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雪の中、杉田劇場に「かなフィル」登場
2006年1月21日取材
2006年1月21日土曜日。前回こんなに雪が積もったのはいつだったでしょう。ちょっと思い出せないくらい久しぶりの積雪となり、ある意味ではまさに真冬を実感したこの日、杉田劇場の開館1周年を記念した「ニューイヤー・コンサート」が開かれました(杉田劇場・副館長による紹介記事はコチラ)。出演は神奈川フィルハーモニー管弦楽団の弦楽アンサンブル。悪天候にも関わらず客席がほぼ埋まる大盛況でした。
雪の磯子 劇場スタッフによる除雪
杉田劇場には関係ありませんが、磯子駅もご覧のとおりの雪景色でした
劇場スタッフが懸命の除雪作業
生誕250周年を記念してモーツァルトでスタート
劇場窓口には、今日のコンサートが開催されるかを問合せる電話が午前中からひっきりなしにかかっていましたが、無事、10分の遅れだけでコンサートは開幕です。
開演前のホール 演奏シーン1
これが杉田劇場です
総勢12名の弦楽アンサンブル
第一部は、今年が生誕250周年にあたるモーツァルトの2曲。とくに「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」は磯子マガジンでも知っている超有名曲です。
第二部は題して「弦楽アンサンブルのたのしみ」。そのテーマにふさわしい曲の数々が演奏されました(演奏曲目は最後に紹介します)。流麗な曲あり、心地良い曲あり、寂しげな曲あり。
それにしても、弦楽器のみによるアンサンブルはアルファ波が出まくっているのではないでしょうか。磯子マガジンも、日ごろの忙しさ・せわしなさはどこへやら、とっても安らかな気持ちになったのです。外の寒さを忘れさせてくれる、素晴らしいコンサートでした。
司会の永井さん1 演奏シーン2
演奏シーン3 演奏シーン4
ところで、磯子マガジンは杉田劇場のホールに入ったのはこの日が初めてでしたが、想像していたのより、さらに小ぶりな会場で、演奏がすぐ目の前で行われている感じ。一番後ろの席からでも演奏する方の表情がハッキリわかるほどでした。このホールはイイです。おすすめです。
司会の永井邦子さんと、かなフィルの佐藤さんにミニ・インタビュー
アコーディオン1
磯子区といえば永井さん。ファンの方も多いと評判です。
司会の永井邦子さんと、神奈川フィルハーモニー管弦楽団の事務局次長・佐藤健さんに、開演前にお話を伺うことができました。

--- 今日のみどころを教えてください。
佐藤:今年はモーツァルト生誕250周年だし、今日はちょうどモーツァルトの誕生日(1月27日)も近い。ですので第一部はモーツァルトの最も有名な曲を2曲演奏することにしました。皆さんどこかで必ず耳にしたことがある曲だと思います。
それから、最近は1回の演奏会でいろんな種類の音楽を聴きたいというお客様からの要望が多いんですね。それで第二部は1曲が5分くらいの短いもので、BGMとかCMとか、そういう街を歩いているといろんなところから聞こえてくる曲を、ほぼ時代順に並べました。ただ最後のバルトークの曲はあまり有名ではないんですが、初めて聴いてもなにか惹きつけられるところのある曲なんですね。そういう「お聴きになったことはないかもしれませんが、いかがですか」っていう曲を最後に1曲入れました。

--- 弦楽アンサンブルというのは固定メンバーなのですか?
佐藤:いえ、固定ではありません。神奈川フィルは弦楽器の楽団員が全部で40人くらいいますので、その中から演奏会ごとにメンバーを組みます。杉田劇場のような大きさのホールだと、弦楽アンサンブルで演奏するケースが多いですね。

--- 指揮の三原明人さんについて教えてください。
佐藤:若くして非常に優秀な方です。国際コンクールでも上位に入られてますし、素晴らしい才能の持ち主ですね。それと三原さんはもともと弦楽器奏者なんですね。それで内容的にも今日のコンサートは三原さんにピッタリなのでぜひ、とお願いしました。

--- ところで司会を永井さんにお願いしたのは、磯子区に縁の深い方だからということだったんですか?
佐藤:違います。永井さんが長年、磯子区にお住まいだったことは、私は今日初めて知りました(笑)。もう永井さんと神奈川フィルは長いお付き合いをさせて頂いてるんです。
永井:長いですねー(笑)。
佐藤:実は昨日(20日)も別のところで一緒に演奏会をやっていました。お互い考えていることもわかりあってるので、「ここでこういうことを言ってもらえるといいんだけどな」って僕が思うようなことは、もう永井さんは言わなくてもわかってらっしゃるんですよ。ですから僕も楽ですし(笑)、内容的にも質の高い司会をしてくださるので、お客さんに対しても非常に安心しておすすめできるんです。永井さんを超える方はいないです。

--- 永井さん、磯子区との関わりを教えてください。
永井:中学2年のときから数年前まで、これまでの人生の半分は磯子区に住んでいました。実家は今でも磯子にあります。磯子区文化協会の方たちとも半分スタッフのように参加する形でコンサートをよくご一緒させて頂きました。

--- 杉田劇場の印象をお聞かせください。
永井:最初、杉田劇場っていう名前の劇場ができるって聞いたときに、行きたくなるようないい名前の劇場だなって思いました。ワクワクさせてくれるような。今日はクラシックのコンサートですけれども、それに限らず、いろんなものが生まれてきそう、なんでも見せてくれそう、そういう玉手箱のような劇場だと思います。

--- ところで、磯子区でお好きな場所はありますか。
永井:松の内公園のすぐ近くに住んでいたんですね。年の暮れは除夜の鐘が鳴る頃、紅白歌合戦が終わってから犬を連れて松の内公園までよく行ってました。横浜港が一望できて停泊している船がいっせいに汽笛を鳴らすのが聞こえるんですね。「港の近いまちに住んでるんだな」というのを実感しましたね。

--- 磯子区のイメージは?
永井:磯子区には昔は漁師さんもたくさんいらしたって聞いてますし、振り返れば山もある。そういう全体の雰囲気が、ある意味ではおっとりした街なんじゃないかなっていう気がしてます。

--- 開演前のお忙しい時間にどうもありがとうございました。

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  第223回 定期演奏会『永遠の安息』 指揮:ハンス・マルティン・シュナイト
 〜天才モーツァルトの宗教曲に浸る〜  主な演目やチケット予約などの詳細はコチラ
この日の出演メンバーと演奏曲目
●出演メンバー神奈川フィルハーモニー管弦楽団のメンバーによる弦楽アンサンブル (敬称略)
ゲスト・コンサートマスター 田野倉 雅秋
第1ヴァイオリン 青木 るね、 村井 陽子、 西川 玲子
第2ヴァイオリン 村松 伸枝、 有馬 千恵、 中久木 摩耶
ヴィオラ 高木 泰子、 横内 一三
チェロ 迫本 章子、 横森 徹
コントラバス 布施木 憲次

指揮:三原 明人
司会:永井 邦子

演奏曲目
第1部 モーツァルト生誕250年
モーツァルト ディベルティメント ニ長調 K.136
セレナード第13番 ト長調 「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」 K.525
第2部 管弦楽のたのしみ
パッヘルベル カノン
ボッケリーニ メヌエット
J.S.バッハ G線上のアリア
ヨハン&ヨーゼフ・シュトラウス ピチカート・ポルカ
レスピーギ リュートのための古風な舞曲とアリアより「シチリアーナ」
バルトーク ルーマニア民族舞曲集
アンコール
レスピーギ リュートのための古風な舞曲とアリアより「イタリアーナ」
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