トップ イベント
カレンダー
お出かけ
アドバイザー
根岸
タウンマップ
磯子
タウンマップ
杉田
タウンマップ
洋光台
タウンマップ
地元で働く!
求人情報

横浜プリンスの気になるその後は・・・

2006年10月14日取材
6月に営業を終了した横浜プリンスホテルのその後が気になっている方も多いと思います。現在は、プリンス・ハイツとプリンスホテルを結んでいたプリンス・ブリッジの解体工事が行われており、通称プリンス坂の通行は一時的に歩行者以外は通行止めになっていますが、果たして、以降はどうなるのか・・・?

ということで、10月14日(土)に屏風ヶ浦町内会館で行われた『旧横浜プリンスホテル解体工事・開発計画基本方針案 住民説明会』を取材してきました。この説明会は屏風ヶ浦地区の住民の方を対象にしたもので、このほかに同様の説明会が磯子台地区、汐見台地区向けにもそれぞれ実施されたそうです。
屏風ヶ浦町内会館 説明会の様子
会場となった屏風ヶ浦町内会館
説明会に参加した住民は約20名
説明会の内容は、大まかにいうと、まず「プリンス跡地に何ができるのか」、次に「解体工事はどのように行われるのか」、その2点について事業者側から説明があり、最後に質疑応答がありました。

なお、事業者側として出席したのは、東京建物株式会社(事業執行者)、西武建設株式会社(元請)、田中建設工業株式会社(施工)、株式会社トーワ綜合システム(総合窓口)の方たちでした。

跡地には何ができるのか

跡地には何ができるのか、これについて説明会では「開発計画に関する基本方針のご説明」というタイトルで説明が行われました。

その内容について紹介する前に、まず、最初にお断りしておきます。この開発方針案は事業者としての考え方を示したものであり、今後、地元住民との意見交換、行政協議及び事業者の都合等で変更される可能性があるそうです。

さて、跡地に何ができるかですが、端的に言うと約1800戸のマンションを中心とした複合開発を予定しているとのことです。詳しくは、説明会で使われた以下のスライドをご覧いただくのがわかりやすいと思います。クリックで拡大できます。

※スライドはこれで全部ではありません。重要と思われるものを抜粋しました。
開発方針案 開発方針図(案)
開発方針案
開発方針図(案)
今後のスケジュールについて
今後のスケジュールについて
多くの方が心配されている施設内私道(通称プリンス坂)は継続利用、桜並木は保存。また、取り壊し中のプリンス・ブリッジの代替施設も予定されています。さらに、右上のスライドにもあるように、汐見台地区、磯子台地区に抜けられる新たな歩行者用通路の設置も検討しているそうです。

また、横浜プリンスホテルの貴賓館と蔵は、原則保存・活用となっています。

一部新聞で報じられたような店舗等の商業施設も、具体的にはなっていませんでしたが、「生活便利施設の誘致」という項目で挙がっています。

プリンス坂の継続利用、プリンス・ブリッジの代替施設、新たな歩行者用通路など、いい方向で話が進んでいると思いますが、これが予定通りになるよう、今後も見守っていくことが必要ですね。

それと1800戸のマンションというと、5,000人くらいは磯子区に新しい住民が増えるということでしょうか(もちろん、区内での移動もあると思いますが)。その未来の新しい仲間の方たちをあたたかくお迎えすることができるよう、事業者の方たちのご努力を期待しております。

解体工事はどのように行われるか

続いてはプリンスホテルの解体工事です。説明会でのタイトルは「旧横浜プリンスホテル解体工事概要のご説明」でした。こちらも、まずは使われたスライドを紹介します。クリックで拡大します。

※こちらも、スライドはこれで全部ではありません。重要と思われるものを抜粋しました。
ホテル棟解体概要図 ホテル棟解体手順図1
ホテル棟解体概要図
ホテル棟解体手順図1
ホテル棟解体手順図2 ホテル棟解体手順図3
ホテル棟解体手順図2
ホテル棟解体手順図3
プリンスホテル敷地内の本格的な解体工事はまだ始まっていません。現在行われているのは、プリンス・ブリッジの解体工事です。敷地内私道(プリンス坂)は、プリンス・ブリッジの解体が終われば、以降、ホテル敷地内の解体工事中も、一般車両が通行できるようになります。

そして、敷地内の解体工事は11月半ばから来年(2007年)の10月まで、ほぼ1年かけて行われます。解体が終了してから、新たなマンションの建設ということになります。

○ホテル棟の解体手順
今回の解体工事の中でも、一番大掛かりなものになるホテル棟の解体は、上のスライドに示したような手順で行われます。簡単に言うと、上から解体していきます。@屋上から7階まで(2006年12月〜2007年4月)、A7階から1階まで(2007年4月〜同年7月)、B地下1階・2階(2007年7月〜同年10月)というスケジュールが予定されています。

○電波障害アンテナについて
電波障害アンテナ(電波障害を回避するためのアンテナ)は、プリンスホテルの屋上から別の場所に移設が完了し、既に稼動しているそうです。なお、このアンテナは、プリンスホテルの建物があったことで発生する電波障害を回避するためのものであり、建物の解体が完了した時点で不要になるとのこと。マンション建設に際して、新たな電波障害が発生するかどうかは事前時調査を行い、対策が必要であれば、新たなアンテナを設けるなどの処置が行われるそうです。

○アスベスト・PCBについて
磯子マガジンは「プリンスでアスベストが発生した」という話を、説明会の前に人づてに耳にしていましたが、配布された資料に説明がありましたので引用します。
アスベスト・PCB等の特別管理型産業廃棄物について
1) PCBについて専門業者により調査を行いました。給電を停止している設備にはPCBが存在しない事を確認しております。防犯・防火システム等へ給電している設備につきましては、全ての給電が停止後に引き続き調査を行います。
2) アスベストについて専門業者により調査を行った結果、人体への影響が大きく、飛散性が高い吹付けアスベストは存在していない事を確認しておりますが、ホテル棟地下2階中央監視室の床に非飛散性のアスベスト含有建材(Pタイル)が検出されました。検出されたアスベスト含有建材は石綿障害予防規則による届出義務には該当しない事を確認しておりますが、横浜市環境創造局とも協議を行い、万全を期す為、除去作業時は防護具を着用する、除去した建材は密閉式の袋に詰める等の指導を受けました。なお、廃棄物は指定処分場にて適正に処分致します。



このほか、工事中の細かな処置(騒音・振動防止対策、粉塵防止対策、作業体制や時間など)についての説明が行われましたが、ここでは省略します。

質疑応答

最後に質疑応答が行われ、住民側からは、解体工事の安全性を中心にした質問が出されました。ここでその内容を誤解なく説明することは難しいため、詳細は省きますが、粉塵測定器の設置場所、工事車両の交通量や誘導の問題、マンション完成後の管理についてなどの質問が出て、それに対する事業者側からの回答がありました。磯子マガジンが取材した屏風ヶ浦地区での説明会については、特に紛糾するような場面はありませんでした。
なお、解体工事期間中の問合せ先は下記の通りです。
○工事に関するお問い合わせ:田中建設工業株式会社(03−3433−6409)
○その他お問い合わせ:株式会社トーワ綜合システム(03−5420−3011)


参加者のIさん最後に、説明会終了後に、参加者のおひとり、森2丁目にお住まいのIさん(写真)に感想を伺いました。

「説明会の内容としては、だいたい予想していたとおりのものでした。今回の工事は規模が大きいし、ガケの上で行われるものですので、周りに迷惑がかからないよう、また、安全に実施してもらいたいと思います。」
磯子マガジン トップへ戻る
copyright (c) 2006 Isogo Magazine all rights reserved.