上がると、とても大船とは思えない雰囲気。
大船駅笠間口
改札の中には、いまはやりの「駅ナカ」。
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