杉田劇場 1月のみどころ
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2006年1月18日作成 |
「杉田劇場 今月のみどころ」のコーナー、今月は磯子をテーマに区民が演じるお芝居「Isogo」をご紹介します。 |
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★1月27日(土)、28日(日)『こちら、第3惑星圏アジア州ニッポン郷 Isogo』 |
今回は、磯子マガジンではおなじみの杉劇スタッフ、菊地さんにお話しを伺いました。
--- このIsogoというお芝居は区民参加の演劇ですね。
はい。正式名称は「こちら、第3惑星圏アジア州ニッポン郷Isogo」と言いまして、杉田劇場2周年記念事業の大きな柱の1つです。去年の10月に行ったオーディションに合格した39人の区民の方たちが出演し、14人のサポートスタッフが脇を固めます。
--- 内容はどんなものですか?
ソーントン・ワイルダー作の『わが町』の磯子を舞台に翻案したものですね。いちおう架空の場所「Isogo」なんですが、区内の地名も出てきます。
このお芝居の一番大きなテーマは「人生」っていうことだと僕は思ってます。内容的には重い部分もあるんですが、見終わったときに「やっぱり私は生まれて良かったな」と思って頂けるんじゃないかと。
それと「日常」がもうひとつのテーマだと思うんですね。日常の素晴らしさっていうかな。なにげない日常が、振り返ってみたときに、いかにいとおしいものなのか、っていうことが描かれていると僕は感じました。
--- 演出の西川さんは文学座の方なんですね。
はい。西川さんは、文学座での活動はもちろん、舞台版『世界の中心で、愛をさけぶ』の演出をされたり、多方面でご活躍中です。ライフワークとして地域の文化施設での活動にも注力されています。たとえば石川県の金沢市で金沢市民芸術村という、24時間オープンで市民が運営する、公立文化施設としては飛びぬけてユニークな施設のアドバイザーをされていたり。
--- 脚本の野田さんについても教えてください。
下北沢に、芝居好きなら一度は訪れるザ・スズナリという劇場がありまして、野田さんはそちらのスタッフの方なんですが、脚本家としても95年に文化庁舞台芸術創作奨励賞を受賞されました。さまざまな劇団向けに脚本を書かれていて、この前はテアトル・エコーの『キメラの山荘』の脚本を担当されてましたね。そのときは演出が西川さん。今回のIsogoと同じ脚本・演出コンビです。
野田さんは、磯子区出身の方ではないんですが、今回の脚本執筆に当たって磯子に取材に来て頂いたり、『磯子の史話』っていう郷土史の本をお読み頂いたりして。もちろんご自身でもインターネットなどで磯子のことを調べてくださったりもしたようです。それから、杉田劇場の誇る3人の古老との対談をセッティングさせて頂きました。
--- どなたですか?
葛城さん(緑と歴史の散歩道ほか代表)、小玉さん(杉田梅研究会ほか代表)、片山さん(旧杉田劇場職員)です。2時間ずつ、計6時間、お話しして頂きました。
--- それは磯子区歴史家オールスターとも言える豪華メンバーですね。それでは最後に読者の方にメッセージをお願いします。
僕が稽古を見ていても相当おもしろいので、本番もすごくいいお芝居になりそうです。区民自らの手で、ひとつのものを作り上げて、それが作り手側の自己満足に終わらずに、お客様に観て頂く価値のあるものになっている点が、今回の素晴らしいところだと思います。
有名な役者さんが出ているわけではないですけど、出演者ひとりひとりが輝く芝居になっているので、ぜひご覧になってください。
○西川信廣さんプロフィール
○ザ・スズナリ公式ホームページ
そして、先月ご紹介した絵本作家ヤナキヒロシさんが、今回のお芝居のために作成した絵本も杉田劇場で販売中。部数限定、定価1,000円です。ご購入はお早めに!
※左の画像は、絵本の中の1ページです。
○ヤナキヒロシさん公式ホームページ |
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★公演データ |
公演名 |
こちら、第3惑星圏アジア州ニッポン郷 Isogo |
日時 |
2007年1月27日(土) 18:30開場、19:00開演
2007年1月28日(日) 14:30開場、15:00開演 |
スタッフ |
原作:ソーントン・ワイルダー、脚本:野田治彦、演出:西川信廣(劇団文学座)、
区民サポート・スタッフ |
出演 |
オーディションに合格した39名の区民 |
場所 |
杉田劇場ホール |
料金 |
一般2,500円、高校生以下1,500円
※スマイルクラブ会員:一般2,300円、高校生以下1,300円 |
問合せ |
杉田劇場 (045−771−1212) |
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