東漸寺と推理小説 〜磯子の本、横浜の本1〜
取材の過程で、磯子区や横浜市に関する本を読むことがあります。そんな中から、特に気になったものをときどき紹介することにしました。その第1回目は斎藤栄・著『神さまへの手紙』(出版芸術社)。

磯子区役所の地下にある図書館に行くと、地元の作家のコーナーに斎藤栄氏の著作がズラズラーっと並んでいます。取材不足のため、氏が磯子区とどういう関わりがあるのか、まだ不明なのですが、その斎藤栄氏の書いた、神様に関するエッセイ集というのでしょうか、それが『神さまへの手紙』です。その中で紹介されているのが、杉田の東漸寺にある<執筆殺人供養会の碑>。要するに、推理小説の中で殺されてしまった登場人物たちを供養するためのお墓を、氏が東漸寺に建立したのだそうです。

碑のデザインもユニークで、見開きの本に短剣が刺さっているものらしいです。折を見て実物を見たいと思っているのですが、まだ実現していません。見ることができて、写真の掲載許可も頂けた場合には、またこの場でご紹介したいと思います。

ということで、『神さまへの手紙』を読むと、この碑を建立した意図や制作時のエピソードなどを知ることができます。写真も見られます。磯子区役所の図書館にも置いてありますので、手にとってみてください。amazonでのご購入はコチラ
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