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バンドネオンとアコーディオン
2005年11月24日取材
月1回のお楽しみ、木曜コンサートに行ってまいりました。今回は「バンドネオンとアコーディオンのコンサート」。第一部がバンドネオンよこはま、第二部が横浜アコーディオン愛好会による演奏でした。
71個のボタンから生み出されるタンゴの世界 〜バンドネオン〜
アコーディオンには、鍵盤以外のたくさんのボタン(正式にはスイッチというそうです)があって、小学校なんかで演奏できる人がいると、尊敬の眼差しで見つめていたものです。でも、タンゴの演奏に使われるので有名なバンドネオンという楽器は、アコーディオンよりさらに難しいんだそうです。
なぜか。まず、左右合計71個のボタン。配置を覚えるだけで2年かかるそうです。その上、同じボタンを押していても、ジャバラを押したときと引いたときとで違う音が出る。それが難しさをさらにアップさせているのだとか。
石居先生 バンドネオンよこはま1
曲の紹介、解説をする石居庸介先生。
バンドネオン4人+ピアノ1人という構成でした。
そんなバンドネオンから生み出されるのは、アコーディオンに比べて鋭く硬い音。リズム感があって思わず踊り出したくなります(磯子マガジンにタンゴが踊れるはずもないのですが)。タンゴと言えば誰もが思い浮かべる定番曲『ラ・クンパルシータ』も演奏されました。「ずんちゃっちゃっちゃっ ターララタッタッ」というあの曲です(わかります?)。そして第一部のラスト『雨に咲く花』では、石居先生のご指導のもと、聴衆全員での合唱となりました。「さすが、木曜コンサートにいらっしゃる方は勘がいい。ひとりずつ歌って欲しいくらいです。」とは石居先生のコメント。
ステージの模様2 雨に咲く花
これがバンドネオン。アンティーク家具のようです。
配られた楽譜を手に、『雨に咲く花』を合唱
10kg×15台 〜アコーディオン〜
バンドネオンほどではないものの、アコーディオンにもボタンの数は多い。そしてアコーディオンは、ボタンの数が多いほどお値段も高くなるそうで、今日使われているアコーディオンの中には、磯子公会堂のグランドピアノより値が張るものまであるそうです!

さて、今日の演奏では15台のアコーディオン(軽いものでも1台10kg近くはあるそうです)が登場。そんなにたくさんのアコーディオンが一斉に音を出すなんて、磯子マガジンにはもちろん初めての体験。いったいどんな風になるのか興味津々でした。感想は・・・意外に明るく、そして優雅な音でした。これまでに聞いたことのあるアコーディオン1台による演奏はちょっと物悲しいような、そんなイメージがあったのですが、そういう予想は見事に(?)くつがえされました。

で、どうもこんな感じの音を、過去にどこかで聞いたことがあるなーと、しばし黙考・・・。わかりました! ディズニーランドのイッツ・ア・スモール・ワールドです。イッツ・ア〜がアコーディオンを使っているかどうかは不明ですが、とにかく、似た印象を受けたのでした。

そんなことを思っているとあっという間に演奏終了。そして、アンコールで演奏されたのは、第一部バンドネオンの最後の曲『雨に咲く花』のアコーディオン・バージョン。再び、皆さんの合唱で盛り上がったところで、本日はお開きです。
アコーディオン1 アコーディオン2
石居先生を中心に、15人のアコーディオン奏者が勢揃い。
こちらのアコーディオンは、黒くて幾何学的な模様がカッコイイです。SFチックです。
アコーディオン3 アコーディオン4
少し小ぶりでとても綺麗な赤いアコーディオン。
本当にいい音でした。素敵な音でした。
石居庸介先生にミニ・インタビュー  〜18歳でコンクール優勝〜
バンドネオン、アコーディオン奏者の石居庸介先生(大正12年生まれ、82歳)は、第一部の「バンドネオンよこはま」の代表であり、第二部「横浜アコーディオン愛好会」の講師でもあります。今日は第一部ではピアノを、第二部ではアコーディオンを演奏された石居先生にお話しを伺いました。

--- バンドネオンとアコーディオンはどちらを先に始められたんですか?
アコーディオンの方が先です。小学生のときからやってました。とにかく好きになっちゃったんですね、アコーディオンが。

--- アコーディオンのコンクールで優勝されたとか。
そうです。18歳のときですね。バンドネオンをはじめたのは29歳の頃。やっぱりやりたくてしょうがなくてね、わけわかんないまま買ってきて。それから夢中になりました。

--- バンドネオンとアコーディオン、それぞれの魅力について教えてください。
バンドネオンはね、タンゴをやるときの歯切れの良さですね。楽器の構造上、バンドネオンのほうが反応がいいんですね、押すとすぐに弁が開いて音が出るんです。リードの形も違います。それで、アコーディオンでは出ない歯切れの良さ、音の鋭さがあるんですよね。
逆に、アコーディオンは柔らかいのが良さですね。シャンソンなんかはアコーディオン向きですね。

--- どうもありがとうございました。

●横浜アコーディオン愛好会では会員を募集中だそうです。お問合せは下記までどうぞ。
 古岩井(こいわい)さん、電話:045−364−9684、メール:koiwai@aj.wakwak.com
次回の木曜コンサートは
第182回 木曜コンサート 「ハンドベルの夕べ」
・日時:12月15日(木) 18:30開場、19:00開演
・出演:[指揮]千葉仁、[演奏]クロシェット・ドーレHAYAMA
・料金:1,000円 (全席自由、大人こども同一料金)
・ご予約:磯子区役所 生涯学習支援係 TEL:045−750−2393
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